サークルや草サッカーチーム、フットサル教室などで「まずは自分のウェアとスパイクを用意してください」と言われたとき、レディース向けの売り場やサイズ展開の少なさに戸惑った経験はないでしょうか。メンズコーナーに比べてサッカー専用のレディース商品は数が限られており、サイズ表記も「これは自分に合うのか」が分かりにくいものが多いのが実情です。結果として「とりあえず大きめのメンズサイズを選ぶ」「よく分からないままなんとなく選ぶ」ということになりがちで、実際に着てみたら袖が長すぎた、スパイクがゆるくて踏ん張れなかった、という声も珍しくありません。この記事では、サッカー用品におけるレディースサイズの考え方、ウェアとスパイクそれぞれのサイズの見極め方、体格やプレーの頻度に応じた選び方の目安を、専門用語をかみ砕きながら順番に整理していきます。最後には、実際に候補になりやすい4点も紹介します。
この記事でわかること
- 女性向けサッカー用品選びが「なんとなく」になりやすい理由
- そもそも「レディースサイズ」とは何を指すのか
- ウェアのサイズ選び方 — 3ステップで絞り込む
- スパイクのサイズと「捨て寸」の測り方
- 体格・プレーの頻度別に見る選び方の目安
- 素材・機能面でチェックしておきたいポイント
最終更新:
女性向けサッカー用品のおすすめ4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらを使えば必ずプレーが上達する、という話ではありません。いずれも商品ページ上でメンズ・レディース対応、またはレディース向けとして案内されているものを中心に、スパイク2点・ウェア上下2点を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、在庫状況やカラー展開は変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・サイズ・在庫を確認してください。
4点を並べると、スパイク2点は「幅」と「サイズ展開の下限」で役割が分かれているのが分かります。アシックスは24.0cmからのワイド設計で足幅に不安がある人向け、ミズノは22.0cmからの細かいサイズ展開で足が小さめの人向けという位置づけです。どちらも人工皮革アッパーのユニセックスモデルですが、価格帯は7,689円と12,320円で差があり、素材やインソールの仕様にもグレードの違いが表れています。
ウェアの2点は、同じPUMA INDIVIDUAL BLAZEシリーズのシャツとショーツで、上下セットとして揃えやすいのが特徴です。単品それぞれ3,000円前後と手頃な価格帯で、まずウェアを一式揃えたい人の入り口として選びやすい組み合わせと言えます。
どれを優先するかは、これまでのサッカー経験や、今の自分がどこで困っているかによって変わります。足幅にゆとりが欲しいならアシックス、足が小さくて選択肢に悩んできたならミズノ、まずはウェアから揃えたいならPUMAのシャツとショーツ、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・サイズ在庫は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
また、今回はいずれもメンズ・レディース対応のユニセックスモデルを中心に選びましたが、これはレディース専用モデルが劣っているという意味ではなく、単純に選択肢の絶対数として、ユニセックス表記のモデルのほうが探しやすい傾向にあるためです。レディース専用モデルを見かけた場合は、そちらも比較対象に加えてみてください。
なお、スパイクは固定式スタッド(HG・FG)を前提としたモデルを紹介していますが、フットサル中心にプレーする人は、体育館用のインドアシューズや人工芝用のTFタイプが必要になる場合があります。所属するチームやよく利用する施設のグラウンド・コートの種類を確認したうえで、対応するタイプのシューズを選ぶようにしてください。同じブランド・同じシリーズでも、グラウンドタイプによって型番が分かれていることが多いため、購入前に商品名や商品ページの記載を確認する習慣をつけておくと安心です。
■ スペック比較表
| 商品 | アシックス(ASICS)DS LIGHT ADVANCE… | プーマ(PUMA)INDIVIDUAL BLAZE SS… | プーマ(PUMA)INDIVIDUAL BLAZE ショ… | ミズノ(MIZUNO)モナルシーダ ネオ 3 PRO P… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 7,689円 | 2,990円 | 2,480円 | 12,320円 |
| サイズ展開 | 24.0〜29.0cm(0.5cm刻み) | S/M/L/XL | S/M/L/XL | 22.0〜30.0cm(0.5cm刻み) |
| 幅 | ワイド(3E相当) | — | — | 2E相当 |
| 対応グラウンド | 天然芝/人工芝/土 | — | — | 天然芝/土/人工芝 |
| アッパー素材 | 人工皮革(マイクロファイバー)/合成樹脂 | — | — | 人工皮革(マイクロファイバー)/人工皮革 |
| アウトソール | 合成底 | — | — | — |
| 原産国 | ベトナム製 | — | — | ベトナム製 |
| 素材 | — | ポリエステル100%(本体・裏地とも) | インサート・シェル・ポケットバッグともにポリエステル100% | — |
| 仕様 | — | フラットシーム構造、ゆとりのあるシルエット | — | — |
| メーカー希望小売価格 | — | 掲載時点で確認できず(特価表示あり) | — | — |
| メーカー希望価格 | — | — | 3,850円(税込) | — |
| 質量 | — | — | — | 約195g(27.0cm片方、目安) |
| インソール | — | — | — | ゼログライドライトカップインソール(取り外し可) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
女性向けサッカー用品選びが「なんとなく」になりやすい理由
サークルや草サッカー、フットサルチームに入ると、ユニフォームとは別に、練習用のウェアやスパイクを自分で用意する場面が出てきます。ですがいざ探してみると、メンズ向けの商品に比べてレディース向けの選択肢は明らかに少なく、どれを選べばいいのか迷ってしまう人は多いはずです。
サッカー用品は歴史的に男性競技人口を前提に作られてきた経緯があり、ウェアもスパイクも「メンズサイズがベース、レディースは展開があれば追加される」という構造になっている商品が今も少なくありません。そのため、レディース向けとして単独で企画された商品よりも、ユニセックス表記でメンズ・レディース両方に対応するモデルのほうが選択肢としては豊富、というのが実際のところです。
この構造を知らずに「レディース」という言葉だけで探してしまうと、該当する商品数が少なく感じられ、「自分に合うものがない」と感じてしまうことがあります。ですが実際には、ユニセックス表記のモデルの中にも、サイズ展開が広く女性の体格に合わせやすいものは数多くあります。レディース限定で探すのではなく、サイズ展開や幅の表記まで含めて確認する視点を持つことが、選択肢を広げる第一歩になります。
また、初めてサッカー用品を自分で選ぶ場合、店頭で試着できる環境が身近にないという人も多いでしょう。ネット通販が主な選択肢になっている人ほど、商品ページに書かれたサイズ表記や素材の情報を正しく読み取る力が求められます。この記事では、そうした情報をどう読み解けばいいかを、できるだけ具体的に説明していきます。
なお、この記事で扱うのは主に11人制・8人制サッカーやフットサルの練習・試合で使う一般的なウェアとスパイクです。ゴールキーパー専用グローブや防寒ウェアなど、より専門的な用品については、また別の考え方が必要になる部分もあるため、必要に応じて専門の商品ページや店舗スタッフに確認することをおすすめします。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については「〜とされる」「〜しやすい傾向がある」という表現にとどめています。体格やプレースタイルとの相性には個人差が大きく、断定できるものではないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前に実店舗での試着やサイズ確認をおすすめします。
そもそも「レディースサイズ」とは何を指すのか
サッカー用品の商品ページを見ていると、「レディース」「ユニセックス」「メンズ・レディース対応」など、表記の仕方がまちまちであることに気づきます。まずはこの表記の違いが何を意味しているのかを整理しておきましょう。
ウェアの場合、「レディースサイズ」と明記されている商品は、女性の体型を想定して作られたパターンで、バストやウエスト周りにゆとりを持たせず、シルエットをやや細身に仕上げていることが多いとされています。一方、「メンズ・レディース対応」「ユニセックス」と表記されたウェアは、基本的にメンズ体型をベースにしたサイズ展開で、レディースが着る場合はワンサイズからツーサイズ小さめを選ぶのが一般的な目安とされています。同じ「Mサイズ」でも、レディース専用パターンとユニセックスパターンでは着丈や身幅がかなり異なることがあるため、サイズ表記だけで比較しないよう注意が必要です。
スパイクについても同様の事情があります。冒頭で触れたとおり、サッカースパイクは女性専用モデル自体があまり多く販売されておらず、多くの場合「メンズ・レディース」と表記されたユニセックスモデルの中から、自分の足のサイズに合うものを探すことになります。幸い、シューズはウェアと違って足のサイズ(cm表記)で選べるため、レディース・メンズという区分よりも、「自分の足のサイズがそのモデルのサイズ展開に含まれているか」を確認するほうが実用的な選び方になります。
こうした事情を踏まえると、レディース向けサッカー用品を探すときのコツは、「レディース」という表記の有無だけにこだわりすぎないことだと言えます。サイズ展開の幅、実際の着丈・身幅、シューズであれば対応する足のサイズ範囲まで確認したうえで、自分の体格に合うかどうかを総合的に判断する視点が大切です。
海外のサッカー用品メーカーでは、そもそも「メンズ」「レディース」という区分けをせず、「ユニセックス」を基本にサイズ展開だけを細かく用意する、という考え方を採用しているブランドも増えてきています。国内の通販サイトでは、そうした海外ブランドの商品が「メンズ表記」のまま並んでいることもあり、レディースという言葉で検索するとかえって見つけにくくなっているケースもあります。性別の表記に縛られず、サイズ表と実際の寸法を基準に探す姿勢を持っておくと、思わぬ掘り出し物に出会えることもあります。
ウェアのサイズ選び方 — 3ステップで絞り込む
ウェア選びで失敗しやすいのは、普段の洋服と同じ感覚でサイズを選んでしまうケースです。スポーツウェアは動きやすさを前提にした作りになっているため、普段着とは異なる基準で見る必要があります。ここでは3つのステップに分けて整理します。
この3ステップは、シャツやパンツだけでなく、ウィンドブレーカーやピステといった上に羽織るタイプのウェアを選ぶときにも応用できます。とくに防寒着は普段着感覚でワンサイズ大きめを選びがちですが、練習前後の待ち時間だけでなく、アップの時間帯に羽織ったまま動くこともあるため、極端に大きすぎるサイズは避けたほうが無難です。
また、初めてチームやスクールに入る場合、指定のユニフォームサイズがそのままウェア全般のサイズ感の目安になることもあります。ユニフォームのサイズ感を基準に、練習用ウェアのサイズを決めるという順番で選んでいくと、比較検討がしやすくなるでしょう。
トップスとボトムスをセットで購入するときは、上下で同じアルファベット表記のサイズに揃えたくなりますが、必ずしもそれが正解とは限りません。ブランドによってはトップスとボトムスで型紙の基準が異なり、同じ「M」でもボトムスだけウエストがきつく感じられることもあります。可能であれば上下を別々に採寸し、それぞれで最適なサイズを選ぶという意識を持っておくと、後悔の少ない買い物につながります。
ネット通販でウェアを選ぶ際は、商品ページに掲載されているモデル着用画像も参考になります。多くのショップでは「モデル身長〇〇cm・着用サイズS」のように具体的な数値が併記されているため、自分の身長や体格に近いモデルの着用感を参考にすると、サイズ表の数字だけでは分かりにくいシルエットのイメージをつかみやすくなります。レビュー欄に体格や普段のサイズを添えたコメントが載っていることもあるため、購入前に目を通しておくと失敗を減らせます。
- 1手持ちの服の実寸を測る。ウエストやバストの実寸をあらかじめメジャーで測っておき、商品ページのサイズ表(cm表記)と照らし合わせます。アルファベット表記(S/M/L)だけを見て選ぶと、ブランドごとの誤差に気づきにくいため、できる限り実寸のcm表記で比較するのがおすすめです。
- 2商品がレディース専用パターンかユニセックスパターンかを確認する。レディース専用と明記されていればそのままの表記を目安にし、メンズ・レディース対応やユニセックスと書かれている場合は、普段のレディースサイズよりワンサイズ〜ツーサイズ小さめを検討します。特に上下セットで揃える場合は、トップスとボトムスで必要なサイズ感が変わることもあるため、それぞれ別に確認しておくと安心です。
- 3プレーの内容に合わせて余裕分を調整する。ボールを蹴る、走る、ジャンプするといった動作が多いスポーツなので、ぴったりすぎるサイズよりも、多少の可動域を確保できるサイズを選ぶほうが動きやすいとされています。ただし、大きすぎるとユニフォームの下に着たときにもたついたり、裾を踏んでしまったりすることもあるため、あくまで「動きを妨げない程度の余裕」を意識してください。
スパイクのサイズと「捨て寸」の測り方
スパイク選びでもっとも重要なのがサイズです。足のサイズをただ測るだけでなく、「捨て寸」と呼ばれるつま先側のわずかな余裕をどう見極めるかが、フィット感を大きく左右します。
捨て寸とは、かかとをスパイクの内側にしっかり合わせたときに、つま先側にできるわずかな隙間のことです。目安として、実寸に対して0.5〜1cm前後の余裕を持たせるとジャストサイズになりやすいとされています。捨て寸がまったくないと窮屈で踏ん張りにくく、逆に大きすぎると靴の中で足が動いてしまい、スピードを出したときにブレやすくなるといわれています。
サイズ確認の際は、必ず立った状態で行うことが大切です。座っているときと立って体重をかけたときとでは、足の形や厚みが微妙に変わるため、座ったままの感覚でサイズを決めてしまうと、実際にプレーしたときに「思っていたのと違う」と感じることがあります。可能であれば、つま先とかかとの部分を両手で軽く挟むように押し、指の関節が曲がる位置(屈曲部)でスパイクも同じように曲がるかどうかも確認してみてください。
また、購入時間帯にも注意が必要です。夕方は日中の活動で足がむくみやすく、朝に測ったサイズよりもきつく感じることがあります。試着や採寸は、できれば普段練習する時間帯に近いタイミングで行うのが理想ですが、難しい場合は朝と夕方の両方で確認しておくと、サイズのブレを把握しやすくなります。
靴下の厚みによってもフィット感は変わります。試着の際は、実際に練習で使う靴下と近い厚みのものを履いて確認するのが確実です。薄手の靴下でぴったりだったサイズが、厚手のソックスを合わせるとつま先が窮屈に感じられることもあるため、普段どのタイプの靴下を履く予定かも、あらかじめ考えておくとよいでしょう。左右の足でサイズがわずかに異なる人も珍しくないため、必ず両足とも試着し、大きい方の足に合わせて選ぶことも忘れないでください。
「足の小さい人向け」のサイズ展開を確認する
一般的なユニセックスモデルのサイズ展開は24.0cm前後から始まるものが多く、それより小さい足の人は選択肢が限られがちです。22.0cmや23.0cmからサイズ展開されているモデルもあるため、足が小さめの人は「サイズ展開の下限が何cmからか」を商品ページで必ず確認することをおすすめします。
体格・プレーの頻度別に見る選び方の目安
ここまでの内容を踏まえて、自分がどのタイプに近いかを先に決めておくと、数ある商品の中から候補を絞り込みやすくなります。すべての人にきれいに当てはまるわけではありませんが、選び方の大まかな指針として使ってください。
自分がどのタイプに近いかは、一つに決めきれない場合もあります。例えば「久しぶりに再開したけれど、チームには本格的に所属している」というように、複数のタイプにまたがることも珍しくありません。その場合は、予算やサイズの融通が利きやすい方を優先して選び、実際にプレーしながら次に買い替えるときの基準を見つけていくつもりで進めるとよいでしょう。
■ これから道具を一式揃える人
サッカー自体が久しぶり、あるいは初めてという人は、価格を抑えたユニセックスのエントリーモデルから試すのが無難です。ウェアは上下セットで展開されている商品を選ぶと、色味やサイズ感を揃えやすく、迷う時間を減らせます。スパイクも、まずは天然芝・土用の標準的なグラウンドタイプから検討するとよいでしょう。
■ 部活動やクラブチームで本格的に取り組む人
練習頻度が高く、体への負担も大きくなりやすいため、足幅や捨て寸をより慎重に確認したいタイプです。ワイド設計のスパイクや、サイズ展開が細かいモデルを優先して検討すると、フィット感の面で失敗しにくくなります。ウェアも、速乾性や縫い目の当たりにくさをうたったモデルを選ぶと、長時間の練習でも快適に過ごしやすいとされています。
■ フットサルや草サッカーを楽しみたい人
プレー頻度がそれほど高くない場合は、初期費用を抑えつつ、普段のトレーニングウェアと兼用できるデザインを選ぶという考え方もあります。ただしスパイクについては、フットサル用(インドア用)とサッカー用(HG・FG等)で靴底の作りが異なるため、プレーする環境に合わせて選ぶことが大切です。
素材・機能面でチェックしておきたいポイント
サイズが合っていることを前提に、次に見ておきたいのが素材と機能面です。ここを押さえておくと、着心地や耐久性の面でも失敗しにくくなります。
ウェアの多くはポリエステル100%、あるいはポリエステルを主体とした素材で作られています。ポリエステルは吸汗速乾性に優れ、汗をかいてもべたつきにくく乾きやすいとされる素材で、練習用・試合用問わずサッカーウェアの定番として広く使われています。商品ページに「速乾」「ドライ」といった表記がある場合、多くはこのポリエステル素材の特性を指しています。
近年は「フラットシーム」と呼ばれる縫製方法を採用したウェアも増えています。これは縫い目部分を平らに仕上げる技術で、肌への当たりを抑え、擦れによる不快感を軽減する狙いがあるとされています。長時間の練習や試合で肌が擦れやすいと感じたことがある人は、こうした仕様のウェアを候補に入れてみるとよいでしょう。
スパイクのアッパー素材は、「人工皮革(合成皮革)」が中心です。人工皮革は型崩れしにくく、雨や汗による劣化にも比較的強いとされ、価格も抑えやすいことから、エントリーモデルから上位モデルまで幅広く採用されています。天然皮革に比べて足になじむまでの時間が短いとされる製品も多く、初めての1足としても選びやすい素材です。
幅(ワイズ)表記にも触れておきます。「2E」「3E(ワイド)」といった表記は、足の甲や横幅の余裕を示すもので、数字やアルファベットが大きいほど幅広に作られている傾向があります。足の横幅に窮屈さを感じたことがある人は、通常モデルとワイドモデルの両方を見比べておくと、選択肢が広がります。
重量についても軽く触れておきます。スパイクは片足あたり150〜250g程度(目安)のものが多く、軽量なモデルほど振り出しやすく、スピードに乗りやすいとされています。ただし軽さだけを優先すると、耐久性やクッション性が犠牲になっている場合もあるため、初めての1足であれば極端な軽量モデルより、標準的な重量のモデルから試すほうが無難です。慣れてきてから、プレースタイルに合わせて軽量モデルを検討するという順番でも遅くはありません。
サイズが合わない・体型が変わったと感じたときの買い替えの目安
せっかく選んだウェアやスパイクも、使っているうちに「なんとなく合わなくなってきた」と感じることがあります。ここでは、買い替えを検討したほうがよいサインをいくつか挙げておきます。
スパイクの場合、履いたときにつま先が当たって痛みを感じる、逆に靴の中で足が動いてしまい踏ん張りが効かないと感じるようになったら、サイズが合わなくなってきているサインかもしれません。運動を続けることで足のサイズや形がわずかに変化することもあるため、「以前は合っていたから」という理由だけで使い続けず、違和感を覚えたタイミングで見直すことをおすすめします。
ウェアについても、体型の変化だけでなく、洗濯を繰り返すことで生地が伸びたり縮んだりすることがあります。特にポリエステル素材は型崩れしにくいとされていますが、それでも使用頻度が高いウェアは徐々にフィット感が変わっていくものです。動きにくさや窮屈さを感じたら、買い替えを検討するタイミングと考えてよいでしょう。
目安として、週1〜2回程度の練習頻度であれば、ウェアは1〜2年、スパイクは半年〜1年程度で状態を見直す人が多いとされていますが、これはあくまで一般的な目安です。練習量やプレーの強度によって大きく前後するため、定期的に自分の足や体型の変化を確認する習慣をつけておくほうが、数字の目安よりも確実です。
体格の変化は大人になってからも起こり得ます。運動量が増えたことで体つきが変わったり、逆にしばらくプレーから離れていた期間を経て体型が変化していたりすることもあるでしょう。「以前使っていたサイズだから」と思い込まず、久しぶりに道具を新調するタイミングでは、改めて実寸を測り直すことをおすすめします。特にスパイクは、店舗によっては簡易的な足型計測サービスを提供していることもあるため、機会があれば活用してみるとよいでしょう。
「もったいないから」で無理に使い続けない
購入したばかりのウェアやスパイクを「まだ使えるから」という理由で、サイズが合わなくなっても使い続けてしまう人は少なくありません。ですが、合わない道具を使い続けることは、パフォーマンスだけでなくケガのリスクにも関わります。違和感を覚えたら、無理をせず見直すことをおすすめします。
お下がり・中古との付き合い方
フリマアプリや中古スポーツ用品店で、状態の良いウェアやスパイクを見かけることもあると思います。初めての1着・1足として中古を選ぶこと自体は、決して悪い選択ではありません。ただし、いくつか確認しておきたいポイントがあります。
スパイクの中古品では、アウトソール(靴底)のスタッドの減り具合をよく確認してください。見た目には分かりにくくても、スタッドが摩耗していると、グリップ力が落ちて滑りやすくなっている場合があります。また、アッパー素材にヒビや剥がれがないか、インソールに極端なへたりがないかも、写真だけでなく可能であれば実物で確認してから購入するのが安心です。
ウェアの中古品については、生地の伸び具合や毛玉、洗濯表示どおりに手入れされてきたかどうかが状態を左右します。特にストレッチ性が求められるウェアは、繰り返しの着用でフィット感が変わっていることもあるため、届いてから一度試着し、動きに問題がないかを確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
一方で、中古を選ぶメリットもはっきりしています。まだサッカーやフットサルを続けるかどうか分からない段階で、いきなり高額な新品を買うのに抵抗がある人には、中古から試してみるという選択肢も十分に合理的です。合うサイズやブランドの傾向が分かってきてから、新品の1着・1足に投資するという順番でも遅くはありません。
チームメイトや友人からのお下がりも、選択肢の一つとして考えられます。ただし、他人の足の形やプレースタイルの癖がスパイクの内側についていることもあり、必ずしも自分の足に合うとは限りません。試着してみて明らかな違和感がある場合は、無理に使い続けず、別のものを検討する判断も大切です。お下がりで様子を見つつ、本格的に続けると決まったタイミングで自分に合う新品を選ぶ、という段階的な進め方も現実的な選択肢と言えるでしょう。
買ったあとに気をつけたいお手入れ
ウェアもスパイクも、買って終わりではなく、使っていくうちに手入れが必要になる道具です。長く快適に使うために気をつけたいポイントを挙げておきます。
スパイクは使用後、泥や汚れをできるだけその日のうちに落としておくことをおすすめします。泥がついたまま放置すると、アッパー素材の劣化が早まったり、乾いた泥が生地に固着して手入れがしにくくなったりすることがあります。硬いブラシではなく、やわらかいブラシや布で汚れを落とし、直射日光を避けて自然乾燥させるのが基本です。
保管場所にも気を配りたいところです。夏場の車内や、直射日光が当たる場所に長時間置いておくと、アッパー素材やソールの樹脂が劣化しやすくなるといわれています。専用のシューズケースに入れて、風通しのよい場所で保管する習慣をつけておくと、スパイクを長持ちさせやすくなります。
ウェアについては、洗濯表示に従って洗うことが基本ですが、ポリエステル素材は乾燥機の熱で縮んだり、他の衣類との摩擦で毛玉ができたりすることがあるため、できれば陰干しでの自然乾燥がおすすめです。汗をかいたまま長時間放置すると、ニオイや色あせの原因にもなるため、練習後はできるだけ早めに洗濯するよう心がけてください。
こうした細かなお手入れは、道具そのものの性能とは別の話に思えるかもしれません。ですが、道具を大事に使う習慣は、結果的に「今のサイズが合っているか、合っていないか」を自分で判断しやすくすることにもつながります。汚れや傷みの原因が道具本体にあるのか、それとも本当にサイズが合わなくなってきたのかを切り分けられるようになると、次に買い替えるときの判断もしやすくなるはずです。
最後に、道具への愛着という面にも少しだけ触れておきます。自分の足に合ったスパイクで思うようにボールを蹴れたときや、動きやすいウェアでのびのびとプレーできたときの感覚は、単なる道具選びを超えた満足感につながります。サイズや機能面での知識を身につけることは、単に失敗を避けるためだけでなく、サッカーそのものをより楽しむための土台づくりでもあります。この記事が、そのための一助になれば幸いです。
よくある質問
Qサッカーウェアは必ずレディースサイズを選んだ方がいいですか?
A必須ではありません。レディース専用パターンのウェアはシルエットが女性の体型に合わせて作られている一方、メンズ・レディース対応のユニセックスモデルも多く販売されています。ユニセックスモデルを選ぶ場合は、普段のレディースサイズよりワンサイズ〜ツーサイズ小さめを目安に検討すると、体型に近いフィット感を得やすいとされています。
Qサッカースパイクにレディース専用モデルは少ないと聞きましたが本当ですか?
Aその傾向は実際にあります。サッカースパイクは男性競技人口を前提に発展してきた経緯があり、レディース専用として企画されたモデルは、メンズ・ユニセックスモデルに比べると数が限られています。そのため、多くの場合はメンズ・レディース対応のユニセックスモデルの中から、自分の足のサイズや幅に合うものを探すことになります。
Qスパイクのサイズはどのくらい余裕を持たせて選べばいいですか?
A目安として、実寸に対して0.5〜1cm前後の余裕(捨て寸)を持たせるとジャストサイズになりやすいとされています。捨て寸が少なすぎると窮屈で踏ん張りにくく、多すぎると靴の中で足が動いてしまいます。立った状態で試着し、つま先の余裕を確認することをおすすめします。
Qワイド(3E)モデルと通常(2E)モデルはどちらを選べばいいですか?
A足の横幅に窮屈さを感じたことがある人はワイドモデルを、特に不満がなければ通常モデルから試すのが無難です。同じサイズ(cm表記)でも、幅の表記によって実際のフィット感はかなり変わるため、可能であれば両方の幅を試着し、自分に合う方を選ぶことをおすすめします。
Q中古やお下がりのスパイク・ウェアは選択肢として有りですか?
A選択肢として十分にありです。まだ続けるかどうか分からない段階で高額な新品を買うのに抵抗がある人には、中古から試してコストを抑える方法も合理的です。ただしスパイクはスタッドの摩耗やアッパーの傷み、ウェアは生地の伸びや毛玉の有無を、購入前によく確認してください。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aエントリークラスのスパイクであれば7,000〜8,000円程度、プラクティスシャツ・ショーツは1点あたり2,500〜3,000円程度が目安です。サイズ展開が細かいミドルグレードのスパイクになると1万円台になることもあります。最初の1式であれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、サイズが合うことを優先して選ぶのがおすすめです。
Q練習用と試合用でウェアを分ける必要はありますか?
A所属するチームやスクールにユニフォームの指定がある場合は、試合はそちらを着用し、練習用に別途プラクティスウェアを用意するのが一般的です。個人での草サッカーやフットサルであれば、必ずしも分ける必要はなく、動きやすく速乾性のあるウェアであれば練習・試合を兼用しても問題ありません。
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