「今日、審判お願いできる?」——社会人サークルや草バスケの試合で、急にそう頼まれた経験がある人は少なくないはずです。引き受けたはいいものの、笛は何でもいいのか、スコアシートはどこで手に入るのか、時間はどう計ればいいのか、何も分からないまま当日を迎えて冷や汗をかいた、という声もよく聞きます。実は審判用品には、選手用の道具とは違う「知らないと困る」細かなポイントがあります。この記事では、草バスケの審判を任された人が最低限そろえておきたい笛・スコアシート・タイマー・服装について、それぞれ何を基準に選べばいいのかをやさしく整理しました。最後には、実際に候補になりやすい4点も紹介しています。
この記事でわかること
- 「審判やって」と急に頼まれて困った経験はありませんか
- 審判用品は「選手用品」とは選ぶ基準がまったく違う
- 「笛(ホイッスル)」の選び方 — 聞こえる音と、壊れにくさ
- 「スコアシート・スコアブック」の選び方 — 記入形式を統一できるかがカギ
- 「タイマー・ストップウォッチ」の選び方 — 精度と防水、そして役割分担
- 「レフリーシャツ」の選び方 — 一目で審判と分かる格好の意味
最終更新:
草バスケの審判にそろえておきたい用品4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらを使えば審判が上達する、という話ではありません。いずれも実際に販売されている商品の中から、笛・スコアシート・タイマー・服装という4つの役割をカバーできるものを選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・サイズを確認してください。なお、いずれも大手メーカーの商品ページで確認できる範囲の仕様をもとに紹介しており、実測値ではなく目安として捉えてください。
4点を並べると、価格帯と役割がはっきり分かれているのが分かります。笛とスコアブックは2,000円以下で揃えられる入門用品、タイマーは精度と信頼性を取った投資枠、レフリーシャツは見た目の統一感を重視した1着という位置づけです。
どれから揃えるかは、審判との関わり方によって変わります。まずは笛だけ、記録係も任されるならスコアブック、頻度が上がってきたらタイマー、大会運営にも関わるならレフリーシャツ、という順番で検討すると失敗しにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
なお、今回紹介した4点はいずれも大手メーカー・ブランドが手がける実在の商品です。同じ用途でも、店舗によって価格や付属品が異なる場合があるため、複数の販売店を比較してから購入することをおすすめします。
最初の1点として何を選ぶか迷ったら、まずは価格が手頃で使用頻度も高い笛から検討するのがおすすめです。そこから審判を任される頻度が増えるにつれて、スコアブック、タイマー、レフリーシャツの順に買い足していけば、無理なく審判用品をそろえられます。
■ スペック比較表
| 商品 | モルテン(molten) ドルフィンB バスケットボール… | アシックス(asics) バスケットボールスコアブックD… | セイコー(SEIKO) タイムキーパー ストップウォッチ… | コンバース(CONVERSE) レフリーシャツ CB14… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 2,270円 | 1,595円 | 12,100円 | 5,940円 |
| 型番 | RA0080-K(ブラック)/RA0080-A(カーキ) | TZS878 | SSBJ025 | CB142151 |
| 対応競技 | バスケットボール専用チューニング | — | — | — |
| 構造 | 無玉(ピーレス)構造 | — | — | — |
| カラー | ブラック/カーキ | 赤 | — | — |
| サイズ | — | A4判 | — | — |
| 用途 | — | バスケットボールの得点・ファウル記録 | — | — |
| 計測精度 | — | — | 1/100秒単位(目安) | — |
| 防水性能 | — | — | 3気圧防水 | — |
| 重量 | — | — | 約54g(目安) | — |
| 計測可能時間 | — | — | 最大60分 | — |
| 保証 | — | — | 2年間(メーカー公表による) | — |
| 素材 | — | — | — | ポリエステル100%(デュアルファブリック) |
| サイズ展開 | — | — | — | S〜4L(商品ページの表記に準拠) |
| 認定 | — | — | — | JBA(日本バスケットボール協会)認定 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
「審判やって」と急に頼まれて困った経験はありませんか
草バスケや社会人サークルの試合では、その日の欠員やスケジュールの都合で「今日は審判をお願いします」と、当日いきなり頼まれることが珍しくありません。選手としてプレーする準備はしていても、審判としての道具まで用意している人は多くないはずです。特にサークル発足から日が浅い団体や、メンバーの入れ替わりが多いチームほど、審判の担当が固定されておらず、持ち回りで急に任されるケースが目立ちます。
笛がなければ試合を止められませんし、得点やファウルの記録を取るスコアシートがなければ、あとで「何点差だったか」「誰が何回ファウルしたか」を誰も証明できなくなります。時間を計るタイマーがなければ、クォーターの長さも人の感覚に任せることになり、試合の公平性そのものが揺らいでしまいます。
とはいえ、審判用品を専門店で一つずつ選んだ経験がある人はごく一部でしょう。何を基準に選べばいいのか分からないまま、とりあえず手近な笛や、スマートフォンのタイマーアプリで代用している人も多いはずです。それで試合が成立しないわけではありませんが、聞こえにくい笛や誤操作しやすいアプリは、判定への信頼にも関わってきます。
この記事では「これを買えば審判が上手くなる」というような書き方はしません。審判の技術は場数と知識で磨かれるものであり、道具だけで解決する話ではないからです。その代わり、笛・スコアシート・タイマー・服装という4つの道具について、それぞれ何を基準に選べば無難なのか、専門用語を避けながら整理していきます。
実際に「審判をやってみたら、思っていたより判断することが多くて大変だった」という感想は、経験者からもよく聞かれます。技術面の負担に加えて、道具が整っていないことによる余計な手間や不安が重なると、審判そのものへの苦手意識につながりかねません。まずは道具の面で困らない状態を作っておくことが、心理的なハードルを下げる第一歩になります。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については「〜とされる」「〜しやすい」という表現にとどめています。所属する連盟やリーグによって公式に指定された用品がある場合は、そちらを優先してください。この記事はあくまで、指定のない草バスケ・サークルレベルでの選び方を想定しています。
審判用品は「選手用品」とは選ぶ基準がまったく違う
バスケットボールのシューズやボールを選ぶときは、自分がどう動きやすいか、どう握りやすいかという「自分の感覚」が基準になります。ところが審判用品は少し違っていて、「コート上の全員に正しく伝わるかどうか」が最優先の基準になります。
たとえば笛は、自分が吹きやすいかどうかより、体育館の反響や周囲の声援の中でも選手やベンチに聞き取ってもらえるかどうかが重要です。スコアシートも、自分が書きやすいかどうかより、あとで別の人が見ても得点経過やファウル数を正確に読み取れるかどうかが問われます。タイマーも同様に、自分が操作しやすいかより、誤操作でクォーターの時間がずれないかどうかが優先されます。
この「自分基準ではなく、その場にいる全員が困らないための基準」という考え方さえ押さえておけば、審判用品選びで大きく外すことは少なくなります。逆に言えば、見た目のデザインや値段の安さだけで選んでしまうと、実際に使う場面で「聞こえない」「書きにくい」「操作を誤った」といったトラブルにつながりやすいということでもあります。
もちろん、草バスケやサークルレベルの試合であれば、多少の聞き取りにくさや書きにくさがあっても、試合自体は成立します。ただ、審判を引き受けるからには、選手やチームに余計な不満を抱かせたくないと考える人がほとんどでしょう。道具の基準を知っておくことは、審判としての自信にもつながります。
こうした基準の違いは、実際に審判を担当してみると体感しやすくなります。最初は「何を優先すればいいか分からない」と感じても、一度笛の聞こえ方やスコアシートの書きやすさで困った経験をすると、次に道具を選ぶときの基準が自然と身についていきます。
この4つの道具は、それぞれ役割が異なるからこそ、選ぶときに意識するポイントも変わってきます。次の章からは、笛・スコアシート・タイマー・レフリーシャツの順に、それぞれ何を基準に選べばよいのかを具体的に見ていきます。
「笛(ホイッスル)」の選び方 — 聞こえる音と、壊れにくさ
審判用品の中で最も優先度が高いのが笛です。バスケットボールの試合中、審判は笛を口にくわえたまま走り回ることが多く、選手や周囲の声にかき消されない音量と音色が求められます。
スポーツ用の笛には、コルク玉が入った昔ながらのタイプと、玉を使わない「ピーレス(無玉)」タイプがあります。無玉タイプは水分を含んでも音が変わりにくく、詰まりにくいとされており、屋内競技であるバスケットボールでも広く使われています。特にモルテン社の「ドルフィン」シリーズのように、バスケットボール専用にチューニングされたモデルは、体育館の反響音の中でも聞き分けやすい高めの音域に調整されているとされています。
音量の目安としては、1メートルの距離で100dB前後を確保できるモデルであれば、一般的な体育館での使用に十分とされています。商品ページに音量の記載がある場合は、一つの参考にするとよいでしょう。ただし、音量だけを重視しすぎると、逆に耳障りな音色になってしまうこともあるため、実際に試し吹きできる店舗があれば、音色の好みも確認しておくと安心です。
耐久性も見逃せないポイントです。審判は笛をストラップで首から下げ、試合中は口にくわえたまま走ることが多いため、落下や噛み跡による変形に強い素材かどうかも重要になります。価格帯としては、1本1,000円台の手頃なモデルから、バスケットボール専用のチューニングモデルで2,000〜3,000円台まで幅があります。最初の1本であれば、まずは専用モデルを選んでおけば失敗しにくいでしょう。
なお、笛の音色や聞こえやすさは、体育館の広さや反響の仕方によっても感じ方が変わります。屋外コートでの利用が中心であれば、風の影響を受けにくいかどうかも合わせて確認しておくと安心です。購入後は数回試し吹きをして、自分がどのくらいの息の強さで狙った音量を出せるか、あらかじめ感覚をつかんでおくとよいでしょう。
また、笛の持ち方や構え方も、聞こえやすさに影響します。強く吹きすぎると音が割れて逆に聞き取りにくくなることがあるため、まずは短く鋭く吹く練習をしておくと、試合中も安定した音を出しやすくなります。仲間内で練習試合を行う機会があれば、実際に吹きながら聞こえ方を確認しておくとよいでしょう。
「スコアシート・スコアブック」の選び方 — 記入形式を統一できるかがカギ
スコアシートは、試合の得点経過とファウルの記録を残すための書類です。草バスケのレベルでは市販の罫線ノートで代用されることもありますが、専用のスコアブックを使うと、記入漏れやミスを大きく減らせます。
スコアブックには大きく分けて「タイム方式」と「オフィシャル方式(複写式)」があります。タイム方式は比較的シンプルな書式で、練習試合や仲間内の試合向けです。オフィシャル方式は公式戦に近い形式で、チームごとの控えや審判用の控えなど複数枚を複写できるようになっているものが多く、大会運営を任されるような場面では重宝します。まずは自分たちの試合がどちらの形式を必要としているかを確認しておくとよいでしょう。
選ぶ際は、1試合分の記入欄がどのくらいの余白で作られているかも確認しておきたいポイントです。選手交代やタイムアウトが多い試合では、欄が狭いスコアブックだと書き込みに苦労することがあります。大手スポーツメーカーが出しているスコアブックは、長年の販売実績があるぶん、書式が読みやすく整理されている傾向があるとされています。
なお、スコアシートは「あとで見返して分かるかどうか」が本来の目的です。試合中に自分だけが分かるメモになってしまうと、あとで結果に疑問が出たときに証拠として機能しません。慣れないうちは、決められた書式に沿って淡々と埋めていくことを優先し、自己流の省略記号はできるだけ使わないようにするのがおすすめです。
最近では、紙のスコアブックに加えて、タブレットやスマートフォンで得点を記録できるアプリも増えています。ただし草バスケのレベルでは、通信環境や充電切れの心配がない紙の記録が今でも主流です。デジタル記録に興味がある場合も、まずは紙のスコアブックで基本の流れを覚えてから移行するほうが、当日の混乱を避けやすいでしょう。
初めてスコアブックをつける人がつまずきやすいのが、得点とファウルを同時に記録するタイミングです。プレーが止まった瞬間にまとめて記入しようとすると、細かい部分を忘れてしまうことがあります。慣れないうちは、得点が入るたびに都度短く印を付け、タイムアウトなど試合が止まったタイミングでまとめて清書するようにすると、記入漏れを防ぎやすくなります。
「タイマー・ストップウォッチ」の選び方 — 精度と防水、そして役割分担
試合時間やタイムアウトを計るタイマーは、スマートフォンのアプリで代用する人も多い道具です。ただし、審判を任される頻度が増えてくるなら、専用のストップウォッチを1台持っておくと安心感が違います。
専用ストップウォッチを選ぶ基準としては、まず計測精度です。多くのスポーツ用ストップウォッチは1/100秒単位で計測でき、ラップ機能(区間タイムを記録する機能)が付いているモデルであれば、クォーターの残り時間とタイムアウトの計測を1台で使い分けやすくなります。防水性能も、屋外コートでの試合や汗による誤作動を避けたい場合には確認しておきたい項目です。
スマートフォンのタイマーアプリとの違いとしては、誤操作のしにくさが挙げられます。アプリは着信や通知でタイマー画面が切り替わってしまうことがあり、試合中にうっかり時間を見失うリスクがあります。専用機であればボタン操作だけで完結するため、そうしたトラブルを避けやすいとされています。値段は数千円から、精度や防水性能にこだわった1万円前後のモデルまで幅があります。
また、審判が一人で笛・記録・時間の3つをすべて担当するケースもあれば、スコアラーやタイマー係が別に立つケースもあります。役割が分かれている場合は、タイマー係が使いやすい大画面表示のモデルを選び、審判本人はコンパクトなモデルを選ぶ、というように役割に応じて使い分けるのも一つの考え方です。
ストップウォッチを選ぶときは、ボタンの数や配置もチェックしておくと安心です。スタート・ストップ・リセットのボタンが分かりやすく配置されているモデルであれば、試合の緊張感の中でも誤操作を避けやすくなります。試合前に一度、手元をあまり見ずに操作できるかを確認しておくと、実際の試合でも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。
クォーター間のインターバルや、選手交代にかかる時間の管理も、タイマーの役割の一つです。ルール上決められている時間を厳密に計るのが難しい場面でも、目安の時間を意識して声をかけるだけで試合の進行はスムーズになります。無理に秒単位まで正確に管理しようとせず、まずは大まかな時間感覚をつかむことを優先するとよいでしょう。
「レフリーシャツ」の選び方 — 一目で審判と分かる格好の意味
服装は道具というより身につけるものですが、審判用品として欠かせない要素です。私服やチームのビブスのままでは、選手やベンチから見て誰が審判なのか瞬時に判別しづらく、判定への注目やコミュニケーションにも影響します。
日本バスケットボール協会(JBA)が認定するレフリーシャツは、多くが速乾性のあるポリエステル素材で作られており、動きやすさと汗の乾きやすさを両立させているとされています。色は主にグレーが標準色として使われており、選手のユニフォームと見分けがつきやすい配色になっています。
サイズ選びでは、審判は試合中に大きく腕を動かしてシグナル(合図)を出すため、体にぴったりしすぎるサイズよりも、多少ゆとりのあるサイズのほうが動きやすいとされています。S〜4Lまで幅広いサイズ展開があるモデルを選んでおけば、体格に関わらず候補にしやすいでしょう。
草バスケのレベルであれば、レフリーシャツを持っていないからといって審判を断る必要はありません。ただ、審判を任される頻度が増えてきたら、1着用意しておくと「今日は誰が審判か」がひと目で伝わり、選手側の混乱を減らせます。パンツは黒系の無地であれば、専用品でなくてもおおむね代用できます。
シャツと合わせて、パンツや靴にも軽く触れておきます。パンツは黒系の無地が基本で、選手用のハーフパンツをそのまま代用している審判も多く見られます。靴については、選手と同様にコートを傷めにくいノンマーキングソールのバスケットシューズを履いておくと、施設側からの信頼も得やすくなります。
新品と中古、フリマでの購入は避けたほうがいいものもある
フリマアプリや中古スポーツ用品店では、審判用品が安く出品されていることもあります。ただし、道具によって中古を選んでよいかどうかの判断は分かれます。
笛は口に直接触れる道具のため、衛生面を考えると中古よりも新品を選ぶことをおすすめします。価格も1本1,000円台から手に入るため、無理に中古を探すメリットは大きくありません。ストラップだけを新調するという方法もありますが、本体ごと新品にしたほうが気持ちよく使い始められるでしょう。
スコアブックは基本的に使い切りの記録用品のため、中古で購入する場面自体がほとんどありません。未使用品であれば型落ちのデザインでも問題なく使えるため、在庫処分品を見かけたら候補にしてもよいでしょう。
一方、ストップウォッチやレフリーシャツは、状態の良い中古であれば選択肢に入ります。ストップウォッチは電池を交換すれば動作を確認しやすく、レフリーシャツも洗濯して清潔な状態であれば問題ありません。ただし、審判の頻度がまだ低いうちに高額な中古品を探すよりは、価格を抑えた新品のエントリーモデルから試すほうが、失敗が少なく済みやすいでしょう。
フリマアプリで購入する場合は、出品者の説明文だけでなく、写真から状態を細かく確認する習慣をつけておくと安心です。特にストップウォッチは、電池の液漏れや表示部分の傷みが写真では分かりにくいことがあるため、届いたらすぐに動作確認をしておくとトラブルを防ぎやすくなります。
審判との関わり方別に見る3タイプ
ここまで紹介した4つの道具を、すべて最初から完璧にそろえる必要はありません。審判とどのくらいの頻度・本気度で関わるかによって、優先して用意すべきものは変わってきます。
どのタイプに当てはまるかは、今の頻度だけでなく、今後どのくらい審判に関わっていきたいかという気持ちも判断材料になります。無理に高価な道具を先取りする必要はなく、必要になったタイミングで買い足していく考え方で十分です。
■ たまに頼まれる程度
月に1回あるかないかの頻度で審判を頼まれる人は、笛だけ自前で用意し、スコアシートやタイマーはその場にあるものを借りる、あるいはスマートフォンで代用するので十分なことがほとんどです。まずは聞き取りやすい笛を1本持っておくことを優先しましょう。
■ 定期的に頼まれる
サークルや社会人リーグで月数回以上審判を担当するようになったら、専用のストップウォッチとスコアブックも用意しておくと、毎回の準備がスムーズになります。誤操作や記入ミスによるトラブルを減らせるという意味でも、投資する価値が出てくる段階です。
■ 大会運営まで担当する
草大会の運営やリーグ戦の審判団に加わるようになると、レフリーシャツを含めた一式をそろえておくのが望ましくなります。見た目の統一感は、参加者からの信頼にも関わってくる部分です。
選び方の3ステップ
ここまでの内容を踏まえて、実際に審判用品を選ぶ手順を3ステップに整理しました。
- 1自分がどのくらいの頻度で審判を任されそうかを大まかに把握する。月1回未満なら笛だけ、月数回以上ならタイマー・スコアブックも、大会運営に関わるならレフリーシャツも検討リストに加えます。
- 2笛はバスケットボール専用にチューニングされたモデル、タイマーは1/100秒単位で計測でき防水性のあるモデルというように、それぞれの道具で「専用設計かどうか」を基準に候補を絞り込みます。
- 3可能であれば、実際に試合で使っている審判仲間に、使い心地や聞こえ方を聞いてみましょう。特に笛の音色は好みが分かれる部分なので、複数の審判の意見を聞いておくと失敗しにくくなります。
所属リーグの指定を必ず確認する
学生の部活動や公式戦に近い大会では、使用する笛やスコアシートの様式があらかじめ指定されていることがあります。用品を購入する前に、大会要項や連盟のルールで指定がないかを確認しておくと、せっかく買った道具が使えないという事態を避けられます。
買う前に確認しておきたいこと — 専用品が必要なもの、代用できるもの
審判用品のすべてを専用品でそろえる必要はありません。中には身近なもので十分代用できるものもあれば、専用品でないとトラブルの元になりやすいものもあります。
たとえばタイマーは、頻度が低いうちはスマートフォンのアプリでも大きな問題にはなりにくい道具です。一方で笛は、防犯用・パーティー用として売られているものだと、音量や耐久性がスポーツ用に設計されていないことが多く、試合中に音が出づらくなる、変形するといったトラブルにつながりやすいとされています。最低限、笛だけはスポーツ用・審判用と明記された商品を選ぶことをおすすめします。
スコアシートも、罫線ノートでの代用自体は可能ですが、あとから見返す人がいることを考えると、専用の書式を使ったほうが親切です。特に大会や公式戦に近い試合では、指定の様式がある場合も多いため、購入前に主催者や連盟に確認しておくと二度手間を防げます。
服装については、草バスケのレベルであれば、私服や無地のポロシャツで代用している審判も少なくありません。ただし、選手と紛らわしい色(対戦チームのユニフォームと似た色)は避けたほうが無難です。判定への集中を妨げないという意味でも、ある程度審判だと分かる格好を意識しておくとよいでしょう。
また、複数人で審判やスコアラーを分担する場合は、道具を個人で所有するか、チームやサークルの共有備品にするかも事前に決めておくと、当日「誰が持ってくるか」で揉めずに済みます。特にスコアブックは、記入者が変わっても読める字で書くという基本的なルールを共有しておくと安心です。
予算に余裕がある場合でも、いきなり4点すべてを高価なモデルでそろえる必要はありません。まずは笛など優先度の高いものから専用品を用意し、他の道具は必要に応じて少しずつグレードアップしていく、という考え方のほうが無理なく続けやすいでしょう。
使い始めてから気をつけたいこと
審判用品は、買ってすぐに完璧に使いこなせるものではありません。使いながら気づく点もいくつかあります。
笛は、使い込むうちにストラップが劣化したり、内部にほこりが溜まって音が変わったりすることがあります。定期的に軽く水洗いをして乾かす、ストラップの劣化を確認するといった簡単なメンテナンスをしておくと、いざという場面で「音が出ない」というトラブルを避けやすくなります。
ストップウォッチは、電池式のモデルが多いため、大事な試合の前には電池残量を確認しておくと安心です。予備の電池を用意しておく、あるいはボタン電池の交換方法を事前に調べておくと、当日慌てずに済みます。
スコアブックやレフリーシャツは消耗品というより長く使う記録・道具ですが、スコアブックは書き終えたら日付や対戦カードが分かるようにファイリングしておくと、あとで「あの試合は何点差だったか」を振り返りたいときに役立ちます。道具を大切に扱う習慣は、審判としての信頼にもつながっていくはずです。
最後に、審判用品はひとまとめにして保管しておくことをおすすめします。笛・ストップウォッチ・スコアブックを小さなポーチやバッグに入れてセットにしておけば、急に審判を頼まれたときにもすぐ持ち出せて、当日慌てずに済みます。
審判を続けていくうちに、道具に対する自分なりのこだわりも生まれてくるはずです。最初は基本的なモデルから始めて、使い心地に慣れてきたら、より自分に合ったモデルへ買い替えていく、というステップを踏むのも一つの方法です。
よくある質問
Q審判用の笛は、どんなものを選べばいいですか?
Aバスケットボール専用にチューニングされたモデルを選ぶのがおすすめです。体育館の反響音の中でも聞き取りやすい音域に調整されているとされ、無玉(ピーレス)構造なら汗や湿気による目詰まりにも強いとされています。防犯用として売られている笛は、音量や耐久性がスポーツ用に設計されていないため避けたほうが無難です。
Qスコアシートはどこで手に入りますか?また、罫線ノートで代用してもいいですか?
Aスポーツ用品店やネット通販で、大手メーカーが販売する専用のスコアブックを購入できます。草バスケレベルであれば罫線ノートでの代用も可能ですが、あとで別の人が見返すことを考えると、決められた書式のスコアブックを使ったほうが記入漏れやミスを防ぎやすくなります。
Qタイマーはスマートフォンのアプリでも代用できますか?
A審判を頼まれる頻度が低いうちは、アプリでの代用でも大きな問題にはなりにくいです。ただし、着信や通知でタイマー画面が切り替わってしまうリスクがあるため、頻度が上がってきたら誤操作の少ない専用のストップウォッチを検討することをおすすめします。
Qレフリーシャツは必ず用意しないといけませんか?
A草バスケレベルであれば、レフリーシャツがなくても審判を務めること自体は可能です。ただし、選手のユニフォームと紛らわしい色は避け、審判だと分かりやすい服装を意識しておくとよいでしょう。審判を任される頻度が増えてきたら、1着用意しておくと選手側の混乱を減らせます。
Q笛・スコアシート・タイマーの予算はどれくらい見ておけばいいですか?
A笛は2,000円前後、スコアブックは1,500円前後から揃えられます。タイマーは数千円のものから、精度や防水性能にこだわった1万円前後のモデルまで幅があります。最初の1点であれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、まずは専用設計のものを優先するのがおすすめです。
Q所属している大会や連盟で使う用品に指定はありますか?
A学生の部活動や公式戦に近い大会では、使用する笛やスコアシートの様式があらかじめ指定されていることがあります。購入前に、大会要項や連盟のルールで指定がないかを主催者に確認しておくと、せっかく買った道具が使えないという事態を避けられます。
Q審判用品はどのくらいの頻度で買い替えるべきですか?
A笛はストラップの劣化や内部の汚れによって音が変わることがあるため、違和感を覚えたら買い替えのタイミングです。ストップウォッチは電池式が多く、電池残量に注意しておけば本体自体は長く使えます。スコアブックは1冊使い切ったら次を用意する消耗品と考えておくとよいでしょう。
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