少年野球や部活動、草野球で「そろそろ自分のグラブを用意しよう」と思ったとき、外野手用や投手用と並んで「内野手用」というカテゴリがあることに気づいて戸惑った経験はないでしょうか。同じ野球用グラブでも、内野手用は外野手用や投手用とは大きさも形もはっきり違います。何も知らずに見た目や値段だけで選んでしまうと、「捕球はできるのに握り替えに時間がかかって送球が遅れる」「グラブが大きすぎてポケットの中でボールが迷子になる」といった悩みにつながることもあります。この記事では、内野手用グラブがなぜ外野手用と違う形をしているのか、ポジションによってサイズの目安がどう変わるのかを、専門用語をひとつずつかみ砕きながら解説します。最後には、実際に候補になりやすい内野手用グラブ4つも比較しています。
この記事でわかること
- 内野手用グラブは「なんとなく」で選ぶと守備で困りやすい
- 外野手用・投手用と何が違うのか — 内野手用グラブの3つの特徴
- ポジション別に見るサイズの目安 — セカンド・ショート・サードで変わる
- スペック表の読み方 — サイズ表記・ウェブ・革の種類
- 選び方の3ステップ
- 内野手におすすめのグラブ4選
最終更新:
内野手におすすめのグラブ4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらを使えば必ず守備がうまくなる、という話ではありません。いずれも通販ショップの商品ページ上で「内野手用」として案内されているものの中から、価格帯とサイズ・グレードのバランスが異なる4点を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、セール状況などにより変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・利き手(右投げ/左投げ)を確認してください。
4点を並べると、価格帯と特徴で役割が分かれているのが分かります。ゼットとミズノは国内大手ブランドの信頼感を重視したモデル、ローリングスは手の小さい選手向けのフィット設計を打ち出したモデル、SSKは価格を抑えたエントリーモデルという位置づけです。
どれが合うかは、守るポジション、手の大きさ、そして予算によって変わります。二遊間の握り替えの速さを重視するなら1点目、大手ブランドの安心感を優先するなら2点目、手が小さめで体格に不安があるなら3点目、とにかく費用を抑えて試したいなら4点目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・在庫は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
価格だけで比べると、SSKのモデルが突出して手頃に見えるかもしれません。ただし天然皮革製である点は4点とも共通しており、素材面で大きく見劣りするわけではありません。まずは価格を抑えたモデルで内野守備が続くかどうかを見極め、続けることが決まってから上位シリーズへ買い替えるという考え方も十分にありです。
また、今回はいずれも通販ショップの商品ページで「内野手用」として案内されているものを選びましたが、グラブ選びに絶対の正解は一つではありません。同じ価格帯・同じポジション向けでも、メーカーごとにポケットの深さや革の硬さの作り方には違いがあります。可能であれば、この4点に近いスペックのモデルを店頭で実際に握り比べてみると、自分の手により合う1点が見つかりやすくなります。
購入前に確認しておきたいのが、型付け加工の対応可否と利き手(右投げ用・左投げ用)の在庫状況です。今回紹介した4点はいずれも右投げ用を中心に案内されていますが、左投げ用が別途用意されているモデルもあれば、在庫が限られているモデルもあります。左投げの選手は特に選択肢が絞られやすいため、購入前に商品ページの詳細欄で必ず確認してください。
■ スペック比較表
| 商品 | ZETT(ゼット)プロステイタス 二塁手・遊撃手用 今宮… | ミズノ グローバルエリート SELECT BASEBAL… | ローリングス HOH プロエクセルエリート 内野手用 G… | SSK(エスエスケイ)ウインドリーム 内野手用 WNG1… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 26,730円 | 21,769円 | 16,940円 | 8,138円 |
| ポジション | 全内野手用(二塁手・遊撃手向け「今宮タイプ」) | 全内野手用 | 全内野手用 | 全内野手用 |
| サイズ | 4(メーカー独自表記、目安) | 9(メーカー独自表記、目安) | 11.2インチ(目安) | 5L(メーカー独自表記、目安) |
| 利き手 | 右投げ用 | 右投げ用 | 右投げ用 | 右投げ用 |
| 素材 | 天然皮革製(表・平裏ともにプロステイタスRレザー) | 受球面:天然皮革(牛革)/背面:牛革+人工皮革 | 表革・裏革ともに天然皮革 | 天然皮革製 |
| カラー | ディープオレンジ/パステルブラウン×ブラック(在庫による) | Dブルー×D1 | ブラック(ダークグリーン/ロイヤル/スカーレットは在庫状況による) | — |
| モデル年式 | 2022年 | — | — | — |
| 型付け | 型付け加工に対応(有料オプション) | — | — | — |
| シリーズ | — | Global Elite(グローバルエリート) | — | ウインドリーム |
| 生産国 | — | — | フィリピン | 中国 |
| 特徴 | — | — | タイトフィット設計(PULL LACE/リングフィットサポート) | — |
| ウェブ | — | — | — | ニューショート |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
内野手用グラブは「なんとなく」で選ぶと守備で困りやすい
野球用品店やネット通販でグラブを探すと、「外野手用」「内野手用」「投手用」「キャッチャー用(ミット)」というふうにカテゴリが分かれていることに気づきます。見た目はどれも似たような茶色や黒の革製品ですが、内野手用には内野守備というポジションの事情に合わせた設計上の工夫が凝らされています。この違いを知らないまま、なんとなく大きくて捕りやすそうなグラブ(多くは外野手用の特徴)を内野で使ってしまうと、捕球はできてもそこから送球に移るまでの動作でロスが生まれやすくなります。
内野手の役割は、打球を「捕る」ことだけでは終わりません。捕った瞬間から素早くボールを握り替え、一塁や二塁へ正確に送球するところまでが一連のプレーです。特にゴロを処理する二塁手・遊撃手(セカンド・ショート)は、捕球から送球までのわずかな時間差が、走者をアウトにできるかどうかを左右します。グラブのポケットが必要以上に深いと、捕った瞬間にボールがポケットの奥に収まってしまい、握り替えの一瞬が遅れる原因になるとされています。
とはいえ「深いポケットのグラブが悪いグラブ」というわけでは決してありません。外野手用グラブのポケットが深めに作られているのは、遠くから飛んでくる打球やフライを確実に収める必要があるためで、外野守備にはむしろ理にかなった設計です。大切なのは、自分が守る場所でどんなプレーが求められるかに合わせて、グラブの特性を選ぶという考え方です。
また、内野手用グラブは全体のサイズも外野手用より小ぶりに作られていることが多いとされています。これは、グラブが大きいほど操作に一瞬の間が生まれやすく、素早い握り替えの妨げになりやすいためだと考えられます。もちろん個人の手の大きさや守備スタイルによって適したサイズは変わりますが、「内野手用は総じてコンパクト」という傾向を知っておくだけでも、商品ページのサイズ表記を読むときの判断材料になります。
この記事では「このグラブを使えば守備がうまくなる」というような書き方はしません。グラブの適性には個人差があり、体格や手の大きさ、これまでの野球経験によっても合う・合わないが変わるからです。その代わり、内野手用グラブに共通する設計上の特徴と、商品ページの数字が何を意味しているのかを、できるだけ具体的に説明していきます。
また、手に合わないグラブを使い続けることは、技術面だけでなく気持ちの面にも影響しやすいと言われています。捕球のたびにボールが握りにくい、送球のたびにワンテンポ遅れる、といった小さなストレスが積み重なると、「自分は守備が下手なのかもしれない」と感じてしまう人も少なくありません。逆に、握り替えのしやすいグラブを使えているというだけで、練習や試合そのものが楽しく感じられることもあります。グラブ選びは技術的な話であると同時に、野球を長く続けられるかどうかにも関わる要素だと考えてください。
体格差の影響も無視できません。野球は少年から社会人まで幅広い年代・体格の人が楽しむスポーツですが、手のひらの大きさや指の長さには個人差があります。同じ「内野手用」というくくりでも、毎日素振りやノックを受ける学生と、週末に草野球を楽しむ社会人とでは、扱いやすいと感じるサイズの範囲が変わってきます。商品ページのサイズ表記を見るときは、一般的な目安と同時に「自分の手は大きめか、標準的か、小さめか」という自己認識も判断材料に加えてみてください。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については「〜とされる」「〜しやすい傾向がある」という表現にとどめています。グラブの相性には個人差が大きく、断定できるものではないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前に実際に手にはめてみることをおすすめします。
外野手用・投手用と何が違うのか — 内野手用グラブの3つの特徴
内野手用グラブを外野手用や投手用と比べたとき、商品ページの説明でよく目にするのが「浅めのポケット」「コンパクトなサイズ」「握り替えを意識したウェブ(網部分)」という3つのキーワードです。この3つを押さえておくと、カテゴリ名だけでなく設計の意図まで理解したうえでグラブを選べるようになります。
ひとつ目は、先ほど触れたポケットの浅さです。ポケットとは、グラブの中央にあるボールを収める窪みの部分を指します。内野手用は、ゴロやライナーを捕ったあと素早く手を入れ替えられるよう、ポケットが浅め・平らめに作られている傾向があるとされています。外野手用のように「とにかく確実に収める」よりも、「収めたらすぐ出す」ことを優先した設計と考えると分かりやすいでしょう。
2つ目はサイズのコンパクトさです。内野手用は外野手用に比べて全体がひとまわり小さく作られていることが多く、グラブそのものの重さも比較的軽めになりやすいとされています。守備範囲を広くカバーするために素早く動き回る必要がある内野手にとって、グラブの取り回しやすさは無視できない要素です。
3つ目はウェブ(ポケット上部の網状の部分)のデザインです。内野手用グラブには「クロスウェブ」や「ニューショート」など、格子状に編まれた比較的シンプルな構造のウェブが使われることが多いとされます。網目が詰まりすぎていないぶん、捕球後にボールの位置を目で確認しやすく、握り替えの動作にもつながりやすいという考え方です。一方、外野手用や投手用では、太陽光を遮ったり相手チームからグリップを隠したりする目的で、バスケット型のように密度の高いウェブが選ばれることもあります。
これら3つの特徴は、あくまで「内野手用として一般的に案内されている傾向」であり、すべての商品に一律に当てはまるわけではありません。同じ内野手用というカテゴリの中でも、メーカーやシリーズによってポケットの深さやウェブの形は少しずつ異なります。商品ページの説明文や仕様欄を見比べる際の視点として持っておくと、選びやすくなるはずです。
なお、手首まわりのベルト(グラブの下側にある調整用のベルト)にも、内野手用ならではの工夫が見られることがあります。ベルトを締めることで手とグラブの一体感が高まり、握り替えの際にグラブがずれにくくなるとされています。特にサイズがやや大きめのモデルを選んだ場合は、このベルトでの微調整がフィット感を左右することもあるため、購入後に自分の手に合わせて締め具合を調整してみるとよいでしょう。
ポジション別に見るサイズの目安 — セカンド・ショート・サードで変わる
ひとくちに「内野手」と言っても、セカンド(二塁手)・ショート(遊撃手)・サード(三塁手)ではプレーの性質が異なります。多くのメーカーが「二塁手・遊撃手用」「三塁手用」のようにさらに細かく分けたモデルを用意しているのは、このポジションごとの違いに理由があります。以下はあくまで一般的に案内される傾向であり、実際にどのポジションを守るかだけでなく、自分の手の大きさや好みに応じて選んで問題ありません。
なお、この記事では投手用・キャッチャー用(ミット)は対象に含めていません。投手用は打球方向を隠す目的で密度の高いウェブが使われることが多く、ミットはそもそも指の分かれていない専用の形状をしています。内野を守りながら投手も兼任する、あるいはキャッチャーも兼任するという場合は、それぞれの専用カテゴリから別途探すことをおすすめします。
少年野球のように成長期の選手を対象にする場合は、体格の変化も考慮に入れておく必要があります。ジュニア用として展開されているモデルは、大人用よりも一回り小さく軽めに作られていることが多いとされ、手が大人ほど大きくない選手でも扱いやすい設計になっています。数年で買い替える前提であれば、無理に大人用のサイズに合わせる必要はありません。
■ セカンド・ショート用(二遊間用)
二塁手と遊撃手は、内野の中でも特に「捕ってからすぐ投げる」動作が多いポジションです。併殺(ダブルプレー)を狙う場面も多く、コンパクトで握り替えのしやすいグラブが好まれる傾向があるとされています。商品ページでも「今宮タイプ」のように、実際の二遊間の選手を意識した名称のモデルを見かけることがあります。
■ サード用
三塁手は、強い打球や至近距離からの鋭いライナーに反応する場面が多いポジションです。そのため、二遊間用よりもやや大きめ・深めのポケットで、しっかりとボールを収める安心感を優先したモデルが選ばれやすいとされています。とはいえ極端に大きいわけではなく、握り替えのしやすさとのバランスは保たれています。
■ 内野手全般用(オールポジション)
商品ページに「全内野手用」と記載されているモデルも多く、セカンド・ショート・サードのどこを守るか固まっていない人や、複数のポジションを兼任する人に向いているとされています。まず1本目として内野手用グラブを揃えたい場合は、このタイプから探すのも無難な選択です。
スペック表の読み方 — サイズ表記・ウェブ・革の種類
内野手用グラブの商品ページには、サイズ、ウェブの種類、革の種類(素材)といった項目が並んでいます。ここで戸惑いやすいのが、メーカーによってサイズの表記方法がまったく違うという点です。同じ「内野手用」でも、ある商品は「サイズ4」、別の商品は「サイズ5L」、また別の商品は「11.2インチ」のように、単位も基準もバラバラに表記されています。
日本のグラブは号数やアルファベット付きの独自サイズ表記(S・M・L・LLなど)を使うメーカーが多く、一方でインチ表記を採用するメーカーもあります。どちらが優れているという話ではなく、単純にメーカーごとの慣習の違いです。そのため、複数メーカーの商品を数字だけで単純比較することは難しく、「同じサイズ表記なら同じ大きさ」とも限りません。購入前には、商品ページに手のひらの実寸やグラブの全長(cm)が併記されていないか確認し、できれば自分の手のサイズや、これまで使っていたグラブの寸法と照らし合わせるのが確実です。
ウェブについては、前のセクションで触れたクロスウェブやニューショートのほか、「Iウェブ」「Hウェブ」など、メーカーやシリーズによって独自の名称がつけられています。基本的には、網目が粗く開放的なタイプほど捕球後の視認性が高いとされ、密度が高いタイプほど太陽光やクセ球への対応力が高いとされる傾向がありますが、これも絶対的な基準ではなく、あくまで選ぶ際の参考程度に捉えてください。
革の種類は、大きく「天然皮革(牛革など)」と「人工皮革」、そして両方を組み合わせたタイプに分かれます。天然皮革は使い込むほど手になじみやすいとされる一方、人工皮革は比較的軽量で、価格を抑えたモデルに使われることが多い傾向があります。商品ページに「受球面:天然皮革、背面:人工皮革」のように部位ごとに素材が書かれていることもあり、この場合は完全な天然皮革モデルよりも価格が抑えられていることが多いです。どちらが正解ということはなく、予算とお手入れにかけられる手間のバランスで選ぶとよいでしょう。
サイズ表記で迷ったときの実践的な方法として、今使っているグラブ(あるいは友人・チームメイトのグラブ)の全長を実際にメジャーで測っておくというやり方があります。グラブの先端からグリップの端までの長さをセンチメートルで把握しておけば、メーカーが違ってもおおよその大きさの見当をつけやすくなります。特にインチ表記と号数表記が混在する内野手用グラブでは、この実測値が数少ない共通のものさしになります。
重量(グラム数)についても触れておきます。バットやラケットほど重量表記が徹底されていない商品ページも多く、内野手用グラブでは重さよりもサイズや素材の記載が優先される傾向があります。重さが気になる場合は、商品説明に「軽量設計」「コンパクト」といった表現があるかどうかを手がかりにする、あるいはレビュー欄で実際に使った人の感想を探すのも一つの方法です。
生産国の表記も、商品ページでよく見かける項目のひとつです。同じブランドでも、モデルによって日本製、ベトナム製、フィリピン製、中国製など生産国が異なることがあります。生産国の違いが品質に直結するとは一概には言えませんが、価格帯とあわせて商品を比較する際の参考情報として見ておくとよいでしょう。上位シリーズほど生産国や素材へのこだわりが商品説明で詳しく紹介されている傾向があります。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際に内野手用グラブを選ぶ手順を3つのステップに整理しました。順番に沿って絞り込んでいくと、専門用語やサイズ表記の違いに振り回されずに候補を決めやすくなります。
近くに実店舗がなく試着が難しい場合は、購入前にできるだけ多くの情報を集めておくことが失敗を減らすコツです。商品ページの写真だけでなく、レビュー欄に投稿された実際の使用感、可能であればチームメイトや指導者が同じモデルを使っていないかを聞いてみるのも参考になります。特に内野手用グラブは握り替えのしやすさという感覚的な要素が大きいため、複数の情報源を組み合わせて判断するのがおすすめです。
- 1自分が主に守るポジションを大まかに意識する。セカンド・ショートを中心に守るなら二遊間向けのコンパクトなモデル、サードを中心に守るならやや大きめ・深めのモデル、ポジションが固まっていなければ「全内野手用」と書かれたモデルから探すと外しにくくなります。
- 2サイズ表記の単位をそろえて候補を絞る。同じメーカー・同じシリーズの中でサイズ違いを比較するか、全長(cm)や手のひらの実寸が併記されている商品を選んで比較すると、メーカー間のサイズ表記の違いに惑わされにくくなります。3〜5点ほどを目安にリストアップしましょう。
- 3可能であれば実際に手にはめてみる、店頭で握り比べてみる。ポケットの深さや革の硬さ、指の入れやすさは数字だけでは分かりません。野球用品専門店では試着や試し握りができる場合が多いので、購入前に何点か触れてみるのが確実です。試着が難しい場合は、口コミレビューで自分と近い手の大きさ・守備位置の人の感想を参考にするとよいでしょう。
型付けは購入直後の性能を左右する
新品のグラブは革が硬く、そのままでは本来のポケットの形になっていないことがほとんどです。多くの通販ショップでは「型付け」というオプションを有料・無料で用意しており、購入時に依頼すると使い始めの手間を減らせます。ただし型付け加工後は返品・交換ができない商品が多いため、サイズや利き手を申し込み前によく確認してから依頼してください。
買ったあとの型付け・お手入れで気をつけたいこと
グラブは買って終わりではなく、使い始めてからのお手入れによって長く使えるかどうかが変わる道具です。特に内野手用グラブは握り替えのしやすさが命なので、革が硬いまま放置すると本来の使いやすさを発揮できません。
まず型付けです。新品の革は硬く、購入直後はポケットの形が定まっていないことがほとんどです。ボールを軽くはめて紐やベルトで縛っておく、あるいは専用のオイルを薄く塗り込んでから素手で揉みほぐすといった方法が一般的に紹介されています。力を入れすぎて型を極端に変形させてしまうと、逆に使いにくくなることもあるため、少しずつ様子を見ながら進めるのがよいとされています。
次にオイルのお手入れです。天然皮革のグラブは使い込むうちに乾燥し、ひび割れの原因になることがあるとされています。専用のレザーオイルやクリームを定期的に薄く塗ることで、革のしなやかさを保ちやすくなります。ただし塗りすぎるとベタつきの原因になったり、ポケットが必要以上に柔らかくなりすぎたりすることもあるため、商品パッケージや店舗の案内に沿った頻度で行うのが無難です。
保管方法にも触れておきます。使用後に汗や汚れを軽く拭き取らずに袋へしまい込むと、革の劣化を早める原因になるとされています。また、車内など高温になる場所に長時間放置すると、型崩れや変色につながることもあると言われています。専用の袋やケースに入れ、できるだけ風通しの良い場所で保管する習慣をつけておくと、グラブを長持ちさせやすくなります。
こうした細かなお手入れは、グラブそのものの性能とは別の話に思えるかもしれません。ですが、道具を大事に使う習慣は、結果的に「今のグラブが手に合っているか」を自分で判断しやすくすることにもつながります。違和感の原因がグラブ本体にあるのか、型崩れや乾燥といったコンディションの問題にあるのかを切り分けられるようになると、次の1点を選ぶときの判断材料も増えていくはずです。
紐(レース)のゆるみにも注意しておきたいところです。使い込むうちに指の間や親指の付け根あたりの紐がゆるんでくることがあり、放置するとポケットの形が崩れやすくなるとされています。ゆるみに気づいたら、無理に自分で締め直そうとせず、野球用品店の修理サービスを利用するのも一つの方法です。多くの専門店ではレースの交換や締め直しを比較的手頃な料金で受け付けています。
最後に、グラブと一緒に使うグラブ袋やケースについても触れておきます。バッグの中で他の道具と一緒に無造作に持ち運ぶと、型崩れや傷の原因になりやすいと言われています。専用のグラブ袋やケースに入れて持ち運ぶだけでも、型付けした形を保ちやすくなり、結果的にグラブの寿命を延ばすことにつながります。購入時にケースが付属していない場合は、別途用意しておくことをおすすめします。
新品と中古、どちらを選ぶべきか
ここまで新品のグラブを前提に話を進めてきましたが、フリマアプリや中古スポーツ用品店で、状態の良い中古の内野手用グラブを見かけることもあると思います。結論から言うと、最初の1点として中古を選ぶこと自体は悪い選択ではありません。ただし、いくつか確認しておきたいポイントがあります。
中古グラブで特に気をつけたいのは型崩れと革の状態です。すでに前の持ち主の手の形に馴染んだポケットは、自分の手には合わないこともあります。また、紐(レース)の劣化や、革の硬化・ひび割れがないかも、写真だけでなく可能であれば実物で確認してから購入するのが安心です。特に内野手用は握り替えのしやすさが重要なので、指を入れる部分がゆるくなりすぎていないかも見ておきたいポイントです。
一方で、中古を選ぶメリットもはっきりしています。同じ予算でワンランク上のシリーズに手が届くことがあり、また「合わなかったら手放しやすい」という気軽さもあります。内野守備を続けるかどうかまだ分からない段階で、いきなり高額な新品を買うのに抵抗がある人には、中古から試してみるという選択肢も十分に合理的です。合うサイズや特徴の傾向が分かってきてから、新品の1点に投資するという順番でも遅くはありません。
もう一つの選択肢として、少年野球チームや部活動で先輩から譲り受けたグラブを使い始めるケースもよくあります。この場合、選べるモデルは限定されますが、この記事で紹介した「内野手用」「全内野手用」といった目安に近いものであれば、まずはそれを使い始めて問題ありません。無理に別のグラブを新たに買い足す必要はなく、実際にグラウンドで数回使ってみてから、必要に応じて買い替えを検討する順番でも十分間に合います。
フリマアプリで中古グラブを探す場合は、出品者が記載しているメーカー品番や型番を、必ずメーカー公式サイトや通販ショップの商品ページで照らし合わせておくと安心です。品番が分かれば、内野手用か外野手用か、サイズはどのくらいかといった基本情報を、出品者の説明文だけに頼らず確認できます。品番の記載がない、あるいは写真が少ない出品は、状態やポジションの見極めが難しいため慎重に検討したほうがよいでしょう。
最終的にどの選択肢を取るにしても、大切なのは「今の自分の目的に合っているか」という視点です。数か月だけ試してみたいのか、長く続けるつもりで本格的な1点を用意したいのかによって、新品・中古・シリーズのグレードのどれを優先すべきかは変わってきます。焦って完璧な1点を選ぼうとせず、まずは無理のない範囲で選択し、実際にグラウンドで使いながら自分に合う特徴を見つけていくつもりで進めてください。
よくある質問
Q内野手用グラブと外野手用グラブは何が違いますか?
A内野手用は、外野手用に比べてポケットが浅め・全体がコンパクトに作られている傾向があるとされています。捕球後すぐに握り替えて送球する内野守備の動作を意識した設計で、外野手用のように遠くの打球を確実に収めることを優先した深いポケットとは性質が異なります。
Q内野手用グラブのサイズはどうやって選べばいいですか?
Aメーカーによってサイズの表記方法が異なり、号数表記(サイズ4など)、アルファベット表記(5Lなど)、インチ表記(11.2インチなど)が混在しています。数字だけで単純比較するのは難しいため、商品ページに全長(cm)や手のひらの実寸が併記されていないか確認し、可能であれば実際に手にはめて確かめるのが確実です。
Qセカンド・ショートとサードでグラブを分ける必要はありますか?
A必須ではありませんが、メーカーは二塁手・遊撃手用にコンパクトで握り替えを意識したモデルを、三塁手用にはやや大きめ・深めのモデルを案内していることが多いです。守るポジションが固まっていない場合は「全内野手用」と書かれたモデルから探すのも無難な選択です。
Qグラブのウェブ(網の部分)はどう選べばいいですか?
A内野手用にはクロスウェブやニューショートなど、比較的網目が開いたシンプルな構造が多く使われる傾向があります。捕球後にボールの位置を目視しやすいとされ、握り替えの動作にもつながりやすいという考え方です。デザインごとの違いは絶対的な基準ではないため、選ぶ際の参考程度に捉えてください。
Q型付けは自分でやるべきですか、お店に依頼するべきですか?
Aどちらでも問題ありませんが、初めてでやり方に自信がない場合は、購入時に通販ショップのオプションで型付けを依頼する方法もあります。ただし型付け後は返品・交換ができない商品が多いため、サイズや利き手を申し込み前によく確認してください。自分で行う場合は、力を入れすぎず少しずつ様子を見ながら進めるのがよいとされています。
Q中古の内野手用グラブでも問題ありませんか?
A選択肢としては十分にありです。まずどんなグラブが自分に合うか分からない段階で、いきなり高額な新品を買うのは不安という人には、中古から試してコストを抑える方法も合理的です。ただし前の持ち主の手に馴染んだ型崩れや、紐・革の劣化状態は購入前によく確認してください。
Q内野手用グラブの予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aエントリー向けのモデルであれば8,000円前後から、天然皮革を使った上位シリーズになると2万円台後半まで幅があります。最初の1点であれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、まずは価格を抑えたモデルで内野守備が続くかを見極めてから、必要に応じてステップアップする考え方でも十分間に合います。
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