梅雨の時期や急な夕立の日、テニススクールや部活の練習に向かう途中で雨に降られて困った経験はないでしょうか。折りたたみ傘だけでは荷物やラケットバッグまでは守り切れず、練習着が湿ったまま更衣室に着いてしまったり、屋根のない駐輪場で自転車から着替えまでの短い時間にすっかり濡れてしまったりと、地味に消耗する場面は意外と多いものです。この記事で扱うのは「雨の中でプレーを続けるための装備」ではありません。雨天時のコートは滑りやすく、屋外コートでは雷のリスクもあるため、練習や試合は中止になるのが基本です。ここで紹介するのは、コートへの行き帰りや、雨天中止の判断が出るまでの待ち時間、練習前後の移動時間に、体と荷物を濡らさないための「移動用・待機用のレインウェア」です。耐水圧や透湿性といった聞き慣れない数値の読み方から、タイプ別の選び方、実際に候補になりやすい4点まで、順番に整理していきます。
この記事でわかること
- 雨の日のテニス、地味に困るのは「移動」と「待ち時間」
- この記事は「雨の中でプレーする」ための記事ではありません
- レインウェア選びで見るべき3つの数値 — 耐水圧・透湿性・撥水
- 上下セット・ポンチョ・パンツ単体 — どのタイプが自分に合う?
- サイズ・収納性・お手入れのしやすさも確認しておきたい
- 季節によって変わる雨対策 — 梅雨・夏のゲリラ豪雨・台風シーズン
最終更新:
テニスの行き帰り・待ち時間に使えるレインウェア4選
ここからは実際の候補です。この記事の趣旨に沿って、雨の中でプレーを続けるための機能ではなく、コートまでの移動や待ち時間に体・荷物を濡らさないための実用性を基準に、上下セット2点・パンツ単体1点・レインハット1点を選びました。価格・仕様は記事作成時点の商品ページに基づく参考情報で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・サイズを確認してください。特定のスポーツ用品店の商品に偏らないよう、複数の販売店・複数のブランドから、実際に販売されている製品を選定しています。
4点を並べると、価格と役割がはっきり分かれているのが分かります。ヨネックスはブランドの安心感を重視した上下セット、ダンロップ スリクソンは機能の細かさと動きやすさを重視した上下セット、マックは費用を抑えたいときのパンツ単体、ブリヂストンゴルフは頭部の対策を追加したいときのレインハットという位置づけです。
まず上下セットを1着用意したいなら1〜2番目、すでにジャケットがあってパンツだけ足したいなら3番目、上下は持っていて頭部の対策を足したいなら4番目、という選び方をすると迷いにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
なお、ダンロップ スリクソンとブリヂストンゴルフの2点はゴルフ用品として販売されているモデルです。テニス専用に作られたものではありませんが、耐水圧・透湿性といった機能面はテニスの行き帰りでも十分に活用できる内容のため、この記事では候補に含めています。ブランドの見た目にこだわりがある場合は、ヨネックスのようなテニス・バドミントン用品ブランドのモデルから探すのも一つの方法です。
予算を抑えたい場合の組み合わせ方も紹介しておきます。たとえば、まずマックのレインパンツ(2,299円)だけを購入し、上半身は手持ちのウインドブレーカーで代用するという始め方であれば、5,000円以内で最低限の雨対策を整えることができます。使ってみて物足りなさを感じたら、そのタイミングで上下セットタイプへの買い替えを検討する、という段階的な進め方も十分に現実的です。
購入先については、楽天市場とYahoo!ショッピングのどちらでも同じ商品を扱っている店舗が多く見られます。ポイント還元率やクーポンの有無は時期によって変わるため、普段使っているポイントサービスに合わせて、購入前に両方の価格を見比べてみるのもおすすめです。
■ スペック比較表
| 商品 | ヨネックス(YONEX) GWT9008/GWT9508… | ダンロップ スリクソン(SRIXON) MOVE MAS… | マック(Makku) レイントラックパンツ AS-950 | ブリヂストンゴルフ(BRIDGESTONE GOLF) … |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 39,600円 | 22,275円(メーカー希望小売価格29,700円) | 2,299円 | 4,752円 |
| 耐水圧 | 20,000mm(メーカー公表値) | 20,000mm(JIS L 1092B 高水圧法) | 10,000mmH2O | — |
| 透湿性 | 10,000g | 25,000g/m²(JIS L 1099 B1法) | — | — |
| 表地(ブルゾン) | ナイロン100%(裏面ポリウレタンラミネート加工) | — | — | — |
| 裏地 | ポリエステル100% | — | ポリエステル100%+メッシュ | ポリエステル100% |
| 仕様 | 長袖⇔半袖2WAY、ウエスト調節、撥水、ストレッチ | — | — | — |
| サイズ | M/L/LL | M/L/LL/3L(ブラックのみ) | M/L/LL/EL/4L | フリーサイズ(約56〜59cm、サイズ調整機能付) |
| カラー | イエロー/ホワイト/ネイビー | — | ブラック/ダークグレー | ホワイト/ブラック |
| 付属品 | 収納袋 | 収納袋 | — | — |
| 撥水性 | — | 50洗4級(JIS L 1092スプレー法) | — | — |
| 素材 | — | ナイロン100%(ポリウレタンラミネート使用) | — | — |
| 機能 | — | 袖取り外し可能(長袖⇔半袖)、股下調整(最大6cm・3段階)、ロングファスナー、シューズガード、ベンチレーション | 前開きファスナー、裾口調節テープ、尻部T字カット(シームレス設計) | ベンチレーション付き、つば形状変更可能 |
| 表地 | — | — | ポリエステル100%+PVCラミネート | ナイロン100%(ポリウレタンラミネート加工) |
| 初期耐水圧 | — | — | — | 30,000mm(メーカー公表値) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
雨の日のテニス、地味に困るのは「移動」と「待ち時間」
テニスは屋外コートで行うことが多いスポーツです。そのため天気予報でにわか雨マークが出ている日でも、「とりあえず練習には向かう」という判断をする人は少なくありません。折りたたみ傘を持って家を出たものの、駅からコートまでの徒歩や自転車移動の間に本降りになり、練習着の上まで着てしまう防寒具が濡れて、結局その日はずっと湿った服で過ごすことになった、というのはよくある話です。
特に困りやすいのが、練習開始前後の待ち時間です。雨天中止になるかどうかの判断が出るまでコート脇で待機する時間、更衣室が混み合っていて外で順番を待つ時間など、屋根のない場所で数分から数十分過ごさなければならない場面は意外と多くあります。この間、傘を差しっぱなしにするのも荷物を持ちながらでは大変で、結果的に濡れるに任せてしまう人も多いのではないでしょうか。
また、ラケットバッグの中身も気になるポイントです。ガットは水分を含むとテンションが変化しやすいと言われており、濡れたままの状態で長時間放置するのは避けたいところです。レインウェアで体を守るだけでなく、バッグ自体にレインカバーをかける、濡れた上着をビニール袋にまとめて入れておくといった小さな工夫も、荷物を守るうえでは効果があります。
自転車でコートに通っている人であれば、なおさら本格的な雨具が必要になります。傘を片手に自転車を漕ぐのは危険ですし、雨の中を自転車で移動すると、車道からの跳ね上げも含めて想像以上に濡れるものです。通学・通勤用として使っているレインウェアがあれば、まずはそれをテニスバッグと一緒に持ち歩く習慣をつけるだけでも、雨の日の負担はかなり減らせます。
梅雨時期のように「降ったりやんだり」を繰り返す天候だと、レインウェアを持っていくかどうかの判断自体に迷うこともあります。朝の時点では曇り空でも、練習が終わる頃には本降りになっている、というのはこの時期によくあるパターンです。天気予報の降水確率がそれほど高くなくても、屋外での活動が数時間に及ぶ日は、念のためコンパクトなレインウェアをバッグに忍ばせておくと安心感が違います。
中学・高校の部活動でテニスをしている場合は、自分だけでなく荷物運びやコート整備などで屋外にいる時間が長くなることもあります。ボール拾いや後片付けの時間帯に雨が降り出すことも珍しくなく、こうした「プレーはしていないけれど屋外にいる時間」の積み重ねが、練習着や体を想像以上に濡らす原因になりがちです。
この記事は「雨の中でプレーする」ための記事ではありません
先に述べたとおり、この記事で紹介するレインウェアは、雨の中で練習や試合を続けるための装備ではなく、コートへの行き帰りや待機時間に体を濡らさないための移動用装備という位置づけです。念のため、なぜ雨天時のプレーをおすすめできないのかを整理しておきます。
一つ目の理由は、コート面の危険性です。雨で濡れたハードコートやオムニコートは滑りやすくなり、急な切り返しや踏み込みで転倒するリスクが高まります。クレーコートも水分を含むと足を取られやすくなり、通常のプレーとは異なる負担が足腰にかかります。
二つ目は落雷のリスクです。屋外コートでプレー中に雷が鳴り始めた場合、ラケットを持ったまま金属フェンス付近にいることは危険です。多くのテニススクールや大会運営では、雷注意報や警報が出た時点で速やかに練習・試合を中断する運営方針を取っています。雨自体が弱くても、雷を伴う予報が出ている日は、そもそも屋外コートでの活動自体が見合わせになるケースも多くあります。
三つ目は、コート自体へのダメージです。特にクレーコート(土のコート)は、雨の中でプレーを続けると表面が荒れやすく、コートの維持管理という観点からも雨天中は使用を控えるルールになっている施設が少なくありません。ハードコートであっても、水たまりができた状態でプレーを続けると、想定外の場所でボールが跳ねたり滑ったりする原因になります。
こうした理由から、雨天時の練習可否はスクールや大会の運営側の判断に従うのが基本です。「雨が弱いから大丈夫だろう」と自己判断でプレーを続けるのではなく、運営からの中止連絡や、コーチ・顧問の指示を待つのが安全な進め方です。この記事で紹介するレインウェアは、あくまでコートに向かう道中や、中止判断が出るまでの待機中、練習後に着替えるまでの移動時間に活用する前提で読み進めてください。
この記事のスタンス
耐水圧・透湿性などの数値は各商品ページに記載された公表値をそのまま紹介しています。実際の使用感には天候の強さや着用時間、個人差があるため、数値はあくまで比較のための目安として参考にしてください。
レインウェア選びで見るべき3つの数値 — 耐水圧・透湿性・撥水
レインウェアの商品ページには「耐水圧」「透湿性」「撥水」という、普段あまり目にしない数値や用語が並んでいます。この3つの意味を大まかに理解しておくだけで、価格やデザインだけで選んでしまうよりも失敗しにくくなります。
耐水圧は「どれくらいの水圧まで生地が水を通さないか」を示す数値で、単位は「mm」で表記されます。数値が大きいほど強い雨や、座ったときの圧力にも耐えやすいとされています。目安として、10,000mm程度あれば通勤・通学レベルの雨には対応しやすく、20,000mmを超えるモデルはより本格的な雨や長時間の着用を想定した設計とされています。ただし、耐水圧が高くても縫い目やファスナーの隙間から浸水することはあるため、数値だけを過信せず、早めに屋根のある場所へ移動する判断も忘れないようにしてください。
透湿性は、着用中にこもった汗や湿気を外に逃がす性能を示す数値で、「g/m²」といった単位で表記されます。数値が大きいほど蒸れにくいとされており、特に自転車移動や早歩きで体温が上がりやすい人は、この数値もあわせて確認しておくと快適さが変わってきます。防水性だけを重視して透湿性の低い生地を選んでしまうと、雨は防げても内側が汗で湿ってしまう、ということも起こり得ます。
撥水は、生地の表面が水をどれだけ弾くかを示す性能です。商品ページでは「撥水性 50洗4級」のように、洗濯を繰り返した後にどの程度撥水性能が持続するかが記載されていることがあります。撥水加工は使用を重ねるうちに徐々に効果が落ちていく消耗品的な性質を持っており、市販の撥水スプレーで機能をある程度回復させられる場合があります。
これら3つの数値は、単独ではなく組み合わせで見るのがポイントです。耐水圧だけが高くて透湿性が低いモデルは、雨は防げても内側が蒸れやすく、逆に透湿性ばかり高くて耐水圧が低いモデルは、風通しは良くても本降りの雨には心もとない、ということが起こり得ます。商品ページに両方の数値が明記されているモデルであれば、そのバランスも比較材料にしてみてください。
なお、これらの数値は日本工業規格(JIS)などの試験方法に基づいて測定されていることが多く、測定条件によって同じ「耐水圧20,000mm」でも実際の使用感が異なる場合があります。数値はあくまでモデル同士を比較するための目安として捉え、実際の着用感については口コミレビューなども参考にしながら判断するとよいでしょう。
参考までに、防水加工のされていない一般的な綿シャツやジャージは、耐水圧にすると数百mm程度で雨を通してしまうと言われています。それに対してレインウェアは1万mm以上の耐水圧を持つものが多く、普段着との差は数字で見るとかなり大きいことが分かります。「多少濡れてもいいジャージで代用できるのでは」と思いがちですが、本降りの雨を想定するなら専用のレインウェアを用意しておく方が安心です。
上下セット・ポンチョ・パンツ単体 — どのタイプが自分に合う?
レインウェアと一口に言っても、ジャケットとパンツがセットになったタイプ、頭からかぶるポンチョタイプ、必要な部分だけを買い足すパーツ単体タイプなど、いくつかの形があります。使うシーンに合わせて選ぶと、無駄なく雨対策ができます。
どのタイプが正解ということはなく、通学・通勤の距離や交通手段、普段の練習スタイルによって向き不向きが変わります。たとえば電車と徒歩で通っていて、駅からコートまでの数分だけ雨をしのげればいいという人であれば、ポンチョやレインハットのような着脱の速さを優先したアイテムでも十分に役立ちます。
一方で、自転車で20分・30分と移動する人や、屋根のない駐輪場・待機場所で長い時間過ごすことが多い人は、上下セットタイプを検討する価値があります。最初から高価なモデルを揃える必要はなく、まずはパンツだけ、あるいはポンチョだけといった部分的な対策から始めて、必要性を感じたら上下セットにステップアップするという順番でも問題ありません。
複数のタイプを組み合わせて使うのも一つの方法です。たとえば普段は軽量なポンチョを携帯しておき、天気予報で本降りが予想されている日だけ上下セットに切り替える、といった使い分けができれば、荷物の負担と防水性能のバランスを取りやすくなります。すべてを1着でまかなおうとせず、シーンに応じて使い分ける発想を持っておくと選択肢が広がります。
■ 上下セットタイプ
ジャケットとパンツがセットになったタイプです。体全体をしっかり覆えるため、自転車移動や本降りの雨の中を長く歩く人に向いています。防水性・透湿性の数値もこのタイプで公表されていることが多く、機能面では最も安心感があります。一方で、着替えの手間がかかる点と、価格が比較的高めになりやすい点は押さえておいてください。
■ パンツ・ジャケット単体タイプ
すでに防水性のあるジャケットや上着を持っている場合、パンツだけ、あるいはジャケットだけを買い足すという選び方もあります。特にパンツは自転車移動時のズボンの裾汚れ・濡れ対策として単体でも重宝します。上下セットより費用を抑えやすいのもメリットです。
■ ポンチョ・レインハットタイプ
さっと羽織るだけで着脱できるポンチョや、頭部だけをカバーするレインハットは、着替えの手間をかけたくない待ち時間の対策として便利です。ただし風にあおられやすく、足元までは守れないことが多いため、本降りの雨の中を長時間移動する用途にはあまり向いていません。
サイズ・収納性・お手入れのしやすさも確認しておきたい
耐水圧などのスペック以外にも、実際に使ってみて満足度を左右するポイントがいくつかあります。購入前に商品ページでチェックしておきたい項目を整理しました。
まずサイズです。レインウェアは練習着やジャージの上から羽織ることを想定して、実寸よりややゆとりのある作りになっているモデルが多くあります。商品ページに身長・胸囲・ウエストなどの目安表が載っている場合は、普段のウェアのサイズだけで判断せず、そちらも確認しておくと失敗しにくくなります。特に通販で試着できない場合は、口コミレビューにあるサイズ感の声も参考になります。
次に収納性です。テニスバッグには既にラケットやシューズ、タオルなどが入っているため、レインウェア自体があまりかさばると持ち歩くのが億劫になってしまいます。専用の収納袋が付属しているモデルであれば、コンパクトにまとめてバッグの隙間に入れておきやすく、普段から携帯する習慣もつけやすくなります。
最後にお手入れのしやすさです。使用後は生地の内側までしっかり乾かす必要があり、湿ったまま収納袋やバッグにしまいっぱなしにすると、においやカビの原因になることがあります。洗濯機で丸洗いできるかどうか、洗濯表示にどのような制限があるかも、購入前に商品ページで確認しておくと安心です。
カラー展開も、実は見落とされがちなチェックポイントです。派手な色のレインウェアはコート脇でも目立ちやすく、雨の中の移動でも周囲から認識されやすいというメリットがあります。一方で、部活動などでチームのユニフォームカラーが決まっている場合は、その色味に近いモデルを選んでおくと違和感なく使えます。デザイン面での好みも、長く使い続けるモチベーションに関わる部分なので、機能面と合わせて確認しておくとよいでしょう。
価格帯の目安についても触れておきます。パンツ単体やレインハットのような部分的なアイテムであれば2,000〜5,000円程度から選べますが、上下セットで防水性能もしっかりしたモデルになると、2万円台〜4万円程度になることも珍しくありません。最初から高価なモデルを選ぶ必要はなく、まずは使う頻度や移動距離に見合った価格帯から検討するのが現実的です。
季節によって変わる雨対策 — 梅雨・夏のゲリラ豪雨・台風シーズン
テニスの練習が続くシーズンの中でも、雨の降り方は時期によって大きく異なります。それぞれの時期でどんな点に気をつければいいか、簡単に触れておきます。
梅雨の時期(6月頃)は、弱い雨が長時間降り続くことが多く、移動時間が長い人ほど濡れる量が積み重なりやすい時期です。耐水圧の高さよりも透湿性を重視し、蒸れにくく着続けやすいモデルを選んでおくと、この時期は快適に過ごしやすくなります。
夏場(7〜8月)は、短時間に強く降るゲリラ豪雨や、雷を伴う天候が増える時期です。この時期は移動用レインウェアの防水性能を高めに見ておくと同時に、雷が鳴り始めたらすぐに屋内へ避難するという判断も欠かせません。天気の急変が多い時期のため、天気予報アプリの降水ナウキャスト機能などで直前の雨雲の動きを確認しておくのも役立ちます。
台風シーズン(9〜10月)は強い風を伴うことが多く、傘やポンチョではまともに使えないことも珍しくありません。この時期に屋外での活動を予定している場合は、風にあおられにくい上下セットタイプのレインウェアの方が実用的です。ただし、そもそも台風接近時は練習・大会自体が中止になることがほとんどのため、無理に外出しないという判断も忘れないでください。
選び方の3ステップ
ここまでの内容を踏まえて、実際にレインウェアを選ぶ手順を3つのステップに整理しました。全部を完璧に満たす1着を探そうとせず、自分の使い方に一番近い条件から絞り込んでいくのがコツです。
3ステップで候補を絞り込んだあとも、最終的に2〜3点で迷うことはよくあります。そうした場合は、価格差がどの機能の違いから来ているのか(耐水圧の数値なのか、収納袋の有無なのか、ブランドなのか)を商品ページで見比べてみると、自分にとって本当に必要な差なのかどうかが判断しやすくなります。
なお、最初の1着で完璧を目指す必要はありません。実際に何度か使ってみて、「もう少し防水性が欲しい」「もっとコンパクトな方がよかった」といった気づきが出てくることもあります。まずは目安となる数値を参考に手頃な1着から試し、必要に応じて買い足したり買い替えたりする、くらいの気持ちで選び始めても十分です。
- 1使うシーンを具体的にイメージする。自転車移動が多いのか、徒歩と電車が中心なのか、屋根のある場所で待機することが多いのかによって、必要な防水性能やタイプ(上下セット・ポンチョ・単体)が変わってきます。まずは自分の通い方を振り返ってみてください。
- 2耐水圧・透湿性の目安で候補を絞る。普段使いの移動が中心なら耐水圧10,000mm前後、自転車移動や本降りの雨を想定するなら20,000mm以上を目安に、透湿性も高めの数値のモデルを候補に入れると、蒸れにくさと防水性のバランスを取りやすくなります。
- 3収納袋の有無・サイズ感・お手入れのしやすさで最終判断する。同程度の防水性能のモデルが複数見つかったら、テニスバッグに収まるコンパクトさや、洗濯のしやすさといった実用面の違いで選ぶと、長く使い続けやすい1着にたどり着きやすくなります。
普段使いのレインウェアの流用でも十分な場合があります
すでに通勤・通学用のレインウェアを持っている場合、まずはそれをテニスバッグと一緒に持ち歩くところから始めても問題ありません。専用品でなければならないということはなく、耐水圧などの数値が今の生活シーンに合っているかを確認するだけでも、雨の日の備えとしては十分な場合があります。
ラケットバッグや荷物もまとめて守る雨対策
レインウェアで自分の体を守っても、ラケットバッグの中身が濡れてしまっては本末転倒です。ここでは体だけでなく、荷物側の雨対策についても触れておきます。
ラケットバッグ用のレインカバーは、多くのラケットメーカーから単品で販売されています。バッグ全体をすっぽり覆うタイプが多く、雨天時の移動だけでなく、屋根のない場所に一時的にバッグを置いておく場面でも役立ちます。普段使っているバッグの型番に対応したカバーがあるかどうか、購入前に確認しておくとよいでしょう。
専用のレインカバーがなくても、大きめのビニール袋やジップ付きの袋を1〜2枚バッグに常備しておくだけで、応急的な対策になります。特にスマートフォンや財布などの貴重品、着替え用のタオルは濡れると困る度合いが高いため、小さめの防水ポーチに分けて入れておくと安心です。
ラケット本体についても、ガットが水分を含むとテンションが変化しやすいと言われています。雨の中を長時間移動したあとは、ラケットカバーやバッグのファスナーをしっかり閉じておき、帰宅後は取り出して自然乾燥させる、という一手間を習慣にしておくと安心です。シューズについても、濡れたまま袋に入れっぱなしにするとにおいの原因になりやすいため、可能であれば別の袋に分けて持ち帰るとよいでしょう。
複数のラケットを持ち歩く人であれば、バッグの外側のポケットに小さめのタオルを常備しておくのもおすすめです。移動中に少し濡れてしまったグリップやラケットフレームをその場で軽く拭き取れるだけでも、帰宅後の手入れがぐっと楽になります。特にグリップテープは水分を吸うと劣化が早まりやすいため、濡れたまま長時間放置しないよう意識しておくとよいでしょう。
買った後に気をつけたいこと — 乾かし方と収納
レインウェアは買って終わりではなく、使うたびに簡単なお手入れをしておくと、防水性能を長持ちさせやすくなります。特に気をつけておきたい点をまとめました。
まず、使用後はできるだけ早く陰干しして、内側までしっかり乾かすことが基本です。湿ったままの状態で収納袋やテニスバッグに戻してしまうと、においやカビの原因になることがあります。練習後すぐに帰宅できない場合は、濡れたレインウェアをビニール袋などに分けて入れておき、帰宅後すぐに干す習慣をつけておくと安心です。
次に撥水性の低下です。撥水加工は使用や洗濯を重ねるうちに徐々に効果が落ちていく消耗品的な性質を持っています。生地の表面で水が玉のように弾かれず、じわっと染み込むように感じるようになったら、撥水性が落ちてきているサインです。市販の撥水スプレーを使うことで、ある程度機能を回復させられる場合があります。
洗濯表示の確認も忘れないでください。レインウェアは一般的な衣類とは異なる素材・加工がされていることが多く、洗濯機で丸洗いできるものもあれば、手洗いや陰干しが推奨されているものもあります。購入時に付属するタグや商品ページの案内を確認し、指示に沿ってお手入れすることで、防水性能を長く保ちやすくなります。
撥水スプレーを使う場合は、まず生地の汚れをきちんと落としてから、乾いた状態でスプレーするのが基本です。汚れが残ったままスプレーをかけても効果が定着しにくいと言われています。スプレー後は説明書に記載された時間をおいてから乾燥させ、必要に応じて低温でアイロンをかけると撥水効果が高まる製品もあります。詳しい使い方は各スプレー製品のパッケージや説明書を確認してください。
最後に保管場所です。高温多湿の場所や直射日光が当たる場所に長時間置いておくと、生地の防水加工が劣化しやすくなると言われています。専用の収納袋に入れて、風通しの良い場所で保管する習慣をつけておくと、次に使うときも気持ちよく着用できます。
また、シーズンオフなど長期間使わない時期がある場合は、完全に乾いた状態を確認してから収納するようにしてください。わずかな湿気が残ったまま長期間しまい込んでしまうと、次に取り出したときに嫌なにおいがついていたり、生地が傷んでいたりすることがあります。梅雨明けや秋口など、まとまった雨の時期が過ぎたタイミングで一度点検しておくと、次のシーズンも気持ちよく使い始められます。
よくある質問
Qそもそもテニスは雨の日でも練習・プレーしていいのですか?
A基本的にはおすすめできません。雨で濡れたコート面は滑りやすく、屋外コートでは落雷のリスクもあるため、多くのスクールや大会は雨天時に練習・試合を中止する運営が一般的です。この記事で紹介しているレインウェアは、雨の中でプレーを続けるためではなく、コートへの行き帰りや練習前後の待ち時間に体や荷物を濡らさないための装備として位置づけています。
Q耐水圧はどのくらいあれば安心ですか?
A目安として10,000mm程度あれば、普段使いの通勤・通学レベルの雨には対応しやすいとされています。この記事で紹介した製品では10,000mm〜30,000mmまで幅があり、数値が大きいほど強い雨や長時間の着用に強い傾向があるとされます。ただし耐水圧が高くても縫い目やファスナー部分から浸水することもあるため、過信せず早めに屋根のある場所へ移動する判断も大切です。
Qレインウェアは上下セットとポンチョ、どちらを選ぶべきですか?
A荷物や体をしっかり守りたいなら上下セットタイプ、さっと羽織って着脱したいならポンチョタイプが向いているとされています。上下セットは動きやすさや防水性能に優れる一方、パンツまで着替える手間がかかります。ポンチョは着脱が速い反面、風にあおられやすく足元は濡れやすいという違いがあります。
Qサイズはどのように選べばいいですか?
A多くのレインウェアは練習着やジャージの上から羽織ることを想定して、実寸よりややゆとりのある作りになっています。商品ページに身長・胸囲などの目安表が掲載されている場合は、普段のウェアのサイズだけで判断せず、そちらも参考にしてください。試着できない通販での購入時は、口コミレビューのサイズ感の声も参考になります。
Q濡れたレインウェアはどうやって手入れすればいいですか?
A使用後はできるだけ早く陰干しして、内側までしっかり乾かすことが基本です。湿ったまま収納袋やバッグにしまいっぱなしにすると、においやカビの原因になることがあります。撥水性が落ちてきたと感じたら、市販の撥水スプレーを使うことで機能をある程度回復させられる場合があります。
Q練習用のジャージやウインドブレーカーで代用できませんか?
A短時間の移動程度であれば代用できる場合もありますが、ジャージやウインドブレーカーの多くは防水加工がされておらず、雨を吸って重くなったり、中まで濡れてしまったりすることがあります。本格的な雨が予想される日や、長い時間屋外にいる可能性がある日は、耐水圧が明記された専用のレインウェアを用意しておくと安心です。
Q子供用・ジュニア用のレインウェアも同じ基準で選べばいいですか?
A基本的な見方(耐水圧・透湿性・撥水)は同じですが、ジュニア用は身長に応じたサイズ展開が中心になります。動き回る子供は蒸れやすいため、ベンチレーション(通気孔)の有無も確認しておくと快適に使いやすくなります。購入前に商品ページのサイズ表で身長の目安を必ず確認してください。
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