練習や試合の後半になると、スパイクの中で足がじわじわとずれて、シュートやターンのたびに踏ん張りが利かない感覚になったことはないでしょうか。「なんとなく足が滑る気がする」という違和感の正体は、実は靴下の種類にある場合が少なくありません。普段履いているごく普通の靴下は、スパイクの中で足を固定することよりも、履き心地や通気性を優先して作られています。一方でグリップソックスや滑り止め加工のインソールは、足とスパイクの間で起こる「滑り」に着目して作られた道具です。この記事では、グリップソックスがスパイク内のズレを抑えるとされる仕組み、5本指タイプと通常タイプの違い、インソールとの役割分担という3つのポイントを軸に、初めてでも迷わず選べるように整理しました。最後には、実際に候補になりやすい4点を比較しています。
この記事でわかること
- 「なんとなく普通の靴下」で済ませると気になってくること
- スパイク内で足がズレる仕組みと、グリップ用品がしている役割
- グリップソックスの読み方① — グリップ位置と生地の厚み
- グリップソックスの読み方② — 5本指タイプと通常タイプの違い
- 滑り止めインソールの読み方 — ソックスとの役割分担
- タイプ別に見る2パターン
最終更新:
候補になりやすいサッカー用グリップソックス4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらを履けば必ず足のズレがなくなる、という話ではありません。5本指タイプ3点・通常タイプ1点という構成で、グリップ位置や生地の厚みが異なる4点を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・サイズを確認してください。
4点を並べると、5本指タイプ3点(ミズノ・アシックス・TAPEDESIGN)と通常タイプ1点(俺の足)という構成になっているのが分かります。同じ5本指タイプでも、ミズノは4カ所グリップとコスパのバランス、アシックスはダブルグリップ構造とアーチサポート、TAPEDESIGNは薄手・軽量というように、それぞれ強みを置いているポイントが違います。
どれが合うかは、5本指の履き心地に抵抗があるかどうか、厚手と薄手のどちらを好むかによって変わります。まず価格を抑えて試したいなら1点目、足全体の安定感まで重視したいなら2点目、薄さ・軽さを最優先したいなら3点目、5本指が苦手なら4点目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
また、今回紹介した4点はいずれも足裏を中心としたグリップ加工が施されている商品ですが、グリップソックスに正解は一つではありません。同じ「5本指タイプ」でも、メーカーごとに生地の伸縮性やグリップの配置には違いがあります。可能であれば、まずは1足だけ試してみて、自分のプレースタイルやスパイクとの相性を確かめてから、追加で買い足すかどうかを判断するのがおすすめです。
■ スペック比較表
| 商品 | ミズノ ゼログライドショートソックス サッカー グリップ… | アシックス 5本指グリップソックス [ブリリアントホワイ… | TAPEDESIGN テープデザイン スーパーライト 5… | 俺の足 オリジナル サッカーグリップソックス ホワイト |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 1,980円 | 2,240円 | 3,630円 | 2,500円 |
| タイプ | 5本指 | 5本指 | 5本指・薄手設計 | 通常タイプ(5本指セパレートなし) |
| サイズ展開 | 21-23cm/23-25cm/25-27cm/27-29cm | — | — | — |
| グリップ位置 | 足裏・足の甲・かかと・アキレス腱まわりの4カ所 | — | — | — |
| 素材 | ポリエステル・ナイロン・その他(ナノファイバー使用) | ポリエステル・ポリウレタン・その他 | ナイロン・ポリエステル・ポリウレタン | — |
| その他 | Jリーグ公式承認商品 | アーチサポート機能付き | — | — |
| カラー | — | ブリリアントホワイト | — | ホワイト |
| グリップ | — | 足裏QU-GRIP+肌側割繊糸によるダブル構造(メーカー表記) | — | — |
| サイズ | — | — | ワンサイズ(目安24.5〜28.5cm) | 24.0〜27.5cm |
| 特徴 | — | — | スーパーライト仕様(薄手・軽量) | — |
| 重量 | — | — | — | 目安40.0g(片足、メーカー表記) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
「なんとなく普通の靴下」で済ませると気になってくること
グリップソックスは、ラケットやスパイク本体に比べると地味な存在で、「とりあえず家にある靴下で」「セール品を適当に」で済ませてしまう人も多い道具です。ですが実際には、シュートやターンの瞬間にスパイクの中で足がどれだけ安定しているかは、パフォーマンスの実感にも直結しやすい部分だとされています。
特に多いのが、練習の前半は問題なくプレーできていたのに、後半になって足の裏に違和感が出てきたり、キック時に「力がうまく伝わっていない気がする」と感じたりするケースです。これは必ずしも体力の低下だけが原因ではなく、汗をかいたことで靴下とインソールの間の摩擦が変化し、スパイクの中で足がわずかに動きやすくなっている可能性も考えられます。足が完全に固定されているわけではない状態が続くと、狙った方向へ力を伝えにくくなったり、同じ場所の皮膚がこすれ続けて靴擦れにつながったりすることもあります。
グリップソックスや滑り止めインソールは、こうした「足のわずかなズレ」に対処するために作られた道具です。この記事では「これを履けば必ずパフォーマンスが上がる」というような断定的な書き方はしません。グリップの感じ方には個人差があり、足のサイズやスパイクのフィット感によっても変わってくるためです。その代わり、商品ページに並ぶ「グリップ位置」「生地の厚み」「5本指か通常タイプか」といった情報がそれぞれ何を意味していて、自分の目的に対してどのあたりが無難な目安になるのかを、できるだけ具体的に説明していきます。
なお、この記事で扱うのは一般的なサッカー・フットサル用のグリップソックスと、スパイクに敷いて使う滑り止め加工のインソールです。すでに足裏に強い痛みがある、扁平足や外反母趾などですでに医師の指導を受けている場合は、市販品だけで対応しようとせず、整形外科や専門店の判断を優先してください。あくまでこの記事は、日常の練習や試合でスパイク内のズレを予防的に軽減したいという人を想定した内容です。
また、見落とされがちなのが、足元の違和感が練習の集中力に与える影響です。プレー中に「なんとなく足が滑る気がする」という感覚が続くと、ボールタッチや周囲の状況判断よりも、足元の違和感のほうに意識が向いてしまうことがあります。逆に、足元が安定しているという安心感があれば、余計なことを考えずにプレー自体に集中しやすくなります。グリップソックスは技術そのものを底上げする道具ではありませんが、足元の不安を減らして練習に集中しやすくするという意味では、続けやすさを支える道具の一つと考えることもできます。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については「〜とされる」「〜しやすい傾向がある」という表現にとどめています。グリップの感じ方には個人差が大きく、断定できるものではないためです。判断材料として使い、可能であれば実際にスパイクに合わせて試してみることをおすすめします。
スパイク内で足がズレる仕組みと、グリップ用品がしている役割
スパイクの中で足がズレると聞くと、足全体がぐらぐら動いているようなイメージを持つかもしれませんが、実際にはもっと小さな単位の話です。足とスパイクの間には「足と靴下」「靴下とインソール」「インソールとスパイク本体」という3つの接点があり、このどこかで摩擦が足りないと、わずかな滑りが積み重なっていきます。
一つ目の接点である「足と靴下」では、汗によって生地が湿ることで、足と靴下自体がずれやすくなることがあります。5本指タイプのグリップソックスは、指を一本ずつ独立させることで足の指が地面を掴む感覚を高め、この接点でのズレを減らそうとする発想の道具です。二つ目の接点である「靴下とインソール」では、靴下の裏側にシリコンやラバーのプリント加工を施すことで、素材同士の摩擦を高めてズレを抑える仕組みが使われています。多くのグリップソックスは、この二つの仕組みのどちらか、あるいは両方を組み合わせて作られています。
三つ目の接点である「インソールとスパイク本体」は、靴下ではなくインソール側の工夫で対応する部分です。インソールの裏面に滑り止め加工が施された商品を使うことで、インソール自体がスパイクの中で動いてしまうことを抑えられるとされています。つまりグリップソックスとインソールは、対処している接点が異なる別の役割を持つ道具であり、どちらか一方だけを完璧にしても、もう一方の接点でズレが残ってしまう場合があるということです。
この仕組みを踏まえると、「グリップソックスさえ履けば足のズレが完全になくなる」というわけではないことが分かります。あくまで摩擦を高めてズレを軽減する方向に働く道具であり、スパイクのサイズが大きすぎる、紐の締め方が緩いといった根本的な要因があれば、それらを見直すことも合わせて必要です。グリップソックスは、こうした基本的なフィッティングを整えたうえで、さらに一歩踏ん張りを補いたいときの道具として位置づけて考えるとイメージしやすいでしょう。
摩擦のかかり方は、季節や環境によっても変化します。夏場や湿度の高い日は汗の量が増え、靴下自体が湿って接点の摩擦が変わりやすくなるとされています。逆に人工芝の会場では路面からの照り返しで靴の中が高温になりやすく、これも汗の量に影響します。天然芝と人工芝、屋内フットサルコートとでは、体感する滑りやすさが変わってくることもあるため、「同じソックスなのに会場によって感じ方が違う」と思ったら、環境要因も影響している可能性があると捉えておくとよいでしょう。
グリップソックスの読み方① — グリップ位置と生地の厚み
商品ページを見ると「足裏にグリップ」「4カ所にグリップ」のように、どこにグリップ加工が施されているかが書かれています。代表的なのは足裏(母指球・かかと周辺)で、これは地面を踏み込む力が最も伝わる部分にあたります。
足裏に加えて、足の甲やかかとの上、アキレス腱の付け根あたりまでグリップ加工を広げている商品もあります。これは足裏だけでなく靴下全体のズレを抑えることを狙った設計とされ、特にターンやストップの動作が多いポジションでは、足の甲側のグリップも踏ん張りの安定感に関わってくるとされています。まずは足裏にグリップがあるかを基本ラインとして確認し、そのうえで甲やかかとまで広がっているかを、価格や好みに応じて選ぶとよいでしょう。
生地の厚みも見ておきたいポイントです。厚手のソックスはクッション性があり、スパイクとの間にゆとりを持たせたい人に向いているとされる一方、素足に近い感覚を大事にしたい人にとっては「もっさりする」と感じられることもあります。逆に薄手・軽量タイプは、素足に近い感覚でボールタッチの感触をつかみやすいとされていますが、クッション性は控えめになる傾向があります。どちらが優れているという話ではなく、プレースタイルやスパイクのフィット感によって向き不向きが変わる部分です。
また、グリップ加工の素材にはシリコン系とラバー系があり、シリコン系は柔らかく足なじみが良いとされる一方、ラバー系は耐久性が高いとされることが多いです。ただしこれは商品によって差があり、実際の摩耗しやすさは使用頻度や洗濯の頻度にも左右されます。神経質になりすぎず、まずは「足裏にグリップがあるか」「厚手か薄手か」の2点を基準に絞り込むところから始めるのがおすすめです。
商品によっては、グリップ加工の部分に色をつけて、生地の中でどこにグリップがあるかを見た目で分かりやすくしているものもあります。購入前に写真だけで判断しにくい場合は、商品説明のテキストで「足裏」「甲」「かかと」のどこに触れているかを一つずつ確認すると、実物を手に取れないネット通販でも判断しやすくなります。特に複数の商品を比較する際は、価格やデザインだけでなく、グリップ位置の記載をそろえて見比べる習慣をつけておくと選びやすくなるでしょう。
グリップソックスの読み方② — 5本指タイプと通常タイプの違い
グリップソックスには、足の指を1本ずつ分ける「5本指タイプ」と、通常の靴下のように指をまとめて覆う「通常タイプ(セパレートなし)」の2種類があります。この違いは、グリップの仕組みそのものに関わる部分なので、少し詳しく見ていきます。
5本指タイプは、指同士が生地で仕切られることで、それぞれの指を独立して動かしやすくなるとされています。地面を踏み込むときに指が一本ずつ広がって踏ん張れるため、足の指そのものでグリップ力を生み出す発想の道具です。切り返しやダッシュの一歩目で「地面を掴む感覚」を求める人に選ばれやすい傾向があります。一方で、指の分かれ目に生地の縫い目や段差ができるため、履き慣れないうちは違和感を覚える人もいます。
通常タイプは、指をまとめて覆う従来のソックスの構造に、足裏や甲へのグリップ加工だけを追加したものです。指を独立させる効果は5本指タイプほど期待できないとされていますが、履き心地は普段のソックスに近く、指の分かれ目特有の違和感が苦手な人でも試しやすいという利点があります。グリップの仕組みとしては、足自体の踏ん張りよりも、生地とインソールの間の摩擦を高める方向に重きを置いた設計と考えると分かりやすいでしょう。
どちらが優れているという単純な話ではなく、「足の指で踏ん張る感覚を重視したいか」「普段のソックスに近い履き心地のままグリップ力だけを足したいか」という好みの違いに近いものです。初めてグリップソックスを試す場合、5本指タイプに抵抗がなければそちらから試してみて、指の分かれ目が気になるようであれば通常タイプに切り替える、という順番で選んでも遅くはありません。
なお、5本指タイプはサイズ選びにも少し注意が必要です。指の長さに対して生地が短すぎると窮屈に感じ、逆に長すぎると指先で生地が余ってしまいます。多くの商品は足のサイズをcm単位のレンジで表記しているので、自分の足のサイズを事前に測っておき、レンジの真ん中あたりに収まるサイズを選ぶと失敗しにくくなります。
滑り止めインソールの読み方 — ソックスとの役割分担
ここまではグリップソックスの話でしたが、滑り止め加工が施されたインソールも、ズレ対策の選択肢として押さえておきたいアイテムです。前述のとおり、インソールは「インソールとスパイク本体」という別の接点に働きかける道具です。
滑り止めインソールの多くは、裏面(スパイクの底に接する面)にラバーや凹凸のある加工が施されており、インソール自体がスパイクの中で前後左右にずれることを抑えるとされています。表面(足や靴下が触れる面)にも滑りにくい素材やアーチをサポートする立体形状を採用している商品があり、これによって足全体がインソールの上で安定しやすくなるとされています。
グリップソックスと滑り止めインソールは、どちらか一方だけを導入するよりも、両方を組み合わせたほうが接点ごとのズレをより広くカバーできる考え方になります。ただし、いきなり両方を揃える必要はありません。まずはグリップソックスから試して、それでも物足りなさを感じる場合や、インソール自体のヘタりが気になる場合に、滑り止めインソールの導入を検討するという順番でも十分です。
費用の面でも、グリップソックスのほうが数千円程度から試しやすく、まず試してみるハードルが低いという事情があります。滑り止めインソールは商品によって価格帯の幅が広く、素材やクッション性にこだわったモデルになるほど価格も上がっていく傾向があります。予算に限りがある場合は、まずグリップソックスで様子を見て、スパイクの買い替えのタイミングなどに合わせてインソールも見直す、という段階的な進め方が無理のない選び方になります。
また、インソールを追加すると、スパイクの中の高さが変わり、これまでちょうどよかったサイズがきつく感じられることがあります。特に薄手のインソールが最初から入っているスパイクに、厚みのある滑り止めインソールを重ねて使う場合は、つま先の余裕がなくなっていないかを必ず確認してください。窮屈な状態で使い続けると、爪のトラブルや靴擦れの原因になることもあります。
タイプ別に見る2パターン
ここまで見てきたグリップ位置・生地の厚み・5本指か通常タイプかという要素を組み合わせると、市販のグリップソックスはおおよそ2つの系統に分けられます。すべての商品がきれいに当てはまるわけではありませんが、選ぶときの目安として使ってください。
ネット通販で「グリップソックス サッカー」と検索すると、非常に多くの商品が一覧に並び、どれから見ればいいのか分からなくなることがあります。そんなときは、まず自分が下の2パターンのどちらに近いかを大まかに決めてから、商品ページのグリップ位置や生地の厚みの記載を確認する、という順番で絞り込むと効率的です。
■ 踏ん張り重視型(5本指・グリップ範囲広め)
5本指タイプで、足裏に加えて甲やかかとまでグリップ加工が広がっているタイプです。切り返しやダッシュの一歩目で地面を掴む感覚を重視したい人、ポジション上ストップ・ターンの動作が多い人に向いているとされています。指の分かれ目に慣れるまで多少の違和感を覚えることがあります。
■ 普段使い近似型(通常タイプ・薄手〜標準)
指をまとめて覆う通常タイプで、生地の厚みも標準的なものが多いタイプです。普段のソックスに近い履き心地のまま、足裏のグリップ力だけを足したい人、5本指の履き心地が苦手な人に向いているとされています。初めてグリップソックスを試す入り口としても選ばれやすい系統です。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にグリップソックスを選ぶ手順を3つのステップに整理しました。順番に沿って絞り込んでいくと、商品ページの情報量に振り回されずに候補を決めやすくなります。
この3ステップは、いずれも「一度に完璧を目指さない」ことを前提にしています。最初に選んだ1足がベストな組み合わせとは限らず、実際に履いて練習してみて初めて分かる相性もあります。まずは無理のない範囲で1足を試し、必要に応じてタイプやサイズを見直していくくらいの気持ちで選び始めると、選ぶこと自体へのハードルも下がるはずです。
- 15本指タイプと通常タイプ、どちらから試すかを決める。指の分かれ目に抵抗がなければ5本指タイプから、普段のソックスに近い感覚を保ちたいなら通常タイプから検討すると選びやすくなります。迷った場合は、価格が手頃な5本指タイプから試してみるのも一つの方法です。
- 2足のサイズを事前に測り、グリップ位置と生地の厚みで候補を絞る。自分の足の長さ(cm)を把握したうえで、そのサイズがレンジの真ん中あたりに収まる商品を選びます。足裏だけのグリップか、甲やかかとまで広がっているか、厚手か薄手かも合わせて確認しておくと、届いてからのギャップが少なくなります。
- 3必要に応じて滑り止めインソールの併用を検討する。グリップソックスだけで十分だと感じられればそれで問題ありませんが、インソール自体のズレやヘタりが気になる場合は、滑り止め加工のインソールを追加することで、より広い範囲のズレ対策になります。インソールを追加する際は、スパイク内のつま先の余裕が失われていないかを必ず確認してください。
洗い替えを1〜2足用意しておくと安心
グリップソックスは汗を吸ったまま連日使うと、グリップ部分の性能が発揮されにくくなったり、匂いの原因になったりすることがあります。練習や試合の頻度が高い人は、洗い替えとして1〜2足を多めに用意しておくと、常に乾いた状態のものを使い回すことができます。
サイズ感で気をつけたいこと
グリップソックスは、普通のソックスと比べてサイズ選びの重要度が高い道具です。特に5本指タイプは、サイズが合っていないと本来のグリップ性能を発揮しにくくなるとされています。
サイズが小さすぎると、指先が窮屈になって長時間のプレーで痛みや爪のトラブルにつながることがあります。逆に大きすぎると、生地が余ってしわになり、そのしわ自体が足の動きを妨げたり、靴擦れの原因になったりすることもあります。商品ページのサイズ表はcm単位のレンジで書かれていることが多いので、自分の足のかかとから一番長い指先までの長さを実際に測ったうえで、レンジの中央付近に収まるサイズを選ぶのが基本です。
5本指タイプの場合は、指の長さのバランスにも注意してください。人によって親指が一番長い人、人差し指が一番長い人などさまざまですが、極端に指の長さのバランスが特殊でない限り、多くの商品は標準的な足の形を想定して作られています。試し履きができる場合は、実際に指を一本ずつ入れてみて、どこかの指だけが極端にきつい・余るということがないかを確認しておくと安心です。
サイズが合っているかどうかは、履いた直後だけでなく、実際にプレーしてみてから判断するのが確実です。かかと部分が余ってずり下がる、履いた直後は問題なくても運動しているうちに指先が当たって痛くなる、といったサインが出た場合は、サイズやタイプを見直すきっかけになります。特に成長期の子どもは、シーズンの途中でも足のサイズが変わることがあるため、違和感が出たら「履き慣れの問題」と決めつけず、まずサイズ自体を測り直してみることをおすすめします。
スパイクとの組み合わせも忘れずに確認
グリップソックスを新しく履くと、これまでのスパイクのサイズ感が変わって感じられることがあります。特に厚手タイプに変える場合は、つま先やかかとに窮屈さが出ていないか、初めて使う日は短めの練習で試してから本格的に使い始めることをおすすめします。
洗濯・お手入れの注意点
グリップソックスは、グリップ加工の部分が消耗品であることを踏まえてお手入れすると、性能を長持ちさせやすくなります。
洗濯の際は、洗濯ネットに入れてから洗うことで、グリップ部分が他の衣類とこすれて摩耗するのを軽減できるとされています。乾燥機の高温設定は、シリコンやラバー素材のグリップ加工を傷めやすいと言われているため、できれば陰干しなど自然乾燥で乾かすほうが無難です。柔軟剤を多用すると、繊維がコーティングされてグリップ力が落ちる場合があるとも言われているので、使う場合は控えめにするか、グリップソックスには使わないという判断も選択肢の一つです。
また、グリップ部分は使用頻度に応じて徐々に摩耗していきます。「最近グリップが効かなくなってきた」と感じたら、それは洗い方や使い方の問題ではなく、単純に消耗品としての寿命が近づいているサインである可能性もあります。練習や試合の頻度が高い人は、複数枚をローテーションして使うことで、1枚あたりの摩耗を緩やかにしながら、常にある程度グリップの効いた状態を保ちやすくなります。
衛生面にも触れておきます。グリップソックスは足裏に密着する構造上、汗や湿気がこもりやすいという側面もあります。使用後はできるだけ早く脱いで陰干しし、湿ったまま練習バッグに入れっぱなしにしないよう心がけると、匂いや雑菌の繁殖を抑えやすくなります。抗菌・防臭加工がされている商品もありますが、加工の効果に頼りきらず、日々の乾燥や洗濯といった基本的なケアを続けることが、結局は一番効果的な対策になります。
買ったあとに気をつけたいこと
グリップソックスやインソールは、買って終わりではなく、使いながら自分の足やスパイクとの相性を確認していく道具です。最後に、初心者のうちは見落としがちな点をいくつかまとめておきます。
まず、グリップソックスを履いたからといって、スパイク自体のフィッティングをおろそかにしてよいわけではありません。スパイクのサイズが合っていない、紐の締め方が緩いといった根本的な原因があると、グリップソックスだけでは足のズレを十分に抑えきれない場合があります。グリップソックスは、基本的なフィッティングを整えたうえで、さらに一歩踏ん張りを補いたいときの道具として位置づけて考えてください。
次に、違和感を覚えたときの原因の切り分けです。プレー中に足元の違和感が続く場合、その原因がグリップソックスのサイズにあるのか、インソールのヘタりにあるのか、それともスパイク本体のサイズにあるのかを、一つずつ確認していくと解決の糸口が見つかりやすくなります。すべてを一度に買い替えるのではなく、まずグリップソックスだけを見直す、次にインソールを見直す、というように段階的に試していくのがおすすめです。
最後に、成長期の子どもが使う場合は特に注意してください。足のサイズは想像以上のペースで変わっていくため、大人用のサイズ表をそのまま当てはめず、こまめにサイズを測り直すことが大切です。窮屈になったグリップソックスやインソールを無理に使い続けると、快適さが失われるだけでなく、足の成長に影響する可能性も指摘されています。定期的なサイズの見直しを、スパイクの買い替えと合わせて習慣にしておくと安心です。
グリップソックスやインソールは、ラケットやスパイク本体のように一度で大きく上達を左右する道具ではありませんが、足元の小さな違和感を減らしてプレーに集中しやすくする、地味ながら効果を実感しやすい道具です。まずは今の自分の悩みが「指の踏ん張り」なのか「靴下自体のズレ」なのか「インソールのヘタり」なのかを整理したうえで、この記事で紹介したポイントを手がかりに、無理のない範囲で1足から試してみてください。
よくある質問
Qグリップソックスは本当にスパイク内のズレを防いでくれますか?
A足裏や足の甲のグリップ加工によって、靴下とインソールの間の摩擦を高め、ズレを軽減しやすくするとされています。ただし完全にズレをなくすものではなく、感じ方には個人差があります。スパイクのサイズが合っていることが前提の道具として考えるとよいでしょう。
Q5本指タイプと通常タイプ、どちらを選べばいいですか?
A足の指で地面を掴む踏ん張りの感覚を重視したいなら5本指タイプ、普段のソックスに近い履き心地のままグリップ力を足したいなら通常タイプが目安になります。指の分かれ目に抵抗がなければ、まず5本指タイプから試してみるのも一つの方法です。
Qグリップソックスとグリップ加工のインソール、両方必要ですか?
A必ずしも両方を最初から揃える必要はありません。グリップソックスは足と靴下、靴下とインソールの接点に、インソールはインソールとスパイク本体の接点に働きかけるため、役割が異なります。まずグリップソックスを試し、物足りなさを感じたらインソールの追加を検討する順番でも十分です。
Qサイズはどうやって選べばいいですか?
Aかかとから一番長い指先までの足の長さをcm単位で測り、商品ページのサイズレンジの中央付近に収まるものを選ぶのが基本です。5本指タイプは特にサイズが合わないと窮屈さや生地の余りが出やすいため、目安のレンジをよく確認してから選んでください。
Qグリップソックスに履き替えるとスパイクがきつく感じることはありますか?
Aあります。特に厚手タイプに変える場合、これまでのスパイクのサイズ感が変わって感じられることがあります。初めて使う日は短めの練習で試し、つま先やかかとに窮屈さが出ていないかを確認してから本格的に使い始めることをおすすめします。
Q洗濯はどうすればいいですか?
A洗濯ネットに入れて洗い、乾燥機の高温設定は避けて自然乾燥させるのが無難とされています。柔軟剤を多用するとグリップ力が落ちる場合があるとも言われているため、使う場合は控えめにするか避けるのがおすすめです。グリップ部分は消耗品なので、複数枚をローテーションすると長持ちしやすくなります。
Q子ども用のグリップソックスもありますか?
A大人用と同じ考え方で選べる商品が多いですが、子どもは足のサイズが早いペースで変わるため、大人用のサイズ表をそのまま当てはめず、こまめにサイズを測り直すことが大切です。窮屈なまま使い続けず、成長に合わせて買い替えを検討してください。
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