少年サッカーの保護者コーチや、社会人の草サッカーチームの仲間から「今度の試合、審判お願いできますか」と頼まれて、初めて審判用品を探すことになった人は少なくないと思います。選手としてプレーする道具なら何となく想像がつきますが、審判が身につける道具となると、何をどこまで揃えればいいのか分かりにくいものです。この記事では、主審・副審それぞれに必要な道具の違いから、ホイッスル・警告カード・フラッグ・時間管理用品それぞれの選び方までを整理しました。最後には、実際に候補になりやすい用品4点も比較しています。
この記事でわかること
- 草サッカーの審判を任されたら、まず何を揃えればいいのか
- 主審と副審で揃える道具はこんなに違う
- メイン道具とサブ道具の考え方
- ホイッスル(笛)の選び方 — 音の通りやすさと吹きやすさ
- 警告・退場カードの選び方 — セットの中身とケースの使いやすさ
- 副審用フラッグの選び方 — 振りやすさと見えやすさ
最終更新:
草サッカーの審判におすすめの用品4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらを使えば審判判定の精度が上がる、という話ではありません。いずれも審判用品として広く扱われているブランドの商品の中から、笛・カード・フラッグ・時間管理用品という役割の異なる4点を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫を確認してください。
4点を並べると、それぞれ役割がはっきり分かれているのが分かります。ホイッスルとカードセットは主審であれば必ず必要になる基本装備、フラッグは副審を担当する機会がある人向け、レフェリーウォッチは時間管理をより正確に行いたい人向けの、いわば一歩進んだ装備という位置づけです。
どれから揃えるべきかは、自分がどんな試合でどんな役割を担当することが多いかによって変わります。たまに主審を頼まれる程度であれば、まずはホイッスルとカードセットの2点だけでも十分に試合は成立します。副審を任される機会が増えてきたらフラッグを、大会の運営に本格的に関わるようになってきたらレフェリーウォッチを、というように段階的に揃えていく考え方でも遅くはありません。
今回紹介したのはいずれも定番として扱われているブランドの商品ですが、審判用品に絶対的な正解は一つではありません。同じ用途の道具でも、メーカーによって重さや素材、価格帯には違いがあります。可能であれば、チームメイトや他の保護者審判が使っている道具を見せてもらい、実際の使用感を聞いてみるのも参考になります。
価格帯で見ると、ホイッスルとカードセットはどちらも2,000円台で購入でき、2点合わせても5,000円ほどに収まります。フラッグとレフェリーウォッチはそれぞれ4,000〜6,000円台とやや高くなりますが、頻繁に使うものであれば長く使えるぶん、コストパフォーマンスは決して悪くないと考えられます。予算と相談しながら、必要な役割から順番に揃えていくとよいでしょう。
■ スペック比較表
| 商品 | モルテン(molten)ドルフィンF ホイッスル [RA… | プーマ(PUMA)レフェリーカードケース+カード+トスコ… | モルテン(molten)アシスタントレフェリーフラッグ … | CASIO(カシオ)レフリーウォッチ [AE-1300W… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 2,145円〜 | 2,450円 | 4,620円 | 6,050円〜 |
| メーカー | モルテン(molten) | — | — | — |
| 商品名 | ドルフィンF | — | — | — |
| タイプ | サッカー審判員用ホイッスル | — | — | — |
| 周波数 | 4.15kHz/3.67kHz | — | — | — |
| カラー | ブラック/グレー | — | — | — |
| 付属品 | ロープ(調節リング2個)付き | — | — | — |
| ブランド | — | プーマ(PUMA) | モルテン(molten) | CASIO(カシオ) |
| メーカー型番 | — | 880699 | FLN | — |
| セット内容 | — | カードケース/イエローカード・レッドカード/トスコイン | — | — |
| 代表カラー | — | ブラック | — | — |
| ポール素材 | — | — | アルミ | — |
| 旗素材 | — | — | ナイロン | — |
| 長さ | — | — | 51cm(目安) | — |
| 旗サイズ | — | — | 36×43cm(目安) | — |
| 個数 | — | — | 2本セット(収納袋付き) | — |
| 型番 | — | — | — | CASIOW-AE-1300WH-1A |
| ケースサイズ | — | — | — | 約45×42×12mm(目安) |
| 重さ | — | — | — | 約40g(目安) |
| 防水性 | — | — | — | 10気圧防水 |
| 主な機能 | — | — | — | ストップウォッチ(試合時間・経過時間の2段階計測)、試合時間セット機能、プリセットタイマー9本、インターバルタイマー最大9セット |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
草サッカーの審判を任されたら、まず何を揃えればいいのか
「今度の試合、審判お願いできますか」——そう頼まれて、初めて審判用品を探すことになった人は少なくないと思います。選手としてプレーする道具なら何となく想像がつきますが、審判が身につける道具となると、何をどこまで揃えればいいのか分かりにくいものです。
プロの試合やJFA公認審判員が担当する公式戦であれば、ユニフォームから用具まで細かく規定が決まっています。ですがこの記事が想定しているのは、そこまで厳密なルールのない草サッカーや、少年サッカーの練習試合・低学年の大会などで、保護者やチームメンバーが持ち回りで審判を担当するような場面です。「とりあえず試合を成立させるために、最低限どんな道具が必要か」を知りたい人に向けて書いています。
審判用品と一口に言っても、主審が身につけるものと副審が身につけるものでは、必要な道具がかなり違います。笛ひとつとっても音の大きさや吹きやすさに差がありますし、カードにもケース付き・ケースなしなど種類があります。何も知らずに適当に選んでしまうと、試合当日になって「音が小さくて選手に聞こえない」「カードがどこにあるか分からず出すのに時間がかかる」といった困りごとにつながることもあります。
この記事では、実際に審判を任されたときに何を基準に道具を選べばいいのかを、主審・副審それぞれの役割に沿って整理しました。最後には、実際に候補になりやすい用品4点も紹介しています。断定的な「これが正解」という書き方はせず、「〜とされている」「〜という声が多い」といった表現にとどめている部分が多いことを、あらかじめお断りしておきます。
実際にどんな場面で審判を任されるのかは人それぞれです。少年サッカーのクラブチームでは、保護者が交代で主審・副審を担当する、いわゆる「パパママ審判」という文化が定着しているチームも多く、必ずしもサッカー経験者だけが担当するわけではありません。社会人の草サッカーでも、対戦相手同士が審判を分担するリーグ戦は珍しくなく、いずれの場合も専門知識よりも「必要な道具を揃えて、落ち着いて試合を進行できるかどうか」が重要になります。
審判用品を選ぶうえで大切なのは、値段の高さや見た目のかっこよさではなく、実際に試合の中で使いやすいかどうかです。この記事で紹介する基準は、あくまで一般的な目安であり、体格や利き手、審判の経験によって「使いやすい」と感じる道具は人それぞれ違います。可能であれば購入前にレビューを読み比べ、自分の状況に近い人の感想を参考にしてみてください。
この記事の対象
この記事は、公式戦を担当するJFA公認審判員向けの規定用品ガイドではなく、草サッカーや少年サッカーの練習試合などで、持ち回りや保護者の立場で審判を担当することになった人向けに書いています。大会やリーグによっては用具に指定がある場合もあるため、事前に主催者へ確認しておくと安心です。
主審と副審で揃える道具はこんなに違う
サッカーの審判は、基本的に主審1名・副審2名の体制で行われます(大会によっては副審を置かない「1人審判制」で進行することもあります)。主審と副審では試合中の役割がまったく違うため、必要になる道具も別物だと考えておくと準備がしやすくなります。
主審はピッチ全体をコントロールする立場で、試合開始の合図や反則の判定、警告・退場の宣告などをすべて自分の判断で行います。そのため、ホイッスル(笛)・警告カードとレッドカード・カードケース・トスコイン(キックオフの順番を決めるコイン)・試合時間を計るための腕時計やストップウォッチ、そして選手交代や得点を控えておくメモ用紙とペンが、最低限必要な持ち物になります。
一方、副審は主審を補助する立場で、オフサイドやボールがラインを割ったかどうかの判定を旗(フラッグ)の動きで主審に伝えるのが主な役割です。副審には基本的に笛は必要なく、フラッグが実質的なメイン装備になります。ただし、大会によっては副審も予備の笛を携帯するよう案内されることがあるため、事前に主催者や対戦相手チームに確認しておくと安心です。
1人審判制のように副審を置かない試合形式では、主審がフラッグを使う場面はありませんが、その分オフサイドやライン際の判定もすべて自分の目で行う必要があります。どの体制で試合が行われるかによって揃える道具の優先順位が変わってくるので、審判を頼まれた時点で「何人体制なのか」を確認しておくと、無駄な買い物を減らせます。
なお、公式にサッカーの審判を務めるにはJFA(日本サッカー協会)が定める4級審判員などの資格が必要になる場合がありますが、草サッカーや少年サッカーの練習試合レベルであれば、資格を持たない人が持ち回りで審判を担当しているケースも多いのが実情です。資格の有無にかかわらず、この記事で紹介するような道具さえひと通り揃えておけば、試合の進行自体に大きな支障が出ることはあまりありません。
審判用品を揃えるタイミングも人によって異なります。定期的に審判を任される予定がある人は最初からひと通り揃えておくと安心ですが、今回一度だけ頼まれたという人であれば、まずは最低限必要なものだけを用意し、機会が増えてきたら買い足していくという考え方でも十分間に合います。
■ 主審の必須アイテム
ホイッスル、警告・退場カード、カードケース、トスコイン、時間計測用の腕時計かストップウォッチ、記録用のメモ用紙とペン
■ 副審の必須アイテム
アシスタントレフェリーフラッグ(オレンジ・イエローなど視認性の高い色が主流)
■ 共通して用意したいもの
主審・副審の役割を示す腕章やビブス、審判であることが分かる服装。両チームのユニフォームと似た色を避けるのが基本
メイン道具とサブ道具の考え方
ここまで紹介した道具は役割ごとに揃えるべきものが異なりますが、優先順位という観点でも「メイン道具」と「サブ道具」に分けて考えると準備がしやすくなります。
メイン道具は、それがないと試合そのものを始められないもの、つまり主審であればホイッスルと警告・退場カード、副審であればフラッグを指します。一方でサブ道具は、あれば試合の進行が正確かつスムーズになるもの、つまりトスコインや記録用のメモ、時間管理用の腕時計などです。予算や準備の時間が限られている場合は、まずメイン道具から確実に揃え、余裕が出てきたらサブ道具を買い足していく順番がおすすめです。
この考え方は、審判用品に限らずスポーツ用品全般に当てはまる整理の仕方でもあります。何が「なくても試合が成立しない」道具で、何が「あると助かる」道具なのかを最初に整理しておくと、限られた予算の中でも優先順位を間違えにくくなります。
ホイッスル(笛)の選び方 — 音の通りやすさと吹きやすさ
主審にとってホイッスルは最も基本的な道具です。反則の合図やキックオフ、試合終了など、あらゆる場面で吹くことになるため、音がしっかり通ることと、長時間吹いても疲れにくいことが重要になります。
一般的なホイッスルには、内部に「コルク玉(ペロット)」が入っていて息を吹き込むと転がって音を出すタイプと、コルクレスと呼ばれる玉のない構造で、湿気に強く詰まりにくいとされるタイプがあります。サッカー用として販売されている審判用ホイッスルの多くは、屋外のピッチに音が響き渡るよう、周波数や音量が調整された「サッカー専用チューニング」を謳っているモデルです。
選ぶときの目安は、実際に使っている人のレビューで「音が通る」「大音量」といった評価が多いかどうかです。商品ページに周波数(kHz)の記載があるモデルもありますが、数値だけでは実際の聞こえ方までは判断しにくいため、レビュー件数の多さや評価の高さも参考にすると選びやすくなります。
また、ホイッスルは紐(ロープ)を通して首から下げて使うのが一般的です。購入時にロープや調節リングが付属しているかどうかも、地味に見えますが確認しておきたいポイントです。付属していない場合は、別途ストラップを用意する必要があります。予備のホイッスルをもう1つ持っておくと、試合当日に紛失や破損があっても慌てずに済みます。
ホイッスルには、内部にコルク玉を使わない従来型のほかに、電池を使って大きな音量を安定して出せる「電子ホイッスル」と呼ばれるタイプも販売されています。従来型に比べると価格は上がる傾向がありますが、屋外の広いピッチで音が通りにくいと感じたことがある人や、これまで他の競技用のホイッスルを使っていて音量に物足りなさを感じていた人には、選択肢の一つとして検討する価値があります。
ホイッスルは消耗品でもあります。長く使っていると、内部の可動部分が摩耗して音の出方が変わってくることもあるとされています。頻繁に審判を担当する人ほど、複数本を使い分けたり、傷みが気になってきたタイミングで新しいものに交換したりすることで、常に安定した音を出せる状態を保ちやすくなります。
警告・退場カードの選び方 — セットの中身とケースの使いやすさ
イエローカード(警告)とレッドカード(退場)は、主審が反則の重さを選手や周囲に明確に伝えるための道具です。カード本体だけでなく、それをどう携帯するかというケースの使いやすさも、試合中のスムーズな進行に関わってきます。
販売されているカード関連の商品には、カードのみの単品、カードとケースがセットになったもの、カード・ケース・トスコインまでまとめてセットになったものなど、いくつかのパターンがあります。これから一式を揃える場合は、カードとケースとトスコインがまとめて手に入るセット商品を選ぶと、買い忘れが起きにくく効率的です。
カードケースには、胸ポケットに入れるタイプや、ベルトのように腰に装着するタイプなどがあります。とっさに取り出せるかどうかは試合の進行スピードにも関わってくる部分なので、自分がどんな服装で審判をするかをイメージしながら選ぶとよいでしょう。ジャージの胸ポケットに入れるだけで十分という人もいれば、ケースを固定できるタイプを好む人もいます。
なお、公式戦ではカードのサイズや色にJFAの規定が定められている場合がありますが、草サッカーや練習試合であれば、市販されているサッカー用の警告・退場カードを使っておけば実用上問題になることはほとんどありません。カードの色と用途(イエロー=警告、レッド=退場)さえ選手全員が理解していれば、判定を伝える道具として十分に機能します。
カードを提示するタイミングにも触れておきます。反則があった場合、主審はまずプレーを止めてから、対象の選手に向かってカードを高く掲げて示すのが基本的な流れです。とっさに取り出しにくいカードケースだと、この一連の動作がもたつきやすく、周囲に判定が伝わるまでに時間がかかってしまうことがあります。購入前に、実際に取り出して掲げる動作を一度イメージしてみると、自分に合ったケースの形が見えてきます。
カードの携帯方法として、審判用のビブスやウェアにあらかじめカードケース用のポケットが付いているものもあります。ケース単体を購入する前に、自分が着る予定の服装にそうした収納スペースがあるかどうかを確認しておくと、余計な買い物を減らせる場合があります。
副審用フラッグの選び方 — 振りやすさと見えやすさ
副審を任されたときに欠かせないのがアシスタントレフェリーフラッグです。オフサイドやボールがラインを割ったタイミングを主審や選手・観客に視覚的に伝える役割を担うため、遠くからでも見やすいことと、振り続けても疲れにくいことが選ぶうえでのポイントになります。
市販されているフラッグの多くは、オレンジや黄色を基調とした視認性の高い配色で作られています。ポールはアルミなど軽量な素材が使われることが多く、旗の生地にはナイロンが採用されているのが一般的です。長時間振り続けることを考えると、極端に重いモデルは腕への負担が大きくなりやすいので、なるべく軽量なものを選んでおくと安心です。
フラッグは2本セットで販売されていることが多く、これは同じ試合で副審を2人体制で行うことを想定しているためだけでなく、片方を予備として持っておく目的にも役立ちます。旗が風でめくれてポールに絡まりやすいタイプもあるため、レビューで「絡まりにくい」といった記述があるかどうかも選ぶ際の参考になります。グリップ部分にラバー加工が施されているモデルは、汗で滑りにくく持ちやすいとされています。
収納袋が付属しているかどうかも、他の審判用品と一緒に持ち運ぶ機会が多い人にとっては地味に助かるポイントです。副審を頼まれる機会がそれほど多くない人は、まずは価格を抑えたシンプルなモデルから試してみるのも一つの方法です。慣れてきてから、より軽量なモデルや伸縮式のポールに買い替えるという順番でも遅くはありません。
副審が旗を使って伝える合図にはいくつかの種類があり、まっすぐ頭上に掲げる、斜め上に掲げる、体の前で振るなど、意味ごとに動きが決まっています。動き自体は事前に確認しておけば難しいものではありませんが、旗が重すぎたり長すぎたりすると、素早く正確に振るのが難しくなることがあります。初めて副審を担当する場合は、軽量でコンパクトなモデルから試してみると扱いやすく感じられるはずです。
フラッグのカラーは、主審や選手だけでなく、観客席から見ている保護者にとっても判定の内容を理解する手がかりになります。特に少年サッカーの大会では、離れた場所から試合を見守る保護者も多いため、視認性の高いフラッグを使うことは、副審自身の負担を減らすだけでなく、試合全体の分かりやすさにもつながります。
時間管理用品の選び方 — 腕時計・ストップウォッチ
主審にとって、試合時間を正確に管理することも重要な役割の一つです。前後半の残り時間はもちろん、負傷やアクシデントで消費した時間を「ロスタイム(アディショナルタイム)」として加算する必要があるため、複数の時間を同時に把握できる道具があると安心です。
普段使いの腕時計でもストップウォッチ機能があれば代用は可能ですが、審判用として販売されているレフェリーウォッチには、試合時間と経過時間を同時に表示できる、あらかじめ試合時間をセットできるといった、審判の業務に特化した機能が搭載されていることが多く、ロスタイムの計算に手間取りにくいとされています。
選ぶときは、液晶表示が大きく屋外でも見やすいかどうか、ボタン操作が分かりやすいかどうかを確認しておくとよいでしょう。試合中はプレーを見ながら瞬時に操作する必要があるため、多機能すぎて操作が複雑なモデルよりも、必要な機能に絞られた見やすいモデルのほうが結果的に使いやすいと感じる人も多いようです。
なお、雨天時の試合を担当する可能性がある人は、防水性能も確認しておくと安心です。10気圧防水など、日常生活だけでなく多少濡れても問題ない設計になっているモデルを選んでおけば、天候を気にせず着用できます。腕時計を用意するのが難しい場合はスマートフォンのストップウォッチ機能で代用している審判の方もいますが、試合中に操作しやすい位置に置いておく工夫が必要になります。
ロスタイムの考え方についても簡単に触れておきます。選手の負傷対応や交代、再開の遅れなどで消費した時間を、前半・後半それぞれの終了間際に主審の判断で加算するのが一般的な流れです。経過時間を時計で把握できていれば、大まかな目安として何分程度のロスタイムが必要かを判断しやすくなります。秒単位の正確さを求められる場面は少ないため、まずは「だいたいの目安をつかめる」道具を用意しておけば十分です。
審判用の腕時計は、試合以外の場面でも普段使いの時計として活用できるモデルが多いのも利点です。シンプルなデザインのものを選んでおけば、審判を担当する日以外にも普段づかいしやすく、購入したものを無駄なく活用できます。
審判用品を選ぶときの3ステップ
ここまで紹介してきた内容を踏まえて、実際に審判用品を揃える手順を3つのステップに整理しました。何を優先して揃えればいいか迷ったときは、この順番で考えてみてください。焦ってすべてを一度に揃える必要はありません。
特に初めて審判用品を揃える場合は、必要なものが多く感じられて身構えてしまうかもしれません。ですが実際には、1回の試合を乗り切るだけであれば、ホイッスルとカードのように数千円程度で揃えられるものがほとんどです。まずは目の前の試合に必要な最低限のものから揃え、審判を担当する頻度が増えてきたら少しずつ買い足していくという考え方で問題ありません。
- 1自分が主審と副審のどちらを担当することが多いかを確認する。主審であればホイッスル・カード・時間管理用品を優先し、副審であればフラッグを優先して揃えると無駄がありません。両方を担当する可能性がある場合は、優先順位をつけつつ少しずつ揃えていく形でも十分です。
- 2大会やリーグに用具の指定があるかどうかを、事前に主催者や所属チームに確認する。指定がなければ、この記事で紹介したような市販の一般的な審判用品で問題なく対応できます。
- 3価格だけで選ばず、レビュー件数や評価も参考にしながら候補を絞り込む。審判用品は選手用の道具に比べて情報が少なく、実際に使った人の感想が判断材料として貴重です。特に初めて購入する場合は、レビューが一定数ある商品を選んでおくと安心です。
まずは最低限のセットから
審判用品をすべて完璧に揃えようとすると、意外と費用がかさみます。特にたまに審判を頼まれる程度であれば、まずはホイッスルとカードセットなど最低限のものから揃え、副審や本格的な時間管理が必要になったタイミングでフラッグや腕時計を買い足していく、という順番でも十分に対応できます。
試合当日に持っていきたい持ち物リスト
審判用品以外にも、試合当日に持っていくと安心なものがいくつかあります。忘れ物をして試合開始が遅れてしまうと選手やチームに迷惑がかかってしまうため、前日までに一度リストで確認しておくことをおすすめします。
特に重要なのが、審判であることが分かる服装です。選手のユニフォームと同じ、または似た色の服を着ていると、遠目には見分けがつきにくくなります。無地の黒や、審判用として販売されているウェアを用意しておくと、選手や観客からも見分けやすくなります。
また、審判を担当する日は、選手として試合に出るとき以上に長時間ピッチに立ち続けることになります。水分補給用の飲み物や、日差しの強い季節であれば帽子や日焼け止めなど、体調管理に関わる持ち物も忘れずに準備しておくと安心です。特に夏場の炎天下での審判は体力を消耗しやすいため、無理のない範囲で水分補給の時間を取りながら進めることも大切にしてください。
忘れ物を防ぐために、試合前日に一度すべての道具をバッグに入れてチェックしておくと安心です。特に自宅から離れた会場まで移動する場合、当日忘れ物に気づいても取りに戻る時間はほとんどありません。事前のひと手間が、当日の落ち着いた進行につながります。
■ 審判用品一式
ホイッスル(予備を含めて2本あると安心)、警告・退場カード、トスコイン、腕時計またはストップウォッチ、副審を担当する場合はフラッグ
■ 記録用の道具
選手交代や得点、警告の内容を控えておくためのメモ用紙とペン。スマートフォンのメモ機能で代用する人もいますが、雨天時は紙のほうが扱いやすい場合もあります
■ 服装
両チームのユニフォームと色がかぶらない、審判と分かりやすい服装。天候に応じたレインウェアや防寒着
■ その他
会場までの交通手段や集合時間の確認、飲み物、応急処置用の絆創膏など
よくある失敗と気をつけたいこと
最後に、初めて審判を担当する人が陥りやすい失敗や、事前に知っておくと安心なポイントをまとめておきます。
よくある失敗の一つが、道具を試合直前になって初めて使うことです。ホイッスルの吹き方やフラッグの振り方は、実際にやってみると思ったより力加減が難しいと感じることがあります。可能であれば、試合の数日前に一度自宅や公園で軽く練習しておくと、当日の動きに余裕が生まれます。
もう一つは、判定基準を大会前に確認していないことです。草サッカーや少年サッカーの大会では、公式のルールを一部簡略化した独自ルール(オフサイドの適用有無、スライディングの可否など)を採用していることも珍しくありません。試合前に主催者やチームの代表者にルールを確認しておくと、判定に迷う場面を減らせます。
審判用品はいずれも消耗品としての側面があります。ホイッスルの紐は劣化して切れることがありますし、カードは角がすり減ったり色あせたりすることもあります。定期的に状態を確認し、傷みが目立ってきたら早めに買い替えておくと、試合当日に壊れていて焦るという事態を避けやすくなります。
最後に、審判を引き受けたこと自体を前向きに捉えてみてください。審判の視点でサッカーを見ると、選手としてプレーしているときとは違った角度でゲームの流れが見えてくることがあります。ルールへの理解が深まったり、選手の動きをより広い視野で観察できるようになったりと、審判の経験がその後の自分のプレーに良い影響を与えたと話す人も少なくありません。
一人で抱え込まなくても大丈夫
初めての審判は誰でも緊張するものです。判定に迷った場面があっても、副審や周囲のチームスタッフに相談しながら進めて問題ありません。草サッカーや少年サッカーの現場では、選手・保護者・審判が協力しながら試合を成立させるという雰囲気であることがほとんどです。完璧を目指すよりも、まずは試合を楽しく成立させることを優先してみてください。
よくある質問
Q主審用と副審用で必要な道具は違いますか?
A大きく違います。主審はホイッスル・警告カード・トスコイン・時間管理用品など複数の道具が必要になる一方、副審は基本的にアシスタントレフェリーフラッグが中心です。自分がどちらを担当する機会が多いかを先に確認してから道具を揃えると、無駄な買い物を減らせます。
Qホイッスルはどんな基準で選べばいいですか?
Aサッカー専用にチューニングされた、屋外でも音が通りやすいとされるモデルを選ぶのが基本です。周波数などのスペックだけで判断しにくい場合は、レビューで「音が大きい」「吹きやすい」といった評価が多いかどうかも参考になります。ロープや調節リングが付属しているかどうかも確認しておくと安心です。
Q警告カードのケースは必ず必要ですか?
A必須ではありませんが、あると試合中にカードをスムーズに取り出せて便利です。単品のカードよりも、カードとケース、トスコインがまとめて手に入るセット商品を選ぶと、買い忘れを防ぎやすくなります。
Q副審用フラッグはどんな色を選べばいいですか?
Aオレンジや黄色など、遠くからでも視認しやすい色が主流で、市販されているモデルの多くもこうした配色になっています。見た目の好みよりも、選手や観客から旗の動きがはっきり見えることを優先して選ぶのがおすすめです。
Q審判用の腕時計は普通の腕時計でも代用できますか?
Aストップウォッチ機能さえあれば、普通の腕時計でも試合時間の計測自体は可能です。ただし、審判用として販売されているレフェリーウォッチは、試合時間と経過時間を同時に表示できるなど、ロスタイムの計算がしやすい機能を備えていることが多く、頻繁に審判を担当する人にとっては使い勝手が良いとされています。
Q草サッカーでも公式の審判用品を揃える必要がありますか?
AJFA公認審判員が担当する公式戦のような厳密な規定は、草サッカーや練習試合にはないことがほとんどです。この記事で紹介したような市販のサッカー用審判用品を用意しておけば、実用上困ることはあまりありません。大会によっては用具の指定がある場合もあるため、心配な場合は事前に主催者へ確認しておくと安心です。
Q審判用品一式を揃える予算はどれくらいですか?
Aホイッスルとカードセットの基本装備であれば、合計で5,000円前後から揃えられます。副審用のフラッグや本格的なレフェリーウォッチまで含めると、1万数千円程度が目安になります。頻度が少ないうちは最低限のものから揃え、必要に応じて買い足していく方法でも十分対応できます。
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