バスケの自主トレ動画やSNSで、ウェイトベストを着けて縄跳びをしたりダッシュをしたりする選手の姿を見て、「自分も取り入れてみたい」と感じたことがある人は多いのではないでしょうか。ただしウェイトベストは、重さの選び方を間違えると効果が出にくいだけでなく、フォームを崩したり関節に余計な負担をかけたりすることもある道具です。「とりあえず売れ筋の10kgを買ってみる」という選び方は、実は遠回りになりやすいところがあります。この記事では、ウェイトベストの重量表記の読み方や、体重に対してどのくらいの重さから試すのが一般的な目安とされているか、そしてジャンプ力トレーニングと走力トレーニングそれぞれでの使い方の違いを、できるだけ具体的に整理しました。最後には、実際に候補になりやすい4着も比較しています。
この記事でわかること
- 重さ選びを「なんとなく」で決めると失敗しやすい
- そもそもウェイトベストで何が変わるのか
- 重量の目安 — 体重の何%から始めるか
- ジャンプ力トレーニングでの使い方と注意点
- 走力トレーニングでの使い方と注意点
- 選び方でチェックしたい4つのポイント
最終更新:
バスケのトレーニングにおすすめのウェイトベスト4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらを着用すれば必ずジャンプ力や走力が伸びる、という話ではありません。いずれも通販サイトでウェイトベストとして販売されている商品の中から、重量ラインナップやフィット感の工夫が異なる4着を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・対応重量を確認してください。
4着を並べると、価格帯と重量ラインナップで役割が分かれているのが分かります。AIFYとPROIRONは3,000円台から選べる価格帯で、重量のバリエーションが分かれているぶん、体格や体力に合わせて選びやすいモデルです。IROTECは20kgまで対応する本格モデル、EDBDは肩パッドによるフィット感を重視したモデルという位置づけになります。
どれが合うかは、体力や年齢、そして「ジャンプ力を伸ばしたいのか、走力を伸ばしたいのか」という目的によっても変わります。まず軽めの重量から試したいなら1〜2着目、本格的に重量を伸ばしていきたいなら3着目、長時間の練習でフィット感を重視したいなら4着目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
いずれも「初心者には重すぎる」ということがないよう、軽めの重量から選べるラインナップを中心に紹介しました。とはいえ、実際にどのくらいの重さが自分に合うかは、着けてみないと分からない部分も大きいものです。可能であれば、部活動やジムでウェイトベストを試せる機会があれば、購入前に一度着けてみることをおすすめします。
購入先についても触れておきます。同じ商品でも、通販サイトによってポイント還元率や送料、セール時期の割引が異なることがあります。今回紹介した4着はいずれも送料無料で掲載されていましたが、価格やポイント倍率は変動するため、複数のショップやセールのタイミングを見比べてから注文すると、実質的な負担を抑えやすくなります。
レビュー件数や評価点数も参考にはなりますが、あくまで参考情報の一つとして捉えてください。同じ商品でも使う人の体重や体力、トレーニング内容によって感じ方は変わりますし、レビュー投稿時点と現在とで仕様がマイナーチェンジされている場合もあります。星の数だけで即決せず、商品説明やスペック表と照らし合わせながら、自分の使い方に合っているかを確認する手間を惜しまないようにしましょう。
■ スペック比較表
| 商品 | IROTEC(アイロテック)NEW アジャストパワーウエ… | AIFY ウエイトベスト 重量調節可 パワーベスト(5k… | PROIRON ウェイトベスト(5kg/8kg/10kg… | EDBD ウエイトベスト 10kg(食い込み防止 肩パッ… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 8,800円 | 3,480円〜(重量により価格が異なります) | 3,213円〜(重量により価格が異なります) | 9,053円 |
| 最大重量 | 20kg | — | — | — |
| 調整幅 | 約1.9kg刻み(目安) | — | — | — |
| タイプ | オーバーオール型・フリーサイズ | — | — | — |
| 固定方式 | マジックテープベルト | — | — | 幅広マジックテープベルト |
| レビュー | 4.5(6件、記事作成時点) | 4.0(13件、記事作成時点) | 4.32(25件、記事作成時点) | — |
| 重量ラインナップ | — | 5kg/10kg/15kg/20kg | 5kg/8kg/10kg | — |
| 5kgモデルの内訳 | — | 約170g×26個(目安) | — | — |
| 10kgモデルの内訳 | — | 約250g×38個(目安) | — | — |
| 素材 | — | ポリエステル・ナイロン系 | 通気性メッシュ+反射ベルト | — |
| 特徴 | — | — | 前後の重量が均等になる設計 | — |
| お手入れ | — | — | 水洗い可能(商品ページ記載) | — |
| 重量 | — | — | — | 10kg(約285g×33個で調整、目安) |
| 肩パッド | — | — | — | 食い込み防止用のクッション入り |
| 発送 | — | — | — | Amazonマルチチャネルサービス経由 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
重さ選びを「なんとなく」で決めると失敗しやすい
バスケの自主トレ動画やSNSで、ウェイトベストを着けて縄跳びをしたりダッシュをしたりする選手の姿を見て、「自分も取り入れてみたい」と感じたことがある人は多いのではないでしょうか。ただしウェイトベストは、重さを間違えると効果が出にくいだけでなく、フォームを崩したり関節に余計な負担をかけたりすることもある道具です。「とりあえず売れ筋の10kgを買ってみる」という選び方は、実は遠回りになりやすいところがあります。
ウェイトベストは、着るだけで自重に負荷を上乗せできる手軽さが魅力の器具です。両手が空くため、ドリブルやシャトルランなど、バスケの動きに近い形でトレーニングに負荷をかけられるのも、他の重り系グッズにはない特徴とされています。一方で、負荷が体幹まわりに集中してかかる道具でもあるため、重すぎる設定はフォームの乱れや腰・膝への負担につながりやすいとも言われています。
とくに成長期にあたる中学生・高校生のプレーヤーは、骨や関節がまだ発達の途中にあります。大人向けの「とりあえず重めを買っておけば安心」という発想をそのまま当てはめると、体に合わない負荷をかけ続けてしまう可能性があります。この記事では「これを着ければジャンプ力が必ず伸びる」というような書き方はしません。効果の出方には体格や筋力、トレーニング頻度など多くの要因が関わり、個人差が大きいためです。
その代わりに、ウェイトベストの重量表記の読み方、体重に対してどのくらいの重さから試すのが一般的な目安とされているか、そしてジャンプ力トレーニングと走力トレーニングそれぞれでの使い方の違いを、できるだけ具体的に整理していきます。最後には、実際に候補になりやすい4着も比較しています。
なお、ウェイトベストはあくまで自主練習やフィジカルトレーニングの補助的な道具です。試合中やチーム練習の通常メニューの中で使うものではなく、個人の追い込み練習やウォームアップ後の補強トレーニングとして取り入れるのが一般的な使い方とされています。まずはこの位置づけを押さえたうえで、選び方を見ていきましょう。
実際に「とりあえず口コミの多い10kgモデルを買ってみたものの、重すぎて数回使っただけで押し入れにしまってある」「逆に軽すぎて負荷を感じられず、結局普通の自主練に戻ってしまった」という声は珍しくありません。せっかく費用をかけて用意した道具が数回で使われなくなってしまうのは、体力や目的に対して重さの選び方が合っていなかったケースが多いようです。重量表記の読み方と、自分の体重に対する目安さえ押さえておけば、こうしたミスマッチはかなり防ぎやすくなります。
また、ウェイトベストは「ジャンプ力」「走力」のどちらか一方にしか使えない道具ではありません。同じ1着でも、組み合わせるメニュー次第で下半身の筋力トレーニング、着地動作の安定練習、持久力を高めるインターバル走まで幅広く対応できます。裏を返せば、目的をはっきりさせないまま漠然と着けて動くだけでは、狙った効果を実感しにくいということでもあります。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については「〜とされる」「〜傾向がある」という表現にとどめています。ウェイトベストの効果や体への負担のかかり方には個人差が大きく、断定できるものではないためです。持病や成長期特有の骨・関節の状態が心配な場合は、使用前に整形外科や部活動の顧問・トレーナーに相談することをおすすめします。
そもそもウェイトベストで何が変わるのか
ウェイトベストの基本的な仕組みはシンプルで、自分の体重に数kg〜十数kgの負荷を上乗せした状態で、普段のトレーニングやドリルを行うというものです。同じスクワットやダッシュでも、体が重くなった分だけ筋肉や心肺への負荷が増し、トレーニングの強度を底上げできるとされています。
バーベルなどと違い、両手が完全に自由なままトレーニングできる点も、ドリブルやシャトルランなどバスケ特有の動きと組み合わせやすい理由のひとつです。専用の器具がなくても、階段の上り下りやウォーキングといった日常的な動作にすら負荷を加えられるため、自主練習のメニューに取り入れやすい道具といえます。
ただし、負荷が増えるということは、着地の衝撃やフォームを保つための負担も同時に増えるということでもあります。とくにジャンプ動作では、体重に対して何%の負荷を乗せるかによって、着地時に膝や足首にかかる衝撃の大きさが変わってくるとされています。闇雲に重くすればするほど効果が出るわけではなく、「今のフォームを崩さずに扱える重さ」を見極めることが、この道具を安全に使ううえでの前提になります。
もう一つ押さえておきたいのが、ウェイトベストは主に「加重トレーニング」に使う道具であり、瞬発的な最大出力を試す場面には向いていないとされている点です。全力に近いダッシュや、垂直跳びの記録を測るような場面でウェイトベストを着けたままにすると、フォームが変わってしまい、かえって本来の動きのクセがついてしまう可能性があります。ジャンプ力・走力を伸ばす目的で使う場合も、全力発揮の練習とは分けて考えるのが基本的な使い方です。
海外の陸上競技やアメリカンフットボールの分野では、以前からウェイトベストを使った加重トレーニングが取り入れられてきたとされています。ただし、こうした事例の多くは、専門のトレーナーが対象者の体力や年齢を見ながら重量やメニューを管理したうえで行われているものです。自主練習として個人で取り入れる場合は、同じような効果を期待しすぎず、まずは軽い負荷から自分の体の反応を確かめる姿勢で始めるほうが安全に続けやすいでしょう。
ダンベルやアンクルウェイトなど、他の加重トレーニング用品と迷う人もいるかもしれません。ダンベルは手に持つぶん、ドリブルやハンドリング系のドリルと組み合わせにくく、アンクルウェイトは足首に直接負荷がかかるため、走ったり跳んだりする動作への影響がより大きくなりやすいとされています。バスケの動きを保ったまま全身に負荷をかけたい場合は、両手が自由になるウェイトベストのほうが扱いやすい選択肢といえるでしょう。
重量の目安 — 体重の何%から始めるか
市販のウェイトベストは、3kg前後の軽量モデルから、20kg以上に対応する本格モデルまで幅広く販売されています。数字だけを見ると「重いほうがしっかり鍛えられそう」と感じるかもしれませんが、初めて使う場合の一般的な目安としてよく紹介されているのは、体重のおおよそ5〜10%程度から始める、という考え方です。
体重60kgの人であれば3〜6kg程度、体重45kgの中学生であれば2〜4.5kg程度が最初の目安になります。この5〜10%という数字はあくまで一般的な目安であり、絶対的な基準ではありません。フォームを崩さずに普段どおり動けるかどうかを、実際に着けてみて確認することのほうが重要です。着けた瞬間に姿勢が反ってしまう、歩き方がぎこちなくなる、といった変化を感じる場合は、想定より重すぎるサインと考えてよいでしょう。
重量調整の幅も、商品選びで見ておきたいポイントです。多くのウェイトベストは、ポケットに入った重り(プレートや砂袋)の数を増減させることで重さを変えられる作りになっています。5kg・10kg・15kg・20kgのように対応重量が分かれて販売されているモデルもあれば、1着で数kg刻みに細かく調整できるモデルもあります。今の自分の体重や体力だけでなく、これから重量を伸ばしていく余地があるかどうかも、あわせて確認しておくと長く使いやすくなります。
なお、成長期の中高生は、大人以上に軽めの重量から始めることが勧められています。骨端線(骨の成長する部分)がまだ閉じきっていない時期に、体に合わない負荷を継続的にかけ続けると、成長への影響を心配する声もあります。学校の部活動で導入する場合は、自己判断だけで重量を決めず、顧問の先生やトレーナーに相談したうえで使用頻度・重量を決めることをおすすめします。
商品ページによっては、重量が「kg」ではなく「lbs(ポンド)」で表記されている場合もあります。1lbsはおよそ0.45kgなので、たとえば「20lbs」と書かれていれば約9kg程度が目安です。海外ブランドの商品や、輸入代理店を通じて販売されているモデルを検討する際は、表記の単位を見間違えないように注意してください。単位を勘違いしたまま注文すると、想定よりかなり重い、あるいは軽いモデルが届いてしまうこともあります。
重量は、最初に決めた数字のままずっと使い続けるものでもありません。同じ重さに体が慣れてきて、フォームを崩さず楽にこなせるようになったと感じたら、そこが重量を少し上げる一つの目安になります。焦って数週間で一気に重くする必要はなく、数か月単位で少しずつ段階を踏んでいくくらいのペースで考えておくと、無理なく体を慣らしていきやすいでしょう。
ジャンプ力トレーニングでの使い方と注意点
バスケでリバウンドやダンクに直結するジャンプ力を伸ばしたい場合、ウェイトベストは主に「土台となる下半身の筋力を底上げする」目的で使われます。具体的には、スクワットやランジ、ステップアップといった基礎的な筋トレ種目にウェイトベストを組み合わせ、自重だけでは物足りなくなってきたタイミングで負荷を追加する、という使い方が一般的です。
一方で、実際に垂直跳びを繰り返すようなプライオメトリクス系のトレーニング(連続ジャンプやボックスジャンプなど)にウェイトベストを使う際は、より慎重さが求められます。重りを着けたまま高い着地衝撃を繰り返すと、膝や足首への負担が通常より大きくなるとされており、フォームが崩れた状態でジャンプを続けると、かえって着地の悪いクセがついてしまう可能性も指摘されています。取り入れる場合は、軽めの重量・低い回数から様子を見て、痛みや違和感があればすぐに中断するようにしてください。
試合を想定した全力の垂直跳びや、記録を測るタイミングでは、ウェイトベストを外した状態で行うのが基本です。ウェイトベストはあくまで「地力を底上げするための補強トレーニング」の道具であり、本番に近い全力ジャンプの動きづくりとは、別のメニューとして使い分けるとよいでしょう。
具体的な負荷の目安としては、スクワットやランジであれば8〜12回程度を1セットの目安にし、フォームが崩れない範囲でセット数を調整するという進め方がよく紹介されています。回数をこなすこと自体が目的になってしまい、後半のセットでフォームが大きく乱れているようであれば、重量かセット数を減らすサインと捉えてください。ジャンプ力トレーニングは特に着地の姿勢が重要になるため、鏡の前や動画で自分のフォームを確認しながら行うと、変化に気づきやすくなります。
チーム練習がある日にウェイトベストを使った補強トレーニングまで重ねてしまうと、脚への負担が積み重なりすぎてしまうことがあります。学校の部活動などですでに走り込みやジャンプ系のメニューがある日は、ウェイトベストを使った自主練習を軽めに留める、あるいは完全に休むという判断も大切です。1週間のスケジュール全体を見渡して、脚に負荷が集中しすぎていないかを確認する習慣をつけておきましょう。
走力トレーニングでの使い方と注意点
バスケの走力トレーニングでウェイトベストを使う場合も、考え方はジャンプ力トレーニングと似ています。シャトルランやラダートレーニング、インターバル走のような、比較的コントロールされたスピードで反復するメニューに組み込むと、心肺機能と下半身の持久的な筋力の両方に、自重だけのときより高い負荷をかけやすいとされています。
注意したいのは、全力に近いスプリント(ダッシュ)にそのままウェイトベストを使うケースです。全力疾走は本来、フォームやピッチ(足の回転数)が重要になる動きですが、重りが加わることでフォームが変化し、走り方そのもののクセが変わってしまう可能性があるとされています。スプリントの動きづくり自体を目的とする日は外した状態で行い、持久力や下半身の筋持久力を高めたい日にウェイトベストを使う、というように目的で使い分けると整理しやすくなります。
ウォーキングや軽いジョグにウェイトベストを取り入れるという使い方も紹介されることがあります。負荷が急激に高くならないぶん取り入れやすい一方、屋外で長時間使う場合は、汗による蒸れや、夏場の熱がこもりやすくなる点にも注意が必要です。通気性のある素材かどうかも、走力トレーニングでの使用を考えている人には見ておきたいポイントになります。
また、ランニング系の一部の情報では、ウェイトベストを着けて長い距離を走り続けると、姿勢が前かがみになりやすく、背骨や腰まわりへの負担が増える可能性があるとも指摘されています。バスケの練習で走力を鍛える場合は、長距離をひたすら走るよりも、コート幅程度のシャトルランや短い距離のインターバル走に絞って使うほうが、フォームを保ちやすく取り入れやすい方法といえるでしょう。
インターバル走に組み込む場合の一例として、20〜30秒程度の軽いダッシュと、1〜2分程度の歩行やジョグでの休憩を交互に繰り返す、という進め方がよく紹介されています。本数や休憩時間はあくまで目安で、フォームが保てなくなってきたら早めに切り上げてかまいません。ウェイトベストを着けた分、通常より息が上がるのも早くなりやすいため、普段のメニューよりやや短めの本数から試してみるとよいでしょう。
選び方でチェックしたい4つのポイント
ここまで見てきた重量の目安を踏まえたうえで、実際に商品ページを見比べるときにチェックしておきたいポイントを4つに整理しました。スペック表の見た目の重さだけで選ばず、この4点もあわせて確認しておくと、購入後に「思っていたのと違った」と感じにくくなります。
この4つのポイントは、価格が高いモデルほど優れているとは限りません。たとえば重量調整の幅を重視するなら対応重量が細かく分かれたシリーズが有利ですし、フィット感を重視するなら肩パッド付きのモデルが候補になります。すべてを完璧に満たす1着を探すのではなく、自分が一番重視したいポイントを2つ程度に絞って比較すると、商品ページを見比べる時間を短縮しやすくなります。
サイズ展開についても触れておきます。多くのウェイトベストはベルト部分の調整幅が広く、フリーサイズで男女兼用の作りになっているものがほとんどです。とはいえ、体格差が大きい中高生の部活動で複数人が共有する場合は、ベルトを最大まで伸ばしたときのサイズ、最小まで絞ったときのサイズが商品ページに記載されているかどうかも、あわせて確認しておくと安心です。
ポジションによって重視したいポイントが変わることもあります。リバウンドやインサイドでの当たり合いが多いセンター・パワーフォワードは、下半身の筋力アップを目的にやや重めの負荷を段階的に試していく使い方が向いているとされる一方、動き回る時間が長いガードやスモールフォワードは、走力トレーニングと組み合わせやすい軽め〜中程度の重量から試すほうが、普段のプレーへの負担が少なく続けやすいでしょう。
■ 重量調整の幅
今の体重・体力に合った重さから始められるか、そして今後重量を伸ばしていく余地があるかを確認しましょう。5kg/10kg/15kg/20kgのように対応重量ごとに商品が分かれているタイプは、成長期で体格が変わりやすい中高生にも選びやすい傾向があります。
■ フィット感・肩パッド
重量が増えるほど、肩ベルト部分への食い込みが気になりやすくなります。肩パッドの有無や、体にぴったりフィットする形状かどうかは、長時間・高頻度で使う場合ほど重要になるポイントです。
■ 素材・お手入れのしやすさ
バスケの自主練習では汗を大量にかくことも多いため、通気性のある素材か、洗濯や水洗いに対応しているかも確認しておきたいポイントです。汗を吸ったまま放置すると、においや劣化の原因にもなります。
■ 固定力・ズレにくさ
ダッシュやジャンプなど激しい動きをすると、フィットが甘いベストは上下にずれやすくなります。面ファスナー(マジックテープ)の幅や、体にフィットさせる調整幅の広さも、動きながら使う道具だからこそチェックしておきたい部分です。
使い方の3ステップ — 取り入れる頻度の目安
実際にウェイトベストをトレーニングメニューに取り入れる際の進め方を、3つのステップに整理しました。焦って毎日・高重量で使い始める必要はありません。少しずつ体を慣らしながら、自分に合った使い方を見つけていくつもりで読んでみてください。
このステップを進めるペースにも個人差があります。数回で重さに慣れてスムーズに次の段階へ進める人もいれば、1つの重量に数週間かけてじっくり慣らしていく人もいます。周りと同じペースで重量を上げなければと焦る必要はなく、自分の体の反応を基準に判断することが、ケガなく長く続けるための一番のポイントです。
- 1体重の5〜10%程度を目安に、軽めの重量から試着してみる。実際に歩いたり軽くジャンプしたりして、フォームが崩れないか、違和感がないかを確認します。この段階で重さに不安を感じる場合は、さらに軽い重量から始めても問題ありません。
- 2スクワットやランジなど、コントロールしやすい筋トレ種目から取り入れる。フォームを保ったまま扱えることを確認できたら、シャトルランやラダートレーニングなど、バスケの動きに近いメニューに範囲を広げていきます。
- 3週2〜3回程度を目安に、体の反応を見ながら頻度や重量を調整する。毎日同じ負荷をかけ続けるよりも、通常のトレーニングと組み合わせながら少しずつ体を慣らしていくほうが、無理なく続けやすいとされています。
毎日つけっぱなしにする必要はない
ウェイトベストは、着ければ着けるほど効果が上がるという道具ではありません。関節や筋肉の回復が追いつかないまま高頻度で使い続けると、かえって疲労の抜けにくさやフォームの乱れにつながることもあります。週の中でウェイトベストを使う日と使わない日を分け、体の状態を見ながら調整していくことをおすすめします。
買ったあとに気をつけたいこと
ウェイトベストは、使っていくうちにいくつか気をつけたい点が出てくる道具です。まず面ファスナー(マジックテープ)部分は消耗品で、使用頻度が高いほど徐々に粘着力が弱くなっていきます。ベルトの固定力が落ちてきたと感じたら、ズレたまま無理に使い続けず、買い替えのタイミングを検討してください。
汗をかいた後は、できるだけ早めに陰干しするなど、湿気がこもらないようにしておくことも大切です。水洗いに対応していないモデルの場合、湿ったまま放置すると重り部分がにおいや劣化の原因になることがあります。商品ページに洗濯表示やお手入れ方法の記載がある場合は、購入時にあわせて確認しておくと安心です。
保管方法にも気を配っておきましょう。重り部分に砂や鉄粉を使用しているモデルは、湿気の多い場所に長期間置いておくと、内部の重りがさびたり、生地が傷んだりする原因になることがあるとされています。使わない期間が続く場合も、風通しのよい場所で保管する習慣をつけておくと、道具を長持ちさせやすくなります。
最後に、体の変化にも目を向けてください。成長期の中高生であれば、数か月単位で体重や体格が変わることも珍しくありません。以前は問題なく使えていた重量が、今の体には重すぎる、あるいは軽すぎると感じることもあります。定期的に「今の自分に合った重さか」を見直す習慣をつけておくと、ウェイトベストを長く安全に活用しやすくなります。
生地の破れやファスナー・ベルトの劣化が目立つようになったら、無理に使い続けず買い替えを検討するタイミングです。重りが偏った状態や、ベルトが緩んだ状態のまま使い続けると、狙った負荷がかからないだけでなく、左右のバランスが崩れた状態でトレーニングを続けることにもなりかねません。道具のコンディションも、トレーニングの効果を左右する要素の一つとして意識しておきましょう。
よくある質問
Q初心者はどのくらいの重さから始めればいいですか?
A一般的な目安として、体重のおおよそ5〜10%程度から始める考え方がよく紹介されています。体重60kgであれば3〜6kg程度が目安です。実際に着けてみてフォームが崩れないか確認しながら、必要に応じてさらに軽い重量から始めても問題ありません。
Qウェイトベストを使えばジャンプ力は本当に伸びますか?
Aウェイトベストを使えば必ずジャンプ力が伸びる、と断定はできません。効果の出方には体格や筋力、トレーニング頻度など多くの要因が関わり、個人差が大きいためです。あくまで下半身の筋力を底上げする補強トレーニングの道具の一つとして捉えてください。
Q中学生・高校生が使っても大丈夫ですか?
A使用自体は珍しくありませんが、成長期は骨や関節がまだ発達の途中にあるため、大人以上に軽めの重量から始めることが勧められています。自己判断だけで重量を決めず、顧問の先生やトレーナーに相談したうえで使用頻度・重量を決めることをおすすめします。
Q毎日着けてトレーニングしてもいいですか?
A毎日高頻度で使い続けることは、必ずしも推奨されていません。週2〜3回程度を目安に、体の反応を見ながら頻度や重量を調整する使い方が一般的です。関節や筋肉の回復が追いつかないまま使い続けると、疲労の抜けにくさにつながることもあります。
Q全力ダッシュや全力ジャンプのときも着けたほうがいいですか?
A全力に近いダッシュや、記録を測るような全力ジャンプの場面では、ウェイトベストを外した状態で行うのが基本です。重りが加わるとフォームが変化し、走り方や跳び方本来の動きのクセが変わってしまう可能性があるとされているためです。
Qウェイトベストとアンクルウェイトはどちらを使うべきですか?
A役割が異なる道具です。ウェイトベストは体幹まわりを中心に体全体へ負荷をかけるのに対し、アンクルウェイトは足首に直接重りを付ける形になり、走行中の関節への負担がより大きくなるとされています。まずはウェイトベストから試すほうが扱いやすいと考えられます。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aエントリーモデルであれば3,000円台から、肩パッドなどフィット感を重視したモデルや20kg対応の本格モデルは8,000〜9,000円台程度が目安です。最初の1着であれば、無理に高重量・高価格のものを選ぶ必要はなく、扱いやすさを優先して選ぶのがおすすめです。
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