バドミントンラケットの商品ページを開くと、「4U5」「3U-G5」といった記号や、「バランスポイント」「スイングバランス」という言葉が並んでいます。しかし、これらの意味を正確に説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。「U数」はラケットの重さを示す区分、「バランスポイント」は重心の位置を示す情報ですが、この2つは別々の軸であり、どちらか一方だけを見て選ぶと「重さは思っていたとおりなのに、振ってみると印象が違う」ということが起こり得ます。この記事では、ラケット選びの土台となるこの2つの表記の読み方を、できるだけかみくだいて整理しました。最後には、実際に商品ページで公開されている情報をもとに、タイプの異なる4本のラケットを比較して紹介します。
この記事でわかること
- なぜ「同じ4Uなのに振った感じが違う」と感じるのか
- 「U数」の読み方 — 数字が小さいほど重い、は本当か
- 「バランスポイント」の読み方 — 3つのタイプを覚える
- U数×バランスポイントの組み合わせで振り心地が決まる
- 選び方の3ステップ
- タイプの異なる4本を比較する
最終更新:
タイプの異なる4本を比較する
ここからは実際の候補です。U数・バランスの傾向が異なる4本を選び、商品ページに記載されている情報をもとに整理しました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・カラー・グリップサイズを確認してください。
比較にあたっては、各商品ページに記載されている「U数」「重量」「素材」「生産国」「価格」といった基本情報をできるだけ揃えて掲載しています。スペック表の見方に慣れておくと、この4本以外のモデルを自分で比較検討する際にも役立つはずです。
4本を並べると、パワー型からスピード型まで幅広いタイプが揃っていることが分かります。アストロクス100ZZはヘッドヘビーの設計でスマッシュ狙いのパワー型、ナノフレア800プロは薄く鋭いフレーム設計でミドルレンジのスピードを重視したモデル、アクロフォース800は価格を抑えたスタンダードなグラファイトモデル、インフェルノはメーカー自身が「ややトップヘビー」と案内している分かりやすい1本です。
どれが合うかは、体力やプレースタイル、そして予算によって変わります。パワー重視なら1本目、スピードと鋭いドライブを重視するなら2本目、価格を抑えつつ標準的な性能を求めるなら3本目、バランス表記を参考にしながら選びたいなら4本目、という探し方をすると失敗しにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
なお、今回はヨネックス・ミズノ・ゴーセンの3ブランドから選びましたが、他にもバボラなどラケットスポーツ用品を手がけるメーカーがあります。ブランドによってフレームの設計思想や得意とする重心設計は異なるため、この記事で紹介した「U数」「バランスポイント」という2つの基準を参考にしながら、他のブランドのモデルもあわせて比較してみるのもおすすめです。
価格だけでなく、レビューの件数や評価も参考になる情報です。たとえば今回紹介したインフェルノは4.74(27件)という評価が公開されており、実際に購入した人の傾向をある程度うかがい知ることができます。レビュー内容そのものは個人の感想であるため鵜呑みにする必要はありませんが、極端に低い評価が集中していないかどうかを確認しておくと、安心して注文しやすくなります。
■ スペック比較表
| 商品 | ヨネックス(YONEX) バドミントンラケット アストロ… | ヨネックス(YONEX) バドミントンラケット ナノフレ… | ミズノ(MIZUNO) バドミントンラケット アクロフォ… | ゴーセン(GOSEN) バドミントンラケット インフェル… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 34,650円 | 29,040円 | 11,440円(メーカー希望小売価格14,300円) | 20,200円 |
| 品番 | AX100ZZ | NF800P | — | — |
| カラー | クレナイ(821) | ディープグリーン(269) | — | BK |
| サイズ | 4U5・4U6・3U4・3U5・3U6 | 4U5・4U6(平均83g)・3U4・3U5・3U6(平均88g) | 4U6 | 4U5(全長675mm、重量83g±1) |
| 平均重量(フレームのみ) | 4U5/83g、3U5/88g | — | 83g | — |
| 適正テンション | 4U 20〜28ポンド、3U 21〜29ポンド | — | — | 20〜30ポンド |
| フレーム素材 | 高弾性カーボン+Namd+タングステン+ブラックマイクロコア+ナノメトリック | 高弾性カーボン+M40X+SUPER HMG+銅 | — | 三菱ケミカル製PYROFIL |
| 原産国 | 日本 | — | — | 台湾 |
| 推奨張力 | — | 4U 20〜28ポンド、3U 21〜29ポンド | — | — |
| シャフト素材 | — | 高弾性カーボン+SUPER HMG+ULTRA PE FIBER | — | — |
| 素材 | — | — | グラファイト | — |
| フェイスサイズ | — | — | 56sq.inch | — |
| フレーム長 | — | — | 675mm | — |
| ストリングパターン | — | — | メイン22×クロス21本 | — |
| 推奨テンション | — | — | 18〜26ポンド | — |
| 生産国 | — | — | 中国 | — |
| スイングバランス | — | — | — | ややトップヘビー |
| 打球感 | — | — | — | 中 |
| レビュー評価 | — | — | — | 4.74(27件) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
なぜ「同じ4Uなのに振った感じが違う」と感じるのか
バドミントンラケットを選ぶとき、多くの人がまず重さの表記に注目します。「4U」や「3U」といった記号は、ラケット選びの入り口としてよく知られているからです。ところが、同じ「4U」のラケットを2本並べて振り比べてみると、「片方は素直に振れるのに、もう片方は先端が重く感じる」という経験をした人は少なくないはずです。これは決して気のせいではなく、U数だけでは説明できない、もう一つの要素が関係しているとされています。
特に部活動や社会人サークルでこれから本格的に始める人にとって、最初のラケット選びは意外と迷うポイントです。周りの先輩や友人に勧められたモデルをそのまま選ぶのも一つの方法ですが、自分の体力やプレースタイルに合っているとは限りません。せっかくなら、表記の意味を理解したうえで、自分の意思で1本を選べるようになっておきたいところです。
その要素が「バランスポイント」、いわゆるラケットの重心位置です。U数が「ラケット全体としての重さ」を表すのに対し、バランスポイントは「その重さがフレームのどこに集まっているか」を表します。極端な例で言えば、同じ80gのラケットでも、重心がグリップ寄りにあるものと、ヘッド(面)寄りにあるものとでは、振ったときの手応えがまったく異なるとされています。
多くの初心者向け解説では「軽いラケットは扱いやすい」という説明にとどまりがちです。しかし実際には、軽量でもヘッド側に重さが集まっている(ヘッドヘビーの)ラケットは、見た目のグラム数以上に振り遅れを感じることがあるとされ、逆に多少重くてもグリップ側に重心があるラケットは、振り出しが軽く感じられることもあります。U数とバランスポイントは、片方だけを見ていては本当の「振りやすさ」を判断しきれない、セットで理解すべき情報だといえます。
この記事では、まずU数とバランスポイントそれぞれの読み方を整理し、そのうえで組み合わせによって生まれる「振り心地」の違いを解説していきます。最後に、実際に商品ページで公開されている情報をもとに、タイプの異なる4本のラケットを比較しました。なお、振ったときの体感には個人の筋力やフォーム、スイングスピードによる差があるため、この記事の説明はあくまで「読み方の目安」としてご覧ください。
なお、この記事で扱うのは主にフレーム単体の仕様表記の読み方です。ガットの張り方やスイングフォームの改善といった技術的な話には踏み込みません。すでに何年もプレーしている経験者にとっては当たり前の内容も含まれるかもしれませんが、これから道具を選び直したい人や、初めて自分専用のラケットを選ぶ人にとって、判断材料の一つになれば幸いです。
「U数」の読み方 — 数字が小さいほど重い、は本当か
ラケットの商品ページや箱に必ずといっていいほど記載されているのが「U数」です。バドミントン用ラケットの重量は、一般的に2U・3U・4U・5Uという4段階(メーカーによっては2Uや6Uまで用意される場合もあります)で表され、数字が小さいほど重く、大きいほど軽い区分になっているとされています。
日本国内で流通しているモデルの多くは3Uと4Uの2種類を中心に展開されており、フレームのみ(ガットを張る前、グリップテープを巻く前)の平均重量として、4Uはおおよそ80〜84g程度、3Uはおおよそ85〜89g程度とされることが多いようです。実際に今回調べたヨネックスの上級モデルでは、4Uの平均重量が83g、3Uが88gと案内されており、この目安とおおむね一致しています。
ここで注意したいのが、U数の後ろに続くアルファベットと数字です。たとえば「4U5」という表記は、「4U」という重量区分と「G5」というグリップサイズ(グリップの太さ)を組み合わせたものです。U数だけを見て「4U5と4U6は重さが違うモデルだ」と誤解してしまう人もいますが、実際には重さの区分は同じ4Uで、グリップの太さだけが異なるケースがほとんどです。グリップサイズは数字が小さいほど太く、大きいほど細くなる(G4が太め、G6が細めの)傾向があるとされているので、購入時にはU数とグリップサイズを分けて読むことを意識すると混乱しにくくなります。
もう一つ注意したいのは、U数が示す重さは「フレームのみ」の平均値であり、実際にコートで振る重さとは異なるという点です。ガットを張ると数グラム、グリップテープを巻くとさらに数グラムが加わるため、実際の使用時の重量はカタログ表記より重くなるのが一般的です。また、同じ「4U」という表記でも、メーカーや商品ラインによって実際の平均重量にはある程度の幅があるとされ、さらに製造上の誤差として「83g±1」のように前後1g程度のばらつきが生じる場合もあります。異なるメーカーのラケットを比べるときは、U数の記号だけで単純に同じ重さだと判断せず、あくまで目安として扱うのが無難です。
初心者ほど「軽ければ軽いほど扱いやすい」と考えて5Uや4Uを選びがちですが、軽すぎるラケットは逆にスイングの安定感を得にくく、シャトルを飛ばす力を伝えにくいと感じる人もいるとされています。学生や部活動で使われるラケットの多くが4U前後に集中しているのは、重さと扱いやすさのバランスが取れた区分とされているためだと考えられます。
国によっては、U数のような記号を使わず、グラム数をそのまま商品名や仕様欄に記載しているケースもあります。日本国内では「4U」「3U」という記号表記が定着していますが、海外通販サイトなどで購入を検討する場合は、グラム数表記に読み替える必要がある点も覚えておくと役立ちます。
なお、2Uのようなさらに重いラケットも存在しますが、日本国内の一般的なスポーツ店やオンラインストアで主力として並んでいるのは、多くの場合3Uと4Uです。2Uは主に耐久性やパワーを重視する一部の競技志向のプレーヤー向けに用意されていることが多く、初めての1本として積極的に選ばれる区分ではないとされています。
商品名や型番にU数が含まれていないモデルもあります。その場合は、仕様表の「重さ」「サイズ」といった項目を探すと、U数やグラム数が記載されていることがほとんどです。表記が見当たらないときは、レビュー欄で購入者が実測重量に触れていることもあるため、あわせて参考にすると判断しやすくなります。
「バランスポイント」の読み方 — 3つのタイプを覚える
バランスポイントとは、ラケットを指などで水平に支えたときにつり合う位置、つまり重心の位置のことです。グリップの一番下(キャップ部分)を起点として、そこから重心までの距離をミリ単位で表すのが一般的とされていますが、日本国内の商品ページでは具体的なミリ数までは公開されていないことも多く、代わりに「ヘッドヘビー」「イーブンバランス」「ヘッドライト」といった言葉や、「スイングバランス:ややトップヘビー」のような表現で案内されているケースが目立ちます。
このバランスポイントは、U数とは独立した軸である点が重要です。同じ4Uのラケットであっても、フレーム素材やヘッド部分の設計次第でヘッドヘビーにもヘッドライトにもなり得ます。逆に言えば、U数の数字だけを基準に選んでいると、実際の振り心地を見落としてしまう可能性があるということです。
商品ページに「パワー型」「スピード型」「オールラウンド型」といった案内がある場合、多くはこのバランスポイントの傾向を分かりやすい言葉に置き換えたものだと考えられます。数値そのものが公開されていなくても、こうしたキャッチコピーやシリーズ名(たとえば「アストロクス」はパワー系、「ナノフレア」はスピード系として展開されていることが多いとされています)から、おおよそのタイプを推測する手がかりになります。
メーカーによって、こうしたタイプの伝え方には違いがあります。数値としての「バランスポイント」を明記するメーカーもあれば、今回取り上げたゴーセンのように「スイングバランス:ややトップヘビー」と言葉で直接案内するメーカーもあります。一方で、シリーズ名やキャッチコピーで方向性を伝えるスタイルを取るメーカーもあり、その場合は読み手側が商品ページの説明文からタイプを読み取る必要があります。
自分でおおよそのタイプを見分けたい場合は、商品説明の中にある「攻撃的」「スピード」「守備」「コントロール」「オールラウンド」といったキーワードに注目してみてください。攻撃的・パワーを強調している場合はヘッドヘビー寄り、スピード・コントロールを強調している場合はヘッドライトからイーブンバランス寄りであることが多いとされています。あくまで傾向であり、すべてのモデルに当てはまるわけではない点には注意してください。
■ ヘッドヘビー(トップヘビー)
フレームの先端側に重心が寄ったタイプです。スイング時に生まれる遠心力が大きくなりやすく、スマッシュやクリアなど遠くに強く飛ばすショットで威力を出しやすいとされています。一方で、振り出しに力が要り、連続して素早く振る場面では手首や前腕への負担を感じやすいとも言われています。
■ イーブンバランス
重心がグリップとヘッドのちょうど中間あたりにあるタイプです。パワーと取り回しのバランスが取れており、オールラウンドに使いやすいとされる一方、突出した得意分野は持ちにくいという側面もあります。初めての1本や、プレースタイルがまだ定まっていない人の候補になりやすい傾向があります。
■ ヘッドライト(トップライト)
グリップ側に重心が寄ったタイプです。スイングウェイト(振ったときの体感重量)が軽く感じられ、ラケットの向きを素早く切り替えやすいとされています。ネット前の反応速度やダブルスの前衛での速い展開を重視するプレーヤーに向いているとされる一方、スマッシュの威力は自分の技術やタイミングでカバーする必要があるとも言われています。
U数×バランスポイントの組み合わせで振り心地が決まる
ここまで見てきたU数とバランスポイントは、掛け合わせて考えることで初めて「振り心地」の全体像が見えてきます。同じ4Uでも、ヘッドヘビー気味の4Uとヘッドライト気味の4Uとでは、実際に振ったときの体感がかなり異なるとされています。
たとえば「軽いのに振り抜きが重く感じる」という場合、U数は軽い部類でもバランスポイントがヘッド寄りになっている可能性があります。逆に「表記上は重いのに、意外と軽快に振れる」という場合は、ヘッドライトの設計によってスイングウェイトが抑えられていることが考えられます。カタログの数字だけでなく、こうした組み合わせの視点を持つことが、ミスマッチを避けるうえで役立つとされています。
また、シャフト(ラケットの持ち手からヘッドにかけての部分)のしなり具合も、振り心地に影響する要素として知られています。しなりの大きいシャフトは、たわみが戻る反動を利用しやすくヘッドヘビーのラケットでも比較的振りやすく感じられることがあるとされる一方、しなりの少ない硬めのシャフトは、力をダイレクトに伝えやすい代わりに、ヘッドヘビーとの組み合わせだと重さをそのまま感じやすいとも言われています。この記事ではU数とバランスポイントを主軸に解説していますが、シャフトの硬さも合わせて商品ページで確認しておくと、より実際の使用感に近いイメージを持ちやすくなります。
実際に今回調べたヨネックスの2モデルを例にすると、アストロクス100ZZとナノフレア800プロは、いずれも4U5が平均83g、3U5が平均88gといったように、U数の面では近い数値が案内されています。それでも商品ページの説明文では、前者が「連続パワースマッシュ」、後者が「ミドルレンジのスピードで攻める」とまったく異なる方向性が打ち出されており、同じ重さの区分でも設計思想によって狙っている振り心地が違うことがうかがえます。
グリップを巻き替えるとバランスが変わることも
グリップテープを何重にも巻いたり、重めのグリップに交換したりすると、グリップ側の重量が増える分だけ、バランスポイントは相対的にグリップ寄り(ヘッドライト方向)に近づくとされています。逆に、ヘッド部分に鉛のテープなどを貼ってカスタマイズする上級者もいますが、この記事では既製品の状態での比較を前提としています。バランス感覚を大きく変えたい場合は、こうしたカスタマイズも選択肢になり得るということだけ触れておきます。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にラケットを選ぶときの手順を3つのステップに整理しました。
- 1まず自分のプレースタイルとレベルの傾向を大まかに把握する。スマッシュなどパワー重視でプレーしたい人、シングルスで大きく振る場面が多い人は「ヘッドヘビー寄り」、ダブルスで前衛に入ることが多い人や、素早い展開についていきたい人は「ヘッドライト寄り」から検討すると外しにくいとされています。
- 2U数の目安をしぼる。初めての1本や、まだ筋力に自信がない場合は4U前後、しっかり振り切れる自信がある場合は3Uも候補に入れるなど、無理のない範囲で絞り込みます。表記だけで判断せず、可能であれば実際に手に取ってみることをおすすめします。
- 3商品ページの案内文やシリーズの特徴を確認する。「パワー」「スピード」「コントロール」「オールラウンド」といった言葉や、「スイングバランス」の記載があれば、そこからヘッドヘビー・イーブン・ヘッドライトのどれに近いかを推測します。迷った場合は、極端に振り切ったタイプよりも、イーブンバランス寄りのモデルから試してみるのが無難です。
試打ができるなら、まず借りて振ってみる
スポーツ用品店やサークルによっては、購入前にラケットを試し振りさせてもらえる場合があります。カタログの数字だけでは分からない「振ったときの手応え」を確認できる貴重な機会なので、可能であれば利用することをおすすめします。周りに同じくらいの体格・プレースタイルの人がいれば、使っているラケットを少し借りて振らせてもらうのも参考になります。
グリップサイズと持ちやすさもあわせて確認する
U数・バランスポイントと並んで見落とされがちなのが、グリップサイズです。ラケットの品番に含まれる「G4」「G5」「G6」といった表記がこれにあたります。
グリップサイズは数字が小さいほど太く、大きいほど細くなる傾向があるとされています。手の大きさに対してグリップが細すぎると、インパクトの瞬間にラケットがブレやすくなり、逆に太すぎると手首の返しがしにくくなることがあるとも言われています。一般的な体格の学生・成人であればG5前後が候補になりやすいとされていますが、最終的には実際に握ってみた感覚を優先することをおすすめします。
グリップの太さは、グリップテープを巻く枚数によってもある程度調整できます。細すぎると感じた場合は、テープを重ね巻きすることで太さを調整している選手も多いとされています。逆に太いグリップを細く削ることは難しいため、迷った場合は少し細めのサイズを選び、テープで調整するという考え方も一つの方法です。
サイズ表記は必ずしも全メーカー・全モデルで統一されているわけではありません。購入前に商品ページのサイズ表や、グリップ周囲の実寸に関する記載があれば確認しておくと、届いてからのイメージのズレを防ぎやすくなります。
また、グリップサイズの選択肢は、カラーやU数の組み合わせによって在庫状況が異なることがあります。欲しいサイズが売り切れている場合は、無理に別のサイズで妥協するのではなく、同じシリーズの他店舗の在庫を探すか、テープで太さを調整する前提でワンサイズ違いを選ぶといった工夫も検討してみてください。
買った後も知っておきたいこと — ガットのテンションとバランスの関係
ラケットは買って終わりではなく、ガットを張るときのテンション(張りの強さ)によっても振り心地の印象が変わる道具です。
テンションを高めに張ると、シャトルへの反発が鋭くなり、コントロール性が高まるとされる一方、シャトルが乗るまでの猶予が短くなるため、扱いにはある程度の技術が必要になるとも言われています。逆にテンションを低めにすると、シャトルが乗る感覚が得られやすく、初心者や飛距離を出したい人には扱いやすいとされています。多くのモデルで推奨テンションの範囲が20〜28ポンド程度に設定されているのは、この使いやすさの範囲を示しているためだと考えられます。
テンションそのものはバランスポイントを直接変えるものではありませんが、体感的な「振り心地」には影響するとされています。ヘッドヘビーのラケットに高めのテンションを組み合わせると振り抜きの重さをより感じやすくなり、逆にヘッドライトのラケットに低めのテンションを組み合わせると、パワー不足を感じやすくなることもあるようです。ラケット本体の特性とガットのテンションは、セットで自分に合わせていくものだと考えておくとよいでしょう。
また、フレームは使用を重ねるとわずかにへたりが生じ、新品時に比べて反発力や振った際の印象が変わってくることがあるとされています。目安として、週に数回程度の練習を続けている場合、1〜2年ほどで「以前より飛ばなくなった」と感じ始める人もいるようです。見た目の破損がなくても、体感の変化を買い替えのサインとして意識しておくとよいでしょう。
最後に、ガットは切れていなくても徐々にテンションが落ちていくとされています。目安として、月に数回程度の使用でも数ヶ月でテンションの緩みを感じ始めることがあるようです。ラケット本体だけでなく、ガットのコンディションも定期的に見直すことで、U数やバランスポイントで選んだラケット本来の振り心地を長く保ちやすくなります。
通販でラケットを購入する場合、実店舗のように試し振りができないぶん、この記事で紹介したU数・バランスポイント・グリップサイズの3点を商品ページでしっかり確認しておくことが、通販ならではの失敗を減らす近道になります。届いてから「イメージと違った」と感じた場合に備えて、返品・交換のポリシーを事前に確認しておくことも忘れないようにしましょう。
よくある質問
QU数は数字が大きいほど軽いという理解で合っていますか?
Aはい、一般的にU数は数字が大きいほど軽く、小さいほど重い区分を示しているとされています。多くのモデルは2U〜5Uの範囲で展開されており、日本国内では3Uと4Uを中心に選択肢が用意されていることが多いようです。
Qバランスポイントの具体的な数値(mm)は商品ページに書いてありますか?
A商品によって異なりますが、日本国内向けの商品ページでは具体的なミリ数までは公開されていないことも多いようです。代わりに「ヘッドヘビー」「トップヘビー」「オールラウンド」といった言葉や、シリーズの特徴で傾向を案内しているケースが目立ちます。
Q初心者はヘッドヘビーとヘッドライト、どちらを選ぶべきですか?
A目安として、まだスイングフォームが固まっていない段階では、極端にヘッドヘビーなモデルよりも、イーブンバランスに近いモデルから始めると振り遅れを感じにくいとされています。プレーを続ける中で、自分の得意なショットやポジションが見えてきたら、よりヘッドヘビー・ヘッドライトに寄ったモデルを検討するという順番でも十分間に合います。
Q「4U5」の「5」はどういう意味ですか?
A多くの場合、U数の後ろに続く数字はグリップサイズ(太さ)を表しています。「4U5」であれば「4U」という重量区分と「G5」というグリップサイズを組み合わせた表記です。重さの違いではなくグリップの太さの違いを示している点に注意してください。
Q同じU数なら、どのメーカーのラケットを選んでも重さは同じですか?
A目安としては近い重さになりますが、メーカーや商品ラインによって平均重量には多少の幅があるとされ、さらに製造上の誤差として1g前後のばらつきが生じる場合もあります。単純に同じ重さだと決めつけず、あくまで目安として比較することをおすすめします。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
A今回紹介した4本であれば、1万円台前半から3万円台半ばまでの範囲で選択肢が揃います。上位モデルほど新しい素材や設計が採用されている傾向があり、価格も上がりやすいです。最初の1本であれば、無理に最上位モデルを選ぶ必要はなく、まずは自分のプレースタイルに近いタイプを優先して選ぶのがおすすめです。
Qガットのテンションはどれくらいにすればいいですか?
A多くのモデルで20〜28ポンド程度が推奨テンションの目安として案内されています。テンションが高いほどコントロール性が高まるとされる一方、必要な技術も上がるとされているため、初めての場合は推奨範囲の中間程度から試してみて、慣れてきたら微調整していく方法が無難だと言われています。
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