屋外のテニスコートに立った瞬間、太陽の眩しさで一瞬ボールを見失った経験はないでしょうか。特に夏場のデイゲームや西日が差す夕方の時間帯は、サーブのトスやロブの軌道が空の明るさに紛れてしまい、見えているはずのボールを見失うことがあります。帽子やサンバイザーだけではまぶたの上からの光は防げても、正面や斜め下からの照り返しまではカットしきれません。この記事では、テニス用のサングラスがなぜ必要なのか、そしてレンズやフレームのどこを見て選べばいいのかを、専門用語を一つずつかみ砕きながら整理しました。最後には、実際に候補になりやすい4本も価格帯別に比較しています。
この記事でわかること
- テニスにサングラスが必要な理由
- レンズの基礎知識 — 偏光・調光・UVカットの違い
- レンズカラーの選び方 — 色によって見え方が変わる
- フレームのフィット感とズレ対策
- 度付きレンズ・メガネ併用者の選択肢
- プレースタイル・環境別に見る3タイプ
最終更新:
テニス用サングラスおすすめ4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらをかければ必ず見やすくなる、という話ではありません。いずれも商品ページ上でスポーツ・テニス用途として案内されているものの中から、レンズ機能・価格帯が異なる4本を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・カラー展開を確認してください。
4本を並べると、価格帯と搭載機能で役割がはっきり分かれているのが分かります。ヨネックスはテニス専用レンズを共同開発した専業メーカーの安心感、プリンスは調光と偏光を両立させた汎用性の高さ、スワンズは国産スポーツサングラス専業ブランドとしての視認性の高さ、フィラは価格を抑えて気軽に試せるエントリーモデルという位置づけです。
どれが合うかは、プレーする頻度や屋外にいる時間の長さ、そして予算によって変わります。テニス専用の作り込みを重視するなら1本目、天候にかかわらず1本で使い回したいなら2本目、視認性やフィット感を最優先したいなら3本目、まずは低価格で試したいなら4本目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
価格だけで比べると、フィラの手頃さが際立つかもしれません。ただし、このモデルは偏光・調光といった専用機能を持たない汎用スポーツサングラスである点は押さえておいてください。週末に軽くテニスを楽しむ程度であれば十分な性能ですが、平日夜から週末まで頻繁にコートに立つ人や、大会に出場する人は、専用レンズを備えた上位モデルのほうが結果的に満足度が高くなりやすいとされています。
また、今回はいずれも商品ページ上でスポーツ・テニス用途として案内されているものを選びましたが、サングラス選びに絶対の正解は一つではありません。同じ価格帯・同じ機能でも、ブランドごとにフレームの形状やフィット感の作り方には違いがあります。可能であれば、この4本に近いスペックのモデルを店頭で実際に試着してみると、自分の顔により合う1本が見つかりやすくなります。
ケースの有無も比較のポイントとして押さえておきたいところです。今回紹介した4本はいずれも専用ケースまたはポーチが付属しており、持ち運び中にレンズが傷つくのを防ぎやすくなっています。付属ケースがハードタイプかソフトタイプかによって、バッグの中での収納のしやすさも変わってくるため、普段テニスバッグにどう収納したいかも合わせてイメージしておくと選びやすくなります。
■ スペック比較表
| 商品 | ヨネックス(YONEX)テニスサングラス スポーツグラス… | Prince(プリンス)調整機能付き調光偏光サングラス … | SWANS(スワンズ)スポーツサングラス SPRINGB… | FILA(フィラ)スポーツサングラス ミラーレンズ SF… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 16,450円 | 11,962円 | 20,350円 | 3,980円 |
| レンズ設計 | ULTRA LENS for TENNIS(山本光学と共同開発) | — | — | — |
| 可視光線透過率 | 約30% | グレーレンズ 約30%〜12%/ブラウンレンズ 約27%〜11% | 約34% | カラーにより約15%〜35% |
| フレーム素材 | プラスチック | ナイロン樹脂 | プラスチック | — |
| レンズ素材 | ポリカーボネイト | ポリカーボネイト | プラスチック | — |
| 機能 | UVカット・ミラー加工・ノーズパッド調整機能 | ノーズパッド・テンプル調整可能/光触媒コート/UVカット | — | — |
| ケース | ソフトケース付き | 専用セミハードケース付き | SWANS専用メガネケース付き | — |
| 生産国 | 日本製 | — | — | — |
| カラー | マットホワイト/マットブラック | レッド/ホワイト/ブラック/ネイビー 他 | — | — |
| レンズ機能 | — | 調光機能+偏光機能 | ULTRA LENS for BALL SPORTS | — |
| 紫外線カット率 | — | — | 99%以上 | 99%以上 |
| フレーム全体幅 | — | — | 141mm | — |
| レンズ高さ | — | — | 41mm | — |
| フィッティング | — | — | — | アジアンフィット(フレキシブルノーズパッド) |
| レンズ幅 | — | — | — | 70mm |
| フレーム幅 | — | — | — | 140mm |
| テンプル長 | — | — | — | 125mm |
| 重量 | — | — | — | 約24g(レンズ含む、目安) |
| 付属品 | — | — | — | レンズクロスポーチ |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
テニスにサングラスが必要な理由
テニスは屋外で行われることが多く、しかも顔を上に向ける場面が非常に多い競技です。サーブのトスアップ、高く上がったロブへの対応、逆光になるコートでのプレーなど、太陽光を正面から受ける瞬間が繰り返し訪れます。普段の生活では気にならない眩しさでも、コート上では一瞬の見えづらさがミスショットやポイント喪失に直結しかねません。
また、屋外の砂入り人工芝コートやハードコートは、日差しがそのまま照り返してくるという特徴があります。空からの直射日光に加えて、コート面からの反射光も加わるため、屋内スポーツと比べて目にかかる負担はかなり大きいといえます。サングラスは単なるファッションアイテムではなく、この二重の光を軽減して、ボールの軌道やコートラインを最後までしっかり追うための道具です。
紫外線対策という観点も見逃せません。テニスは1試合、1練習あたりのプレー時間が長く、屋外コートでは数時間にわたって紫外線を浴び続けることになります。目の紫外線対策は肌以上に見落とされがちですが、長時間の紫外線暴露は目の疲れや将来的な負担につながるとも言われています。UVカット機能のあるサングラスをかけることは、パフォーマンスの向上だけでなく、目を守るという意味でも理にかなっています。
見えやすさという点では、集中力の持続にも関わってきます。まぶしさを我慢しながらプレーを続けると、無意識のうちに目を細めたり顔をしかめたりして、余計な力みが体に入りやすくなるとも言われています。試合終盤になるほど疲労がたまり、光への対応力も落ちてくるため、序盤から眩しさを感じにくい状態を作っておくことは、終盤の集中力を保つことにもつながる可能性があります。
プロ選手の試合中継を見ると、サングラスをかけずにプレーしている選手も多いため「サングラスは必須ではないのでは」と感じる人もいるかもしれません。ただしプロは屋内外を問わず長年の経験で光の変化に慣れていることや、大会ごとにコートの向き・時間帯が管理されていることも影響しています。これから始める人や、平日夜の限られた時間にしかコートを取れない人にとっては、太陽の位置を選べない分、サングラスで対策しておく価値は十分にあります。
なお、この記事で紹介するのは硬式テニス・ソフトテニスのどちらにも使える汎用的なスポーツサングラスです。野球用やゴルフ用として売られているモデルの中にも、テニスでの使用を想定して開発されたレンズを採用しているものがあります。商品ページに「テニス」の表記がなくても、球技全般に対応するスポーツサングラスであれば選択肢に入れて問題ありません。
見落とされがちですが、紫外線量は季節によって大きく変わります。真夏の炎天下だけでなく、意外にも5月〜8月にかけては紫外線量が年間でもっとも多くなる時期とされ、真冬より薄着でプレーする季節ほど油断しやすいとも言われています。また「曇りだから大丈夫」と思いがちですが、雲の種類によっては紫外線の大部分が通過してしまうこともあり、体感の眩しさと紫外線量は必ずしも一致しません。天候にかかわらず、屋外コートに立つ時間が長い人ほどサングラスを常用する習慣をつけておくと安心です。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については「〜とされる」「〜しやすい傾向がある」という表現にとどめています。見え方の感じ方には個人差があり、光の強さやプレー環境によっても体感が変わるためです。可能であれば、購入前にレンズカラーやフィット感を店頭で確認することをおすすめします。
レンズの基礎知識 — 偏光・調光・UVカットの違い
サングラスの商品ページを見ると「偏光レンズ」「調光レンズ」「UVカット」など、似たような言葉が並んでいて混乱しやすいところです。まずはこの3つが、それぞれ何のためについている機能なのかを整理しておきましょう。
偏光レンズは、特定の方向に反射した光(照り返し)だけをカットする特殊な加工が施されたレンズです。アスファルトや水面のギラつきを抑える効果で知られていますが、テニスコートでも、ハードコートの照り返しや、汗で光る自分の腕・相手コート側の照り返しを和らげてくれるとされています。ギラつきが抑えられる分、ボールとの明暗差がはっきりして見やすくなると感じる人が多いようです。
調光レンズは、周囲の紫外線量に応じてレンズの色の濃さが自動的に変化するタイプです。晴天の屋外では濃い色になって眩しさを抑え、曇天や日陰に入ると色が薄くなって視界を確保しやすくなります。天候が変わりやすい日や、朝から夕方まで長時間コートに立つ場合、レンズを掛け替えずに1本で対応できるのが調光レンズの利点です。ただし温度や紫外線量によって変化の速さが変わるため、屋内では色が変化しにくいという特性も知っておくとよいでしょう。
UVカットは、紫外線そのものをどれだけ通さないかを示す指標です。偏光や調光とは別の軸の機能で、色の薄いレンズであってもUVカット率が高いものは多くあります。「色が濃い=紫外線を防げている」というのは誤解で、レンズの色の濃さと紫外線カット性能は必ずしも比例しません。商品ページの「UVカット率」「紫外線透過率」の表記を必ず確認する習慣をつけてください。
これら3つの機能は、それぞれ独立して搭載されているため、偏光機能だけのモデル、調光機能だけのモデル、偏光と調光を両方備えたモデルが存在します。両方を搭載したモデルは便利な分価格が上がりやすく、片方だけのモデルはその分手頃な価格で手に入りやすい傾向にあります。自分がどんな環境でプレーすることが多いかを踏まえて、必要な機能を絞り込んでいくのが選び方の基本です。
また、上位モデルの中には、レンズだけを交換できる「交換レンズタイプ」も存在します。晴天用の濃いレンズと曇天・薄暮用の薄いレンズをセットで用意しておき、天候に応じてその日ごとに付け替える使い方です。調光レンズのように自動で変化するわけではありませんが、フレームを1つ持っておけば用途別に何枚もレンズをそろえられるため、長期的なコストを抑えたい人には検討の余地がある選択肢です。ただし交換の手間がかかる分、手軽さを重視するなら調光レンズのほうが扱いやすいでしょう。
レンズカラーの選び方 — 色によって見え方が変わる
レンズには機能面の違いだけでなく、色そのものによっても見え方に差が出ます。同じ偏光レンズでも、グレー系とブラウン系ではボールの見え方の印象が変わってくるため、色選びも選び方の重要なポイントです。
グレー系のレンズは、光の量を全体的に均一に抑えるのが特徴で、実際の景色の色合いに近い自然な見え方になりやすいとされています。晴天時の強い日差しの中でも安定した見やすさを保ちやすく、初めてスポーツサングラスを選ぶ人にも扱いやすい色といわれています。
ブラウン系・アンバー系のレンズは、コントラスト(明暗の差)を強調する効果があるとされ、黄色いテニスボールが背景から浮き上がって見えやすいという声があります。空の青色を少し抑えつつボールの黄色を際立たせたい人には向いている色といえるでしょう。ただし色の見え方そのものは変化するため、正確な色合いを重視する人にはグレー系のほうが合うこともあります。
ミラー加工が施されたレンズは、レンズ表面が鏡のようになっており、強い光を反射して眩しさをさらに抑える効果があるとされています。晴天の屋外コートでの使用に向いている一方、曇りの日や夕方以降は視界が暗く感じられることもあるため、天候や時間帯によって使い分けたい人はミラー加工の濃淡にも注目してみてください。
また、可視光線透過率という数値も色選びの参考になります。これはレンズがどれだけ光を通すかを示すパーセンテージで、数値が低いほど濃い色・暗いレンズ、数値が高いほど薄い色・明るいレンズです。目安として、屋外の強い日差し用には10〜30%程度、曇天や夕方も使う汎用性を重視するなら30%以上のレンズを選ぶと使いやすいとされています。
クリア系やイエロー系の薄いレンズは、光量が少ない曇天・薄暮・ナイター照明下でのプレーに向いているとされています。真っ暗に感じるほど濃いレンズを夕方以降も使い続けると、かえってボールが見えづらくなることがあるため、平日夜の練習が多い人や、屋内コート・体育館での使用も想定している人は、薄めのレンズや無色に近いクリアレンズも選択肢に入れておくとよいでしょう。1本で全天候をカバーしたい場合は、前述の調光レンズや交換レンズタイプを検討するのも一つの方法です。
フレームのフィット感とズレ対策
テニスは走る・跳ぶ・振るといった激しい動きが連続するスポーツです。せっかく見やすいレンズを選んでも、プレー中にサングラスが鼻からずり落ちてくるようでは集中力が削がれてしまいます。フレーム選びでは、フィット感とズレにくさを重視しましょう。
まず確認したいのが、ノーズパッド(鼻あて部分)が調整できるかどうかです。調整機能付きのモデルは、自分の鼻の高さや幅に合わせて角度や位置を微調整できるため、汗をかいてもズレにくくなるとされています。特に鼻が低めな人や、メガネの跡がつきやすいと感じる人は、調整機能の有無を必ずチェックしておきたいポイントです。
テンプル(つる、耳にかかる部分)の調整機能も同様に重要です。テンプルの先端がカーブして耳にしっかりかかる設計や、ゴム素材で滑りにくく加工されたモデルは、激しいフットワークの最中でも安定しやすいとされています。「アジアンフィット」と表記されたモデルは、日本人を含むアジア系の顔の骨格に合わせて設計されているため、通常モデルよりもズレにくいと感じる人が多いようです。
重量も見落とせない要素です。軽量なフレームほど装着時の負担が少なく、長時間のプレーでも疲れにくいとされています。商品ページに「約◯g」という記載があれば、他のモデルとの比較材料として参考にしてください。ただし軽ければ軽いほど良いというわけでもなく、極端に軽いモデルは剛性が低く、激しい動きでたわみやすいと感じられることもあります。
レンズのサイズや形状にも注目してみてください。頬骨のあたりまで覆うような大きめのレンズは、視界を遮る隙間が少なく、真横や真下から差し込む光も防ぎやすいとされています。逆に小さめのレンズはスタイリッシュに見える一方、フレームの外側から光が入り込みやすいという声もあります。プレー中の視界の広さを優先するなら、レンズの縦幅・横幅が大きめのモデルを選ぶのがおすすめです。
それでもズレが気になる場合は、スポーツ用のストラップやバンドを別途取り付けるという方法もあります。多くのスポーツサングラスはテンプルの先端にストラップを通せる構造になっており、数百円程度のグッズで後付けできることが多いです。ジャンプを伴うスマッシュや、急な切り返しの動きが多い人、あるいは眼鏡の上から使うオーバーグラスタイプで不安がある人は、ストラップの併用も検討してみてください。
度付きレンズ・メガネ併用者の選択肢
普段メガネをかけている人にとって、スポーツサングラスは「どう組み合わせるか」という新たな悩みが加わります。ここでは主な3つの選択肢を紹介します。
1つ目は、度付きレンズに対応したスポーツサングラスを作る方法です。メガネ店やサングラス専門店の中には、スポーツサングラス用のフレームに度付きレンズを入れるサービスを提供しているところがあります。見え方の面では最も快適ですが、追加費用と作成期間がかかる点は考慮しておく必要があります。
2つ目は、コンタクトレンズを使用したうえで、度なしのスポーツサングラスをそのまま使う方法です。コンタクトに慣れている人であれば、レンズの選択肢が最も広く、価格帯も手頃なモデルから選べます。ただし乾燥しやすい環境でのプレーでは、コンタクトのつけ心地に影響が出ることもあるため、休憩中に目薬を用意しておくと安心です。
3つ目は、普段のメガネの上から装着できる「オーバーグラスタイプ」のスポーツサングラスを使う方法です。フレームがメガネを覆うように大きめに作られており、度付きレンズの追加費用をかけずに済むのが利点です。ただし顔まわりのボリュームが出やすく、フィット感は専用の度付きモデルに比べると劣る場合があります。
このほか、フレームの内側にもう一枚小さな度付きレンズをはめ込む「インナーフレーム(クリップイン)」という仕組みを採用したモデルもあります。外側のスポーツレンズと内側の度付きレンズが分離しているため、外側だけをレンズ交換タイプのように付け替えられるのが特徴です。度付きレンズを作る費用は、レンズの種類やメガネ店によって数千円〜1万円台以上まで幅があるため、事前に見積もりを確認しておくと安心です。
度付き対応の可否は商品ページで必ず確認を
同じブランド・同じシリーズのサングラスでも、度付きレンズに対応したモデルと非対応のモデルが混在していることがあります。「度付き対応」「処方箋対応」といった記載があるかどうかは、購入前に必ず商品ページやメーカーの公式サイトで確認してください。対応していない場合でも、オーバーグラスタイプという選択肢があることは覚えておくと安心です。
プレースタイル・環境別に見る3タイプ
ここまで見てきたレンズ機能・色・フレームの組み合わせによって、市販のテニス用サングラスはおおよそ3つの系統に分けられます。自分のプレー環境に近いタイプから探すと、数ある商品の中から候補を絞り込みやすくなります。
3タイプはあくまで大まかな目安であり、実際の商品はこれらの要素が組み合わさって作られています。たとえば同じ「オールシーズン・調光型」でも、フレームの調整機能が充実しているモデルとシンプルな作りのモデルとでは、価格も体感も変わってきます。まずはどのタイプが自分のプレー環境に近いかを決めたうえで、そこからレンズカラーやフィット感といった細かい条件を絞り込んでいくと、選択肢が多すぎて迷うことを防ぎやすくなります。
価格帯の傾向としては、エントリー・汎用型が数千円台、晴天・屋外メイン型が1万円前後、オールシーズン・調光型は機能が増える分1万円台〜2万円台になりやすい傾向があります。ただし価格が高いモデルほど必ず自分に合うというわけではなく、プレー頻度が低い人にとっては高機能モデルの恩恵を感じきれないこともあります。まずは自分がどのくらいの頻度・環境でコートに立つのかを基準に、無理のない価格帯から検討するのがおすすめです。
■ 晴天・屋外メイン型
偏光レンズやミラー加工を採用し、可視光線透過率が10〜20%台と濃いめのモデルが中心です。日差しの強い日中の屋外コートで長時間プレーする人に向いているとされ、照り返しやギラつきを抑える効果を実感しやすいタイプです。ただし曇りの日や夕方は視界が暗く感じられることもあります。
■ オールシーズン・調光型
調光レンズを採用し、天候や時間帯に応じてレンズの色の濃さが変化するタイプです。朝の練習から夕方の試合まで長時間コートにいる人や、天候が変わりやすい季節にプレーする人に向いています。1本で幅広いシーンに対応できる分、単機能モデルより価格は上がりやすい傾向があります。
■ エントリー・汎用型
偏光や調光といった専用機能を絞り、UVカットと基本的な視界確保に的を絞った軽量・低価格帯のモデルです。スポーツサングラスを初めて試す人や、練習用・予備用として複数本を使い分けたい人に向いています。機能はシンプルですが、まずは「サングラスをかけてプレーする感覚」に慣れるには十分な選択肢です。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にサングラスを選ぶ手順を3つのステップに整理しました。順番に沿って絞り込んでいくと、機能名の多さに振り回されずに候補を決めやすくなります。
この3ステップを踏むうえで避けたい失敗が2つあります。1つは、デザインの好みだけで選んでしまい、レンズ機能を確認しないまま購入してしまうことです。見た目が気に入っていても、可視光線透過率が自分のプレー環境に合っていなければ、結局眩しさを感じたまま使い続けることになりかねません。もう1つは、逆にスペック表の数値ばかりに気を取られ、フィット感の確認を後回しにしてしまうことです。どれだけ高機能なレンズでも、プレー中にズレて気になるようでは本来の性能を発揮できません。
特に初めてスポーツサングラスを購入する人は、最初から完璧な1本を選ぼうとしすぎないことも大切です。まずはこの3ステップで大きく外さない選択をして、実際にコートで使ってみながら、自分にとって譲れない条件(濃さ、フィット感、価格帯など)を明確にしていくというスタンスで十分です。2本目以降は、その経験を踏まえてより自分の好みに近いモデルを選びやすくなります。
- 1自分のプレー環境を振り返る。日中の屋外コートでプレーすることが多いのか、朝晩や天候が変わりやすい時間帯が多いのか、あるいは初めてサングラスを試す段階なのかによって、優先すべき機能(偏光・調光・エントリー向けの軽さ)が変わってきます。まずはここを明確にしておくと、以降の絞り込みがスムーズになります。
- 2レンズ機能とフレームのフィット感で候補を絞る。可視光線透過率の目安と、ノーズパッド・テンプルの調整機能の有無をチェックし、自分の環境に合うモデルを3〜5本ほどリストアップします。度付きが必要な場合は、この時点で対応可否も一緒に確認しておきましょう。
- 3可能であれば実際に装着してみる。フィット感やズレやすさは、数値だけでは分かりません。スポーツ用品店やメガネ店で試着できる場合は、実際に頭を動かしたり、屈伸するような動作をしてズレ具合を確認するのが確実です。試着が難しい場合は、レビューでプレー環境や体感が近い人の感想を参考にするとよいでしょう。
試着してから選ぶのが確実
スポーツ用品店やメガネ専門店の中には、スポーツサングラスの試着コーナーを設けているところがあります。実際に装着してみると「思ったより締め付けが強い」「ノーズパッドが合わない」と感じることは珍しくありません。特に初めての1本は、可能な範囲で試着してから決めることをおすすめします。
買ったあとに気をつけたいこと
サングラスは買って終わりではなく、使っていくうちにお手入れが必要になる道具です。特に初めてのスポーツサングラスでは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。
まずレンズの拭き方です。テニス中についた砂ぼこりや皮脂汚れを乾いた布で強くこすると、表面のコーティングが傷つき、細かい傷が視界のクリアさを損なう原因になることがあります。多くの製品には専用のクロスやポーチが付属しているため、汚れは水で軽く洗い流してから、付属のクロスで優しく拭き取る習慣をつけると長持ちしやすくなります。
次に保管方法です。夏場の車内や直射日光が当たる場所に長時間置いておくと、フレームの樹脂やコーティングが劣化しやすくなると言われています。専用ケースに入れて、できるだけ高温多湿を避けた場所で保管するようにしましょう。バッグの中で他の荷物に押しつぶされると、フレームが歪んでフィット感が変わってしまうこともあるため、ハードケースが付属しているモデルはできるだけケースごと持ち運ぶのがおすすめです。
最後に買い替えのタイミングです。レンズに細かい傷が増えてきた、ノーズパッドのゴムが劣化してズレやすくなった、といった変化を感じたら、無理に使い続けず買い替えを検討するサインです。特にコーティングが剥がれてくると、UVカット性能そのものが低下している可能性もあるため、見た目だけでなく機能面の劣化としても意識しておくとよいでしょう。
こうした細かなお手入れは、サングラスそのものの性能とは別の話に思えるかもしれません。ですが、道具を大事に扱う習慣は、結果的に「今のサングラスが合っているか、合っていないか」を自分で判断しやすくすることにもつながります。違和感の原因がレンズの劣化にあるのか、そもそもフレームが合っていないのかを切り分けられるようになると、次に買い替えるときの判断もしやすくなるはずです。
汗や皮脂による曇り・べたつきが気になる場合は、中性洗剤を薄めた水で軽く洗い、水気を切ってから乾いた清潔な布で拭き取る方法もよく知られています。ただしアルコールや洗浄力の強い洗剤は、コーティングを傷める場合があるため避けたほうが無難です。メーカーによってはお手入れ方法を公式サイトで案内していることもあるため、初めて購入したモデルについては一度目を通しておくと、より長く使い続けやすくなります。
よくある質問
Qテニスにサングラスは本当に必要ですか?
A必須というわけではありませんが、屋外でプレーする人には効果を実感しやすいアイテムです。サーブのトスやロブなど、顔を上に向けて太陽光を正面から受ける場面が多いテニスでは、眩しさによる一瞬の見えづらさがミスにつながることがあります。紫外線から目を守るという意味でも取り入れる価値はあります。
Q偏光レンズと調光レンズ、どちらを選べばいいですか?
A晴天の屋外コートでの照り返しやギラつきを抑えたいなら偏光レンズ、朝から夕方まで長時間コートにいて天候や明るさの変化が大きいなら調光レンズが向いているとされています。両方を搭載したモデルもありますが、その分価格は上がりやすい傾向にあります。
Qレンズの色は何を基準に選べばいいですか?
A自然な見え方を重視するならグレー系、ボールとのコントラストを強調したいならブラウン系・アンバー系が向いているとされています。可視光線透過率も参考にでき、屋外の強い日差し用には10〜30%程度、曇天や夕方も使うなら30%以上のレンズが目安です。
Qプレー中にサングラスがずれてしまうのですが、どう防げますか?
Aノーズパッドとテンプルの両方に調整機能があるモデルを選ぶと、汗をかいてもズレにくくなるとされています。「アジアンフィット」と表記されたモデルは、日本人を含むアジア系の顔の骨格に合わせて設計されているため、通常モデルよりフィットしやすいと感じる人が多いようです。
Qメガネをかけているのですが、サングラスと併用できますか?
A主に3つの方法があります。度付きレンズに対応したスポーツサングラスを作る、コンタクトレンズに切り替えて度なしサングラスを使う、普段のメガネの上から装着できるオーバーグラスタイプを使う、のいずれかです。度付き対応の可否は商品ページで必ず確認してください。
QUVカット率はどのくらいの数値を目安にすればいいですか?
A99%以上のUVカット率を明記しているモデルであれば、屋外での長時間プレーでも十分な紫外線対策になるとされています。レンズの色が薄くてもUVカット率が高いモデルはあるため、色の濃さだけで判断せず、商品ページの数値を確認することが大切です。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aエントリー向けのモデルであれば4,000円前後から手に入り、偏光・調光機能を備えたモデルになると1万円台、専業ブランドのテニス専用設計や国産スポーツサングラスになると2万円前後が目安です。最初の1本であれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、まずは自分のプレー頻度に見合った価格帯から選ぶのがおすすめです。
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