スマッシュを打った瞬間、肩の奥に「ズキッ」とした違和感が走ったことはないでしょうか。バドミントンはスマッシュ・クリア・ドロップ・ハイバックと、ほとんどのショットで腕を大きく振り上げるオーバーヘッド動作を繰り返す競技です。1ラリーの中だけでも何度も肩関節を大きく動かすため、練習量が増えるほど、また試合が長引くほど、肩まわりの筋肉や腱には見えない負担が蓄積していくとされています。にもかかわらず、肩サポーターというと「膝や足首に比べて選び方がよく分からない」「そもそも自分に必要なのか判断がつかない」という声も少なくありません。この記事では、バドミントンのオーバーヘッドショットで肩に起きやすい負担を踏まえたうえで、肩サポーターの種類やサポート力・素材・サイズの読み方をやさしく整理し、最後に実際の候補になりやすいモデルを4点、比較しながら紹介します。なお、肩の痛みや違和感がすでにある場合、この記事はあくまで一般的な情報の整理であり、医療的な診断や治療の代わりになるものではない点を先にお伝えしておきます。
この記事でわかること
- バドミントンで肩を痛めやすい理由 — オーバーヘッドショットの負担
- そもそも肩サポーターにはどんな種類があるのか
- 肩サポーターを選ぶときに見ておきたい4つのポイント
- 症状・目的別に見る選び方の3ステップ
- バドミントン向けにおすすめの肩サポーター4選
- 正しい着け方とやってしまいがちな失敗
最終更新:
バドミントン向けにおすすめの肩サポーター4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらを着ければ肩の痛みが必ず治る、という話ではありません。予防的に日常使いしやすいラップタイプ・スリーブタイプから、医師と相談しながら検討する医療グレードタイプまで、性格の異なる4点を選びました。価格は記事作成時点で確認できた参考価格で、販売店やサイズ・カラーによって変動します。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・サイズ展開を確認してください。
4点を並べると、価格帯とサポートの考え方で役割がはっきり分かれているのが分かります。ZAMSTとMcDavidはどちらもラップタイプのミドルサポートで、日常的な予防用途として検討しやすい価格帯です。D&Mのスリーブタイプはさらに手が届きやすく、初めての1枚として試しやすい位置づけといえます。一方でBAUERFEINDのオモトレインは一般医療機器というカテゴリーで、価格も他の3点とは一段違う水準になっています。
迷った場合の目安として、まだ痛みがなく予防目的であればZAMSTかMcDavidのラップタイプから、着脱のしやすさを優先したいならD&Mのスリーブタイプから、すでに肩関節の不安定感を医師から指摘されているならBAUERFEINDのような医療グレードタイプも含めて医師に相談する、という順番で考えると絞り込みやすくなります。
なお、今回紹介した4点はいずれもサイズ展開が用意されていますが、基準になる採寸部位(上腕付け根まわり・胸囲・肩幅など)がモデルごとに異なります。価格や見た目だけで決めず、必ず商品ページのサイズ表と自分の採寸結果を照らし合わせてから注文することをおすすめします。価格・仕様は変動するため、購入直前にも商品ページで最新情報を確認してください。
価格だけで比べると、D&Mのスリーブタイプがもっとも手に取りやすく見えるかもしれません。ただし価格が安いことがそのまま「劣っている」ことを意味するわけではなく、着脱のしやすさを重視した設計だからこそ実現できている価格帯とも考えられます。同様に、オモトレインの価格が高いのも、一般医療機器としての認証や、より複雑な構造を採用していることが背景にあるとみられ、単純な優劣で比較できるものではありません。目的に対して過不足のない1点を選ぶという視点を持つことが大切です。
また、今回はザムスト・マクダビッド・バウアーファインド・D&Mの4ブランドから紹介しましたが、他にも肩サポーターを扱うスポーツブランドやメディカルブランドは存在します。ブランドごとにフィット感やパーツ構成の考え方には違いがあるため、この記事で紹介した「サポート力」「可動域とのバランス」「素材・通気性」「サイズ」という4つの基準を参考にしながら、気になる他ブランドのモデルもあわせて比較してみるとよいでしょう。
■ スペック比較表
| 商品 | ZAMST(ザムスト)ショルダーラップ 肩用サポーター … | McDavid(マクダビッド)ショルダーサポート・ライト… | BAUERFEIND(バウアーファインド)オモトレイン … | D&M(ディーアンドエム)ATHMD(アスメディ)しっか… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 6,550円前後(販売店・サイズにより変動) | 5,445円〜6,050円(販売店により変動) | 25,300円前後 | 4,000円前後(販売店により変動) |
| サイズ | S(27.0〜34.0cm)/M(34.0〜41.0cm)/L(41.0〜48.0cm)/LL(48.0〜55.0cm)※上腕付け根まわり基準 | S(胸囲78〜86cm)/M(86〜94cm)/L(94〜104cm) | 上腕まわりなどの採寸に応じた複数サイズ展開 | M(胸囲78〜88cm・肩幅32〜38cm)/L(胸囲86〜96cm・肩幅34〜40cm) |
| 対応 | 左右兼用 | 左右兼用 | 左右兼用 | — |
| 素材 | ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンなど | — | 伸縮性のあるニット素材(トレインアクティブニット)、取り外し可能なシリコーンパッド | ポリエステル、ポリウレタン |
| タイプ | ラップ(巻きつけ)タイプ/ミドルサポート | — | — | スリーブ(かぶり)タイプ |
| レビュー目安 | 販売店により4.0台後半〜(レビュー件数200件超のショップもある、2026年8月時点) | — | — | — |
| 素材厚さ | — | 約1.5mm、抗菌防臭加工 | — | — |
| サポート強度 | — | レベル2(ミドルサポート)相当とされる | — | — |
| カラー | — | ブラック | — | — |
| 分類 | — | — | 一般医療機器 | — |
| お手入れ | — | — | パッド部分は洗濯可能とされる | — |
| 生産国 | — | — | — | 日本製 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
バドミントンで肩を痛めやすい理由 — オーバーヘッドショットの負担
バドミントンのショットの中でも、スマッシュやクリア、ハイバックといった頭上から腕を振り下ろす「オーバーヘッドショット」は、肩関節を大きく、かつ高速で動かす動作です。テイクバックで肩を大きく外にひねり、インパクトの瞬間に一気に内側へ振り抜くこの一連の動きは、野球の投球動作にも似ているとされ、肩関節まわりの筋肉や腱に繰り返し負荷がかかりやすい動作の一つと言われています。
とくにシングルスでは1ラリーの中で何度もスマッシュやクリアを打ち合う場面があり、ダブルスでも前衛・後衛の切り替えでオーバーヘッドショットを打つ機会は少なくありません。練習や試合の頻度が上がるほど、この動作の繰り返し回数も増えていきます。1回1回の負荷はわずかであっても、積み重なることで肩関節を安定させるインナーマッスルや腱板(ローテーターカフ)に疲労が蓄積しやすくなるとされています。
肩の違和感は、初心者よりもむしろ「練習量が急に増えた人」「フォームが固まりきっていない人」「以前は違うポジションや競技をしていて、久しぶりに腕を大きく振る動作をするようになった人」に出やすいとも言われています。これはフォームの効率が悪いと、本来なら体幹や下半身の力で生み出すはずのパワーを、肩まわりの筋肉だけで無理に作ろうとしてしまうためだと考えられています。
こうした背景から、肩サポーターは「すでに痛みがある人の治療器具」というよりも、「オーバーヘッド動作を繰り返す競技者が、違和感の予防や悪化防止のために取り入れる道具」として案内されていることが多いです。サポーターを着けたからといって、フォームの崩れやオーバーユース(使いすぎ)そのものが解消されるわけではない、という前提は押さえておく必要があります。
また、肩は膝や足首と違って可動域がとても広い関節です。可動域を広く保ったまま安定性も高めるというのは技術的に両立が難しく、サポーターの世界でも「がっちり固定するタイプ」と「動きを妨げにくいタイプ」の間で、商品ごとに設計思想が分かれています。この記事ではその違いを軸に、選び方を整理していきます。
肩関節そのものは骨のはまり込みが浅く、腱板(ローテーターカフ)と呼ばれる複数のインナーマッスルが協調して支えることで安定性を保っているとされています。オーバーヘッドショットのようにテイクバックで大きく外旋し、インパクトで一気に内旋する動きを繰り返すと、この腱板まわりや、肩の可動域を確保している肩峰下のスペースに負担が集中しやすいとも言われています。「肩がだるい」「腕を上げると引っかかる感じがする」といった違和感は、こうした負担の蓄積が背景にあるケースがあると考えられています。
特に、大会やシーズンに向けて練習量が急に増える時期は注意が必要です。中学・高校の部活動やクラブチームでは、大会前になると1日の練習時間や球出し練習の本数が普段より大幅に増えることも珍しくありません。体づくりが追いついていない状態で急に負荷を上げると、肩まわりの疲労が抜けきらないまま次の練習を迎えることになり、違和感が出やすくなるとも言われています。サポーターの導入を検討するのは、こうした練習量の変化のタイミングであることが多いようです。
この記事のスタンス
この記事で紹介するサポーターの効果や特徴は、いずれもメーカーや販売店の商品ページに記載されている内容をもとに「〜とされる」という表現にとどめています。肩の状態や痛みの感じ方には個人差が大きく、サポーターの効果を数値で断定できるものではないためです。すでに肩に痛みや違和感がある場合は、自己判断でサポーターに頼るのではなく、整形外科やスポーツドクターに相談したうえで、必要であれば治療と並行して使うことをおすすめします。
そもそも肩サポーターにはどんな種類があるのか
肩サポーターとひとくちに言っても、着用方法や想定している用途によっていくつかのタイプに分かれます。まずは代表的な4つのタイプを知っておくと、商品ページを読んだときに「これはどの系統のサポーターなのか」が把握しやすくなります。
このほかにも、アイシングと組み合わせて使うタイプなど、周辺的な製品も存在します。ただしオーバーヘッドショットを繰り返すバドミントンプレーヤーが最初に検討することが多いのは、上記の「ラップタイプ」「スリーブタイプ」「医療グレードタイプ」の3系統になることが多いようです。
どのタイプが向いているかは、現在の肩の状態や、サポーターに何を求めるかによって変わってきます。まだ痛みはないが予防として着けたいという段階であれば、ラップタイプやスリーブタイプのミドルサポートから検討するのが無難とされる一方、すでに医師から肩関節の不安定さを指摘されている場合は、医療グレードタイプも比較検討の対象になり得ます。
商品ページのタイトルや説明文に使われている言葉も、タイプを見分ける手がかりになります。「巻きつけ」「ラップ」「ストラップ」といった言葉があればラップタイプ、「かぶる」「スリーブ」とあればスリーブタイプ、「一般医療機器」「不安定症」「脱臼予防」といった記載があれば医療グレードタイプである可能性が高いといえます。逆に「着圧」「コンプレッション」だけが強調されている場合は、固定力よりも保温・フィット感を重視したタイプと考えられます。慣れないうちは、こうしたキーワードを手がかりに大まかな系統を絞り込んでから、詳細スペックを比較していくとスムーズです。
■ ラップ(巻きつけ)タイプ
面ファスナーやストラップを使って、肩まわりに巻きつけるようにして着用するタイプです。締め付けの強さを自分で調整しやすいことが多く、スポーツブランドのミドルサポート向けモデルによく見られる形状とされています。今回紹介するZAMSTやMcDavidのモデルもこのタイプにあたります。
■ スリーブ(かぶり)タイプ
腕を通してTシャツのように「かぶって」着用するタイプです。ラップタイプに比べて着脱がシンプルで、装着の手間が少ないとされています。一方で、ラップタイプほど細かく締め付けを調整することは難しい傾向があります。
■ 医療グレード・脱臼予防タイプ
一般医療機器として販売されているタイプで、腰まわりにベルトを回すなど、より本格的な構造で肩関節を安定させる設計になっていることが多いとされています。反復性の肩関節不安定症など、医師の診断を受けている人の選択肢になりやすいカテゴリーです。
■ コンプレッション(着圧)タイプ
肩まわりに軽くフィットする薄手のインナーのような形状で、強い固定力よりも着圧による安心感や保温を目的としたタイプです。可動域への影響が少ない反面、しっかりとした固定力を求める場面には向きにくいとされ、軽い違和感のケアや冷え対策として使われることが多いようです。
肩サポーターを選ぶときに見ておきたい4つのポイント
商品ページには「サポート力」「可動域」「素材」「サイズ」など、さまざまな項目が並んでいます。すべてを一度に理解しようとせず、まずはこの4つを押さえておくと、自分に合うモデルを絞り込みやすくなります。
サポート力の強さは、そのサポーターがどの程度しっかり固定するタイプなのかを示す目安です。多くのブランドが「ライト」「ミドル」「ハード」のような強度表示をしていたり、レベル1・レベル2のような段階表示をしていたりします。強く締め付けるタイプほど安定感は得やすい一方、オーバーヘッドショットに必要な肩の可動域を制限してしまう可能性があるとされ、バランスを見て選ぶことが大切です。
可動域とのバランスは、バドミントンプレーヤーにとって特に重要な観点です。野球の投球後の安静時とは違い、バドミントンは着用したままオーバーヘッドショットを打つことが前提になります。サポート力が強すぎるモデルを選んでしまうと、テイクバックの時点で窮屈さを感じ、本来のスイングができなくなってしまうこともあると言われています。商品ページに「可動域を制限しにくい」「動きを妨げない」といった記載があるかどうかも、チェックしておきたいポイントです。
素材・通気性は、長時間の練習や真夏の体育館・屋外コートでの使用感に直結します。ナイロンやポリエステルを中心とした伸縮性のある素材が使われていることが多く、汗を吸いやすい・乾きやすいといった機能が付加されているモデルもあります。肌への当たりが強い縫い目やパッドがある場合、汗をかいた状態で長時間使うと擦れやすくなることもあるため、初めて使うモデルは短時間の練習から試してみるのがおすすめです。
サイズ・フィット感は、サポーターの効果を左右する最も基本的な要素です。多くのモデルは上腕の付け根まわりや胸囲を基準にサイズ展開されており、なんとなく「S・M・L」のイメージだけで選ぶと、実際のサイズ感とずれてしまうことがあります。購入前にメジャーで採寸し、商品ページのサイズ表と照らし合わせることが、失敗を避ける一番の近道です。
この4つの基準は、互いにトレードオフの関係にあることも多いとされています。サポート力を高めるために生地を厚くしたり、パーツを増やしたりすると、その分だけ可動域への影響や通気性の低下につながりやすくなります。逆に可動域や通気性を優先すると、サポート力は控えめになりがちです。すべての基準で最高評価のモデルを探すというより、自分がどの基準を最優先したいのかをあらかじめ決めておくと、比較検討がスムーズに進みます。
プレースタイルによっても重視すべき基準は変わってきます。シングルスのようにコートを広く動き回りながら自らオーバーヘッドショットを打つ機会が多いスタイルでは、可動域とのバランスを重視したモデルが合いやすいとされる一方、ダブルスの前衛など瞬間的な動きの中でしっかり肩を固定したい場面が多いプレーヤーには、ややサポート力寄りのモデルが向くこともあります。自分の主なプレースタイルを思い浮かべながら基準の優先順位をつけると、選びやすくなるはずです。
症状・目的別に見る選び方の3ステップ
ここまでの基礎知識を踏まえて、実際に自分に合うタイプを絞り込むための手順を3つのステップに整理しました。順番に確認していくと、聞き慣れない専門用語に振り回されずに候補を決めやすくなります。
この3ステップは、あくまで候補を絞り込むための手順であり、必ずこの順番通りに進めなければならないというものではありません。すでに気になっているブランドやモデルがある場合は、そのモデルが上記のどのタイプ・サポート力に該当するのかを確認したうえで、自分の状態や目的と照らし合わせてみるだけでも十分な判断材料になります。
部活動やチームで一括購入する場合も、全員が同じモデル・同じサイズで揃える必要はありません。体格や肩の状態には個人差があるため、可能であれば選手ごとに採寸したうえで、サイズやタイプを個別に選べるようにしておくと、それぞれに合った着用感を得やすくなります。
- 1今の肩の状態を整理する。痛みや違和感がまったくなく予防目的で検討しているのか、練習後にだるさや張りを感じることがあるのか、あるいはすでに整形外科などで診断を受けているのかによって、検討すべきタイプの優先順位が変わります。診断を受けている場合は、自己判断で商品を決めず、医師に相談してから選ぶことをおすすめします。
- 2サポート力とタイプで候補を絞る。予防目的であればラップタイプまたはスリーブタイプのミドルサポートを、日常的な違和感が気になる場合はサポート力がやや高めのラップタイプを、医師から不安定性を指摘されている場合は医療グレードタイプを軸に、それぞれ2〜3点ほど候補をリストアップしてみます。
- 3可能であれば試着し、素振りやオーバーヘッドショットの動作を確認する。着用した状態で腕を大きく振り上げてみて、突っ張るような窮屈さがないか、逆にすぐズレてしまわないかを確認します。試着が難しい通販での購入では、採寸データとレビューの体格情報を照らし合わせて判断するのが現実的な方法です。
正しい着け方とやってしまいがちな失敗
サポーターは正しく着けてはじめて本来の効果を発揮しやすくなるとされています。逆に着け方を誤ると、期待したサポート感が得られなかったり、思わぬ不快感につながったりすることもあります。
まず多いのが「締めすぎ」です。しっかり固定したいという思いから面ファスナーやストラップを強く締め込みすぎると、血流が妨げられて指先のしびれや冷えを感じることがあるとされています。着用直後に腕を大きく振ってみて、痛みやしびれが出ないか確認する習慣をつけておくと安心です。
反対に「緩すぎ」も注意が必要です。動いているうちにサポーターがずり上がったり、ずれてしまったりすると、肝心なオーバーヘッドショットの瞬間にサポート力が発揮されないことがあります。特にラップタイプは、練習の合間に一度締め直す、あるいはウォームアップの段階で軽く動いてフィット感を確認する、といった一手間が効果を安定させるコツとされています。
また、サポーターを着けているからといって、ウォームアップや正しいフォームづくりを省略してよいわけではありません。サポーターはあくまで肩関節の動きを補助する道具であり、肩まわりのストレッチやインナーマッスルのトレーニングと組み合わせることで、より安心して練習に取り組みやすくなるとされています。
練習後は、サポーターを着けたまま放置せず、汗を吸った状態で外して陰干しするようにしましょう。汗をかいたまま袋やバッグに入れっぱなしにすると、雑菌の繁殖や素材の劣化、ニオイの原因になりやすいと言われています。
テーピングと併用したいという声もよく聞かれますが、テーピングとサポーターを同じ肩に重ねて使う場合は、締め付けが二重になりすぎていないか注意が必要です。両方を強めに使うと血流やしびれの問題が起きやすくなるとも言われているため、併用する場合はどちらか一方の締め付けを弱めにするなど、全体としての圧迫感を確認しながら調整することをおすすめします。
真夏の体育館や屋外コートで使用する場合は、通気性だけでなく汗によるかぶれにも気を配りたいところです。長時間の使用で肌との接触部分がこすれ続けると、かぶれや汗疹の原因になることもあるとされています。違和感を覚えたら無理に着け続けず、休憩をはさんで一度外し、肌の状態を確認する習慣をつけておくと安心です。
違和感が続くときは無理をしない
サポーターを着けていても肩の痛みや違和感が続く、あるいは日に日に悪化していくと感じる場合は、サポーターだけに頼らず、早めに整形外科やスポーツドクターに相談することをおすすめします。オーバーユースによる肩関節の炎症や腱板の損傷は、無理をして競技を続けることで悪化しやすいとも言われています。
サイズ選びと長く使うためのお手入れ
肩サポーターは、正しいサイズを選び、適切にお手入れすることで、本来の着用感を長く保ちやすくなります。最後に、購入前後で押さえておきたいポイントを整理します。
前述の通り、サイズ表記の基準はブランドによって「上腕付け根まわり」「胸囲」「肩幅」などさまざまです。購入前にメジャーで実際に採寸し、商品ページのサイズ表と照らし合わせることが、失敗しないための一番の近道です。オンラインでの購入で試着ができない場合は特に、この採寸のひと手間を惜しまないようにしてください。
洗濯表示の確認も忘れずに行いましょう。多くのサポーターは手洗いや洗濯ネットの使用が推奨されており、乾燥機の使用ができないモデルも見られます。ゴムやパッドを使用しているモデルは、熱によって素材が傷みやすいとも言われているため、商品ページや同梱の取扱説明書の記載に従うことをおすすめします。
買い替えの目安としては、面ファスナーの粘着力が弱くなってすぐ剥がれてしまう、伸縮素材が伸びきって以前ほどのフィット感が得られない、といった変化が出てきたタイミングが一つのサインとされています。見た目の劣化が分かりにくい部分もあるため、着用時の締め付け感の変化を意識しておくとよいでしょう。
複数のサポーターを比較検討する際は、価格や見た目だけでなく、この記事で紹介した「サポート力」「可動域とのバランス」「素材・通気性」「サイズ」の4つの基準に立ち返って考えると、自分の目的に合った1点を選びやすくなります。今回紹介した4点以外にも、さまざまなスポーツブランドから肩サポーターが販売されているため、気になるモデルがあれば同じ基準で比較してみることをおすすめします。
チームに所属している場合は、トレーナーや指導者に相談してみるのも有効な方法です。日頃から選手の体の状態を見ている人であれば、練習量やフォームの癖を踏まえたうえで、どのタイプのサポーターが合いそうかという実感を持っていることも多いとされています。市販の情報だけで決めきれないときは、身近な専門家の意見も参考にしながら選んでみてください。
最後になりますが、肩サポーターはあくまでオーバーヘッドショットを繰り返すバドミントンプレーヤーの負担をやわらげるための道具の一つです。フォームの見直しや十分なウォームアップ、練習量の調整といった基本的な取り組みと組み合わせてこそ、その役割を発揮しやすくなるとされています。この記事で紹介した基準を参考に、自分の目的や肩の状態に合った1点を見つけていただければ幸いです。
よくある質問
Qバドミントン初心者でも肩サポーターは必要ですか?
A痛みがまったくない段階から必須というわけではありません。ただし、オーバーヘッドショットの練習量が急に増えたタイミングや、フォームがまだ固まっていない時期は、肩まわりへの負担が大きくなりやすいとされています。予防目的であれば、ラップタイプやスリーブタイプのミドルサポートから試してみるのも一つの方法です。
Qラップタイプとスリーブタイプ、どちらを選ぶべきですか?
A締め付けの強さを自分で細かく調整したい場合はラップタイプ、着脱のしやすさや手軽さを優先したい場合はスリーブタイプが候補になりやすいとされています。迷った場合は、まず着脱が簡単なスリーブタイプから試し、物足りなさを感じたらラップタイプを検討する、という順番でも問題ありません。
Qサポーターを着ければ肩の痛みは治りますか?
Aサポーターはあくまで肩関節の動きを補助し、負担を和らげる目的で使う道具とされており、痛みや炎症そのものを治療するものではありません。すでに痛みがある場合は、サポーターに頼るだけでなく、整形外科やスポーツドクターに相談することをおすすめします。
Qサイズはどのように選べばいいですか?
Aモデルによって基準になる採寸部位が異なり、上腕付け根まわりを基準にしているものもあれば、胸囲や肩幅を基準にしているものもあります。購入前にメジャーで実際に採寸し、商品ページのサイズ表と照らし合わせて選ぶことをおすすめします。試着ができない通販での購入では、この確認が特に重要です。
Q医療グレードのサポーターと一般的なスポーツ用サポーターは何が違いますか?
A一般医療機器として販売されているタイプは、反復性の肩関節不安定症など、医師の診断を前提とした症状に対応することを想定した設計になっていることが多いとされています。価格も高くなる傾向があるため、まずは医師に相談したうえで検討することをおすすめします。予防目的であれば、スポーツブランドのミドルサポートタイプから試すのでも十分なことが多いです。
Q両肩に違和感がある場合、両方に着けても大丈夫ですか?
A左右兼用のモデルであれば、両肩に1枚ずつ着用すること自体に問題はないとされています。ただし両肩に同時に違和感がある場合は、フォームや練習量に根本的な原因がある可能性も考えられるため、サポーターでの対処と並行して、指導者やスポーツドクターに相談することをおすすめします。
Q練習用と試合用でサポーターを使い分けたほうがいいですか?
A必ず使い分けなければならないわけではありませんが、洗い替え用にもう1枚用意しておくと、汗をかいた状態のまま連日使い続けることを避けられ、素材の劣化やニオイを抑えやすくなるとされています。予算に余裕があれば、同じモデルをもう1点、あるいはタイプ違いを1点持っておくと安心です。
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