練習中は入るのに試合になるとダブルフォルトが増える。トスが毎回バラバラで、良い日と悪い日の差が激しい。サーブに関する悩みは人それぞれですが、共通しているのは「何度打っても同じ動きにならない」という感覚ではないでしょうか。サーブはテニスの中でも唯一、自分のタイミングでボールを打ち出せるショットです。裏を返せば、相手や球出しに頼れない分、フォームやトスのズレがそのまま結果に直結してしまう難しさもあります。この記事では、サーブが安定しない原因をいくつかの種類に切り分けたうえで、お金をかけずに試せる確認方法を先に紹介します。そのうえで、トス・コース・フォームそれぞれを自宅で反復練習できる市販グッズについて、選び方と候補になりやすい4点を整理しました。
この記事でわかること
- 結論:練習グッズは「反復の手助け」であって、フォームを作ってはくれない
- サーブが安定しない原因を3つに切り分ける
- グッズを買う前に:お金をかけずに試せる3つの確認
- トスを安定させるグッズが助けてくれること・助けてくれないこと
- コースを狙う感覚を養うグッズの選び方
- フォーム・打点を固めるグッズの選び方
最終更新:
サーブ練習に役立つグッズ4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらを使えば必ずサーブが安定する、という話ではありません。トス・コース・フォームという役割の異なる4点を、ブランドや仕様が商品ページで確認できるものを中心に、価格帯もばらつくように選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・仕様を確認してください。
4点を並べると、価格と役割がはっきり分かれているのが分かります。サーブアップとトスピタは「トスを上げる動作」に特化した道具、サーボリングは「狙うコースを意識する」ための道具、テニスティーチ棒は「振りと打点」を固めるための道具です。同じ「サーブ練習グッズ」というくくりでも、アプローチはまったく違います。
どれか一つだけを買うなら、前の章で整理した「自分がどのタイプに近いか」を基準に選ぶのが近道です。トスが乱れがちならサーブアップかトスピタ、コースを絞りたいならサーボリング、打点やインパクトの感覚を固めたいならテニスティーチ棒、という選び方をすると、価格に対して悩みに合った効果を実感しやすいはずです。
同じトス系の2点でも、サーブアップとトスピタではアプローチが違います。サーブアップは腕全体の振り出しの流れそのものを繰り返し確認するタイプ、トスピタは手首の角度を物理的に固定してしまうタイプです。手首を使う癖が強く自覚しやすい人はトスピタ、フォーム全体の流れから見直したい人はサーブアップ、というように、同じ悩みの中でもさらに一段階絞り込んで選ぶこともできます。
予算に余裕があれば、価格の手頃なサーブアップとサーボリングを組み合わせて、トスとコースを同時に意識しながら練習するという使い方もできます。いずれにしても、グッズはフォームづくりの補助であり、土台となるフォームそのものはコーチのレッスンで定期的に確認することをおすすめします。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
■ スペック比較表
| 商品 | 山川製作所 サーブアップ (SERVE-UP) S-1 | ユニックス(UNIX) サーブ&ボレートレーニング Se… | ウィニングショット サービス トス矯正グッズ トスピタ | フィールドフォース(Field Force) テニスティ… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 1,320円 | 2,120円 | 3,190円(+送料760円、目安) | 5,500円 |
| サイズ | 全長37cm(折りたたみ時約20cm、目安) | 直径約90cm(φ90cm) | — | — |
| 素材 | プラスチック | — | — | — |
| 対応グリップ | イースタン・コンチネンタルグリップ(ウエスタングリップは非対応と明記) | — | — | — |
| ブランド | 山川製作所 | ユニックス | ウィニングショット | フィールドフォース |
| 商品番号 | S-1 | — | — | — |
| レビュー評価 | 4.44(210件、掲載時点の目安) | — | — | — |
| 材質 | — | ナイロン | — | ポリウレタン |
| カラー | — | レッド | ブラック | — |
| 付属品 | — | 固定バンド3本 | — | — |
| 型番 | — | TX20-34 | — | FTCH-60 |
| 重量 | — | — | 約40g | 約270g |
| 原産国 | — | — | 日本 | — |
| シリーズ名 | — | — | トスピタ | — |
| 代表カラー | — | — | — | ブラック |
| ボールの直径 | — | — | — | 約63mm |
| 長さ | — | — | — | 約70cm |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
結論:練習グッズは「反復の手助け」であって、フォームを作ってはくれない
最初にはっきりさせておきたいことがあります。この記事で紹介するようなサーブ練習グッズを買えば、それだけでサーブが安定する、という話ではありません。グッズにできるのは、正しい動きを繰り返す回数を増やす手助けまでです。そもそもの動きが崩れている場合、崩れた動きのまま繰り返し練習してしまうと、逆にその崩れたフォームが体に定着してしまうこともあります。買う前に、まずこの前提を共有しておきたいと思います。
サーブは、トス(ボールを上げる動作)、体全体の連動(下半身から肩、腕、手首へ力を伝える一連の流れ)、そしてインパクトの瞬間にフェースがどこを向いているか、という複数の要素が同時に噛み合って初めて安定します。どれか一つが崩れているだけでも結果は不安定になりますし、逆にどこが崩れているかを特定できれば、練習の的を絞りやすくなります。ストロークと違って相手からボールが飛んでくるわけではないぶん、自分のタイミングで一から作り上げる動作だからこそ、崩れの原因も自分の中にしかありません。
この記事で紹介する練習グッズは、それぞれ「トスを安定させる」「狙ったコースを意識する」「振りの通り道や打点を体に覚えさせる」という、限られた役割に特化したものがほとんどです。万能に効くグッズというものは基本的に存在しないと考えて、自分がどこでつまずいているのかを先に把握してから選ぶことをおすすめします。役割の違うグッズを闇雲に買い集めても、悩みと噛み合っていなければ効果を実感しにくく、結局は使わなくなってしまうことも少なくありません。
また、独学での反復練習には限界があります。フォームの崩れは自分では気づきにくく、動画で撮っても何が問題なのか判断がつかないことも珍しくありません。特に肘や肩に痛みや違和感が出ている場合は、グッズでの自主練習を続ける前に、一度コーチや専門家にフォームを見てもらうことを優先してください。この記事はあくまで、コーチのアドバイスを自宅での反復練習に落とし込むための道具選びとして読んでいただければと思います。
なお、部活動やスクールに所属している人であれば、顧問やコーチに「サーブが安定しないので自宅でできる練習を教えてほしい」と相談してみるのも一つの方法です。専門家からの具体的な指摘があれば、この記事で紹介する複数のグッズの中からも、自分の課題に合ったものをより的確に選びやすくなります。グッズ選びとレッスンは対立するものではなく、組み合わせることでお互いの効果を高め合える関係にあると考えてください。
この記事のスタンス
「このグッズを使えばサーブが入るようになる」という書き方はしません。練習グッズの効果には個人差が大きく、断定できるものではないためです。商品については「〜しやすいとされる」「〜の練習に使えるとされる」という表現にとどめ、判断材料として提示します。フォームそのものの土台づくりは、可能であればコーチのレッスンと組み合わせて進めることをおすすめします。
サーブが安定しない原因を3つに切り分ける
「サーブが安定しない」という悩みは、実は原因によって対処がまったく違います。練習グッズを選ぶ前に、自分の悩みがどのタイプに近いかをまず整理してみてください。複数のタイプが同時に当てはまる人も多いですが、どれが一番強く影響しているかを意識するだけでも、練習の優先順位がつけやすくなります。以下の3タイプは、あくまで代表的な切り口として使ってください。
注意したいのは、これらは互いに影響し合っているという点です。たとえばトスが乱れていると、それを無理に合わせようとして体の使い方まで毎回変わってしまい、結果としてフォーム全体が安定しないタイプに見えることもあります。逆にフォームの土台がしっかりしている人は、多少トスがずれても体の使い方でカバーできてしまうため、トスの乱れに気づきにくいということもあります。
また、練習の環境によっても、どのタイプの悩みが表に出やすいかは変わります。普段からコーチや仲間と一緒に練習していて、フォームについて頻繁に指摘を受けている人はフォームの土台自体はある程度できていることが多く、むしろ試合本番でのトスやコースの乱れが課題になりがちです。逆に自主練習が中心の人は、そもそもの体の使い方が固まりきっていないケースが多く見られます。自分がどちらの環境で練習してきたかも、タイプを見極めるヒントになります。
練習中はうまく打てているのに試合になるとダブルフォルトが増える、という人は、コースやフォームそのものよりも緊張状態でのトスの再現性に課題がある場合があります。普段の練習では無意識にできている動作も、緊張すると手数が減ったり早く振ろうとしたりして、いつもと違うリズムになりがちです。この場合は、あえて時間や得点を意識したプレッシャーのある状況を作って練習に取り入れることも効果的だとされています。
まずは自分がどのタイプに近いかを大まかに把握したうえで、次の章で紹介する無料の確認方法を試してみてください。グッズを買うのはそのあとでも遅くありません。焦って高価なグッズから手を出すより、まず自分の課題を言葉にできる状態を作ることのほうが、結果的に遠回りになりません。
■ トスが安定しないタイプ
トスを上げるたびに高さや落下位置が変わってしまい、毎回違う体勢で打つことになっているケースです。手首を使ってボールを弾き上げるように上げてしまっている人によく見られます。トスが安定しないと、そのあとどんなに良いフォームで振っても、結果はばらつきやすくなります。
■ コースが安定しないタイプ
トスやフォームには大きな崩れがないものの、狙ったところにボールが行かない、センターに集めたいのに毎回散ってしまうというケースです。目印なく漠然と「相手コートに入れば良い」という意識で打っていると、コースを狙う感覚そのものが育ちにくくなります。
■ フォーム全体が安定しないタイプ
下半身から肩、腕、手首への力の伝わり方がその都度変わってしまい、振るたびにインパクトの感覚が違うというケースです。テイクバックの大きさやタイミングが毎回違う、腕だけで振ってしまっている、といった状態が背景にあることが多く、反復練習で動きそのものを固めていく必要があります。
グッズを買う前に:お金をかけずに試せる3つの確認
サーブ練習グッズは数千円程度のものが多いとはいえ、原因が分からないまま何となく購入すると、自分の悩みに合わず引き出しの奥にしまわれてしまうこともあります。以下の3つは、練習場でもコートでも今すぐ試せる確認方法です。順番に試して、どこに問題がありそうかを絞り込んでから、グッズ選びに進んでください。
この3つを試してみて、どれか一つだけが極端にばらついているなら、そこが今いちばん練習グッズの助けを必要としている部分です。逆にすべてが同じくらいばらついている場合は、無理に一つのグッズに絞らず、まずは価格の手頃なものから試して反応を見るという進め方でも構いません。
確認するときは、できれば紙やスマホのメモに結果を記録しておくことをおすすめします。「トスの落下位置が前後に大きくばらついた」「センターを狙ったのに外側に集まった」というように具体的に書き残しておくと、数週間後にもう一度同じ確認をしたときに、練習の成果が出ているかどうかを客観的に比較できます。感覚だけに頼ると、良くなっているのか変わっていないのか分からなくなりがちです。
この3つの確認は、一度やって終わりにせず、練習グッズを使い始めてから1〜2週間ごとに同じ手順で繰り返してみることをおすすめします。数字や記録で変化を追えると、グッズが自分の課題に合っているかどうかの判断材料にもなります。逆にまったく変化が見られない場合は、グッズの使い方が合っていないか、そもそも別の原因が隠れている可能性も考えられます。
動画で撮ったフォームを自分の目で見ても、何が問題なのか判断がつかないという人も多いはずです。可能であれば、撮った動画をコーチに見てもらう、あるいはレッスンで直接チェックしてもらう機会を作ることをおすすめします。単発のレッスンであれば数千円程度で受けられることも多く、練習グッズを何個も試すより先に、一度専門家の目を通しておくほうが遠回りにならずに済むこともあります。
- 1トスだけを10球連続で上げて、落下位置を確認する。ラケットを振らずにトスだけを上げ、ボールがどこに落ちるかを毎回同じ場所でチェックします。落下位置が大きくばらつくようなら、トスを安定させる練習を優先したほうがよさそうです。
- 2サービスボックスの四隅を意識して、コースを狙って10球打つ。的やターゲットがなくても、頭の中でコートに線を引いて「センターに5球、外側に5球」のように狙いを決めてから打ってみます。狙った方向にまったく散らばってしまうなら、コースを意識する練習が不足しているサインです。
- 3スイングを後方から動画で撮る。スマートフォンを自分の後方、サーブの打ち出し方向の延長線上に置いて、数球分のフォームを撮影します。テイクバックの大きさやタイミング、インパクトの瞬間の体の向きが毎回同じかどうかを見比べると、フォームのばらつきに気づきやすくなります。
トスを安定させるグッズが助けてくれること・助けてくれないこと
トスが安定しないタイプの人向けに作られたグッズには、手首の角度を固定するもの、腕全体の振り出しの流れを覚えさせるものなど、いくつかのアプローチがあります。共通しているのは「トスを上げる腕の使い方を、意識せずにできるようになるまで反復させる」という狙いです。ここでは代表的な2つのアプローチについて、それぞれ何を助けてくれて、何は助けてくれないのかを整理します。
手首の角度を固定するタイプのグッズは、トスの瞬間に手首を使ってボールを弾き上げてしまう癖がある人に向いているとされています。手首の代わりに肩から腕全体を使ってボールを置きに行く感覚をつかむための道具で、装着したまま素振りやシャドースイングを繰り返すことで、徐々に体の使い方を覚えていく仕組みです。手首を使う癖は本人にはなかなか自覚しづらく、コーチから指摘されて初めて気づいたという人も多い部分です。
一方、ラケットに見立てた棒を振って、正しい振り出しの流れができているかをその場で確認できるタイプのグッズもあります。肩から手首までの力の伝わり方が崩れていると、途中で棒が折れたり止まったりする仕組みになっており、フォームが合っているかどうかをセルフチェックしながら練習できるとされています。うまく振れたときとそうでないときの違いが手応えとして分かりやすいため、正解の感覚を繰り返し体に染み込ませたい人に向いています。
こうしたグッズを選ぶときは、対応しているグリップの種類も確認しておきたいポイントです。商品によってはウエスタングリップでの練習を想定していないものもあり、自分の普段のグリップと合わない道具を使ってしまうと、かえって不自然な動きを覚えてしまう恐れがあります。購入前に商品ページの説明をよく読んでおくと安心です。
価格帯としては、数千円程度で試せるものが中心です。高価なグッズのほうが効果が高いとは限らず、むしろシンプルな仕組みのもののほうが、毎日気軽に取り出して使い続けやすいという声もあります。まずは手頃な価格のものから試して、続けられそうか、体の使い方の変化を感じられそうかを見極めてから、必要に応じて他のタイプを追加するという進め方でも十分です。
ただし、どちらのタイプも「トスを上げる腕の使い方」に特化した道具であり、実際にボールを打ったときの落下位置の感覚までは養えません。トスの動作に慣れてきたら、道具を外した状態で実際にボールを使ったトス練習に戻し、感覚がグッズなしでも再現できているかを確認する工程を挟むようにしてください。
コースを狙う感覚を養うグッズの選び方
コースが安定しないタイプの人には、狙う場所を視覚的に示してくれるターゲット系のグッズが役立つとされています。的が何もない状態で「なんとなく狙う」のと、目印に向かって打つのとでは、意識の集中度がまったく違います。ここでは、ターゲット系グッズを選ぶときに見ておきたいポイントを整理します。
リング型やネット型のターゲットグッズは、サービスボックス内やコートの狙いたい位置に設置して使います。輪の中を通す、ネットの目に当てるといった明確な基準ができることで、漠然と「入ればいい」という意識から、「ここに集める」という意識へ切り替えやすくなるとされています。試合ではセンターを狙うサーブとワイドに切るサーブを使い分ける場面が出てきますが、その土台になるのもこうしたコース意識の積み重ねです。
選ぶ際に見ておきたいのは、設置のしやすさです。固定用のバンドやひもが付属しているか、テニスコートのネットや支柱に取り付けられる形状かどうかを商品ページで確認してください。自宅の庭やベランダなど、コート以外の場所で使いたい場合は、設置できるスペースや構造物があるかどうかも事前に考えておく必要があります。
また、リング型のグッズは工夫次第で複数の練習に転用できるものもあります。サーブのターゲットとして使うだけでなく、地面に並べてフットワークのラダー代わりにしたり、ボレー練習の的として使ったりと、一つの道具で複数の練習メニューをまかなえる場合、コストパフォーマンスの面でも選びやすくなります。購入前に、そうした使い方が商品ページで案内されているかも見ておくとよいでしょう。
ターゲット系のグッズは、トスやフォームがある程度安定してから使うほうが効果を実感しやすい傾向があります。トスが毎回バラバラな状態でコースだけを意識しても、そもそも同じ場所に打ち出すこと自体が難しいためです。前の章のトス練習と並行して、あるいはトスが落ち着いてきた段階で取り入れるとよいでしょう。
フォーム・打点を固めるグッズの選び方
フォーム全体が安定しないタイプの人には、振りの通り道やインパクトの瞬間の打点を、体で覚えるための反復練習グッズが向いています。ボールを使わずに素振りに近い形で練習できるものが多く、コートでなくても自宅の限られたスペースで取り組めるのが特徴です。
先端に回転する部分がついた棒状のグッズは、持って振るだけでインパクトの感覚をつかみやすいよう作られているとされています。芯を捉えられているかどうかが振ったときの手応えや回転の様子で分かりやすく、打点のズレを目で確認しながら練習できる点が特徴です。ラケットでのスイングよりも短く軽量に作られているものが多く、腕への負担を抑えながら反復できるのも利点とされています。
このタイプのグッズは、商品ページ上ではストローク練習向けとして紹介されていることが多いですが、購入者のレビューには「サーブの打点の練習に使っている」という声も見られます。ラケットより短く軽いモデルであれば、室内でも大きく振り回さずに打点の感覚を確認する用途に転用しやすいと考えられます。本来の用途とは異なる使い方になるため、あくまで目安として捉え、無理な振り方をしないよう注意してください。
選ぶときは、長さと重量のバランスも見ておきたいポイントです。長すぎたり重すぎたりするモデルは室内での素振りには向かず、逆に短すぎるものは実際のラケットとの感覚差が大きくなりすぎることがあります。商品ページに記載されている全長・重量の目安を確認し、自分が練習したい場所のスペースと照らし合わせて選ぶと失敗しにくくなります。
こうした振り込み系のグッズは、ストローク・サーブどちらの練習にも転用されることが多いのも特徴です。もともとストローク用として販売されているものでも、短く持って振ることでサーブのインパクト付近の感覚確認に使えるという口コミも見られます。ただし公式にサーブ専用として案内されているわけではない商品もあるため、購入前に用途の説明をよく確認し、あくまで目安として活用する意識を持っておくとよいでしょう。
いずれのタイプも、あくまで振りの通り道や打点を体に覚えさせる補助であり、実際のラケットとボールを使った感覚とは違いがあります。グッズでの反復練習と、実際にコートでボールを打つ練習を、交互に行き来しながら進めるのが現実的な使い方です。
使うときに気をつけたいこと
サーブ練習グッズは自宅の限られたスペースでも使えるものが多い一方、振り回す動作を伴うため、いくつか注意しておきたい点があります。
もっとも大事なのは周囲の安全確認です。棒状のグッズやリング型のグッズを振り回す・投げるような動作を含む場合、室内であれば照明や家具、屋外であれば周囲に人や物がないかを必ず確認してから練習してください。特に小さな子どもと同じ空間で使う場合は、距離を十分に取るようにしましょう。
肩や肘に痛みや違和感がある状態での反復練習は避けてください。グッズを使った素振りは実際のラケットより軽い場合が多く、つい回数を多くこなしてしまいがちですが、フォームが崩れたまま繰り返すと痛みの原因になることもあります。違和感を覚えたら、無理に続けず一度休むか、専門家に相談することをおすすめします。
練習の頻度についても、最初から根を詰めすぎないほうが長続きします。目安として、1回の練習で数分から10分程度、トスなら10〜20球、素振り系のグッズなら数十回程度から始めて、体の反応を見ながら少しずつ回数を増やしていくとよいでしょう。毎日短時間続けるほうが、たまに長時間まとめて行うより、動きの定着には効果的だとされています。
保管方法にも軽く触れておきます。ナイロン製のリングやゴム・樹脂製のパーツを含むグッズは、直射日光の当たる場所や高温になる車内に長時間置いておくと、素材が劣化しやすくなるとされています。使い終わったら風通しのよい場所にしまう、専用の袋やケースがあれば活用するといった扱い方をしておくと、長く使い続けやすくなります。
グッズだけに頼らないための付き合い方
ここまでトス・コース・フォームそれぞれのグッズを紹介してきましたが、最後にもう一度、この記事のスタンスを確認しておきます。練習グッズはあくまで反復の手助けであり、フォームの根本的な崩れを直してくれるものではありません。この最後の章では、グッズをどう位置づけて付き合っていくかをまとめます。
グッズを使った自主練習で手応えを感じられないときや、フォームの崩れが自分でも分からないときは、遠回りに見えてもコーチのレッスンを挟むことをおすすめします。単発のレッスンでも、自分では気づけない癖を指摘してもらえることが多く、そのあとの自主練習の質が大きく変わることがあります。グッズを使った反復練習は、そのレッスンで教わった動きを体に定着させるための手段として位置づけると、遠回りにならずに済みます。
また、練習グッズを試してみて「合わなかった」と感じても、それはグッズの良し悪しというより、今の自分の課題とグッズの役割が噛み合っていなかっただけ、というケースも少なくありません。トスが原因なのにコース系のグッズを選んでいた、といった具合です。うまくいかないと感じたら、もう一度自分の悩みのタイプを見直し、別の役割のグッズに切り替えてみることも検討してください。
練習の記録を残しておくことも、地道ですが効果的な方法です。何月頃にどのグッズをどのくらいの頻度で使い、トスやコースの安定度がどう変化したかを簡単にメモしておくと、数か月単位で振り返ったときに、自分の練習の方向性が合っていたかどうかを判断しやすくなります。感覚だけに頼らず、記録という形で変化を追いかける習慣は、サーブに限らずテニス全体の上達にも役立つはずです。
最終的にサーブを安定させるのは、グッズでも一朝一夕の努力でもなく、正しい動きを理解したうえでの地道な反復練習です。この記事で紹介したグッズや確認方法を、その反復を少しでも効率よく、楽しく続けるための手段として活用していただければと思います。
サーブは一度フォームが体に馴染んでしまえば、その後は比較的崩れにくいショットだとも言われています。今は不安定でも、原因を切り分けて一つずつ地道に取り組んでいけば、必ず改善の余地はあります。焦らず、自分に合った練習の進め方を見つけていってください。
よくある質問
Qサーブ練習グッズを使えば、サーブは安定しますか?
A練習グッズはあくまで反復練習の手助けであり、それだけでサーブが安定すると断定はできません。効果には個人差があり、特にフォームの根本的な崩れがある場合は、グッズでの自主練習の前にコーチにフォームを見てもらうことをおすすめします。
Qトス・コース・フォーム、どれを優先して練習グッズを選べばいいですか?
Aまず記事内で紹介した無料の確認方法(トスだけを10球上げる、コースを狙って打つ、動画で撮る)を試して、自分がどのタイプに近いかを把握するのがおすすめです。トスが大きくばらつくなら、コースやフォーム系のグッズより先にトス系のグッズから試すほうが効果を実感しやすい傾向があります。
Q自宅の室内でも練習グッズは使えますか?
A商品によります。ポケットサイズの小型な素振り系グッズであれば室内でも使いやすいものが多いですが、リング型やネット型のターゲットグッズは設置スペースや取り付け場所が必要です。購入前に商品ページでサイズと設置方法を確認し、自宅の環境で使えるかを見ておいてください。
Q手首を固定するタイプのグッズは、痛くなったりしませんか?
A固定した状態での練習に最初は違和感を覚える人が多いとされています。強い痛みを感じる場合は無理に使い続けず、装着時間を短くする、休憩を挟むなど様子を見ながら使ってください。違和感が続く場合は使用を中止し、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
Qジュニア(子ども)が使う場合、気をつけることはありますか?
A棒状のグッズやリング型のグッズを振り回す動作を含む場合、周囲に人や物がないか大人が確認したうえで練習させてください。また、対応グリップやサイズがジュニア向けかどうかを商品ページで確認し、体格に合わないものを無理に使わせないようにすることも大切です。
Q練習グッズと実際のコートでの練習は、どのくらいの割合で行えばいいですか?
A明確な正解はありませんが、グッズでの反復練習はあくまで動きを覚える補助と考え、実際にボールを使ってコートで打つ練習と組み合わせることをおすすめします。グッズで覚えた動きが、道具なしでも実際のボールで再現できるかを定期的に確認する意識を持つとよいでしょう。
Qサーブが安定しないのですが、まずコーチに相談すべきか、グッズを試すべきか迷います。
A肩や肘に痛みがある場合や、動画で撮っても何が問題か自分で判断がつかない場合は、先にコーチや専門家にフォームを見てもらうことをおすすめします。原因がある程度分かっていて、それを自宅で反復練習したいという段階であれば、この記事で紹介したような役割別のグッズを試す価値があります。
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